【ななせのおシャニ感想まとめ】

奈名瀬

『天塵』の感想まとめ

なんかいっぱい書いたけど一周回って『コレ↓』だけ読めば十分です!

『天塵』感想まとめ

 天塵はさラストシーンの「こっち見ろー」が最高なんだ。

 あのセリフに透、円香、小糸、雛菜のノクチルとしてのスタートが全部詰まってる。


 彼女たちがアイドルになる予感。

 二度目の仕事、自分達で来ると決めた場所――



 そこでで彼女たちが見つけた答え……得ることができたアイドルとしての成長が「こっち見ろー!」なんだよ!


 ノクチルはさ、初仕事は望まなくともたくさんの視聴者に見られたんだよ。

 でも、自分達で来ることを決めた二度目のステージでは『誰も』見てなかったんだよ。

 そりゃ『見た人』はいたかもしれないけどさ。

 でもそれは彼女たちの欲しかった……いや、欲しくなった『見た』じゃなかったんだ!


 二度目のステージはさ?

 彼女たちは『誰も見てないこと』を承知の上でやるって決めた。

 自分達で決めて『アイドル』としてパフォーマンスをした。 


 けど、結果はそう――誰も見てなかった。

 わかりますか!わかりますか!?


 彼女たちが最後に口にした『こっち見ろー!』は『アイドル』として自分達を見てほしかった。

 そんな彼女たちが誰か――そう、視聴者やファンを意識した瞬間の表れなんですよ!


「こっち見ろー!」


 その一言が『ノクチル』として4人が抱いた欲であり、情熱であり、『アイドル』としての一歩目だったんです!


 天塵を読みながら私はこう思った。


 ああ、4人はアイドルになる必要はないかもしれないって。

 だって、4人のあの輝きはアイドルじゃなくても変わらないし、失われることはないって。


 でも、透は『アイドル』をやることを選んだ。

 そうしたら、他の三人には――透を追いかけて来た三人には『アイドル』をやったその先に……何かがあることを経験的に知ってるんです。


 どこに行くのかはわからない。

 でも、何かがあると確信してる。

 これまで、透の行く先にはそれがあったから。


 そして、透自身もプロデューサー出会って……アイドルをすることで、ずっと探してた『てっぺん』に辿り着くことを予感していく。


 だったらもう、4人にはアイドルをやる必要はなくても、

 アイドルをやらない理由もないじゃないですか!


 そして、走り出したら4人全員が何かを見つけることを私たちはWINGのシナリオを通して知っている。


 だから『天塵』はバラバラに一歩目を失敗した幼馴染みの4人が、

 アイドルとして、ノクチルとして、もう一度4人で再スタートする……そういうコミュなんだ。

 ここからが『ノクチル』の4人なんですよ!

 ここまでは『幼馴染み』の4人だったんです!




『こっち見ろー!』


 誰かに見られること……。

 強い言葉を選ぶなら『アイドルである自分達を見て欲しくなった』こと。

 これまで通りの幼馴染みの4人ではなく『ノクチル』というアイドルユニットになる道を4人で選んだ彼女たちのスタートライン。


 それが天塵だったんだ。

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