第15話「愚連夢凛(グレムリン)」
達也は暴走族に
この剃り込み頭の
御領「まあインクベーティスト相手とはいえ、弱いこいつらが悪い…だが
そういうと御領は達也に歩み寄り、達也の腕を掴んで握りしめた。
「キジギシギシ」
達也はまるでプレス機の機械で
達也「{やべっ、こいつ普通の人間じゃない}」
達也「何すんだボケェー」
達也は御領の顔を思いっきり蹴った。御領の頭から血が流れたが腕を離さない。
御領「なかなかいい蹴りだ…」
そういうと御領は達也の腕を両手で
達也「{ぐっ………折れるっ……}」
達也の腕が今にも折れそうなその時。
清十郎「テラフレアッ!」
爆炎が
そこ突如現れたのはいつもの3人だった。
暴走族A「誰だお前らはっ!」
新「達也、こっち走れっ!」
そういうと達也は3人と合流した。
御領「お前ら学校の仲間のようだな!だが仲間が来たところでこの人数をどう相手するつもりだった!」
御領「{1人は炎の
清十郎「間に合ってよかった。相手は50人くらいか?楽勝だなっ!」
達也「気をつけろ、リーダーっぽいやつはインクベーティストで恐らく「握力」の
慶子「じゃあまずピーピーうるさいザコから
御領「全員でかかれ!女でも
暴走族達「うぉーーー」
50人が一斉に3人に襲いかかる。
暴走族B「やんのかごらぁー!」
暴走族C「ぶっ殺したる!」
大勢の暴走族と3人が乱戦している中、清十郎は1人の暴走族に苦戦した。その相手はグレムリンの副総長、
細身で猫背の彼は「軟体」の
清十郎「{かなり痛い、ガードしてもその腕にかなりのダメージを負ってしまう。}」
八ヶ城「この攻撃はガード不可だぜぇ、どこを打っても痛覚は一緒だからなぁ」
清十郎「{どうにかしないとヤバイ…遠距離攻撃も奴の柔軟で避けられるし…あと一発でも攻撃を食らったら痛みで気が飛んでしまいそうだ…}」
清十郎は全神経を集中させた。
清十郎「オーバーヒート!」
八ヶ城「なんだぁ?炎で包まれてるだけじゃねぇか」
清十郎「{この炎を…体に
清十郎を包んでいる炎が小さくなり、全身に纏う炎の鎧になった。
清十郎「ブレージングアーマー!」
八ヶ城「ほぉ、こいつは厄介だぁ、炎を纏っているから
清十郎「この鎧は防御だけじゃないさ!」
清十郎が八ヶ城の方に駆け寄ってコンビネーションを決める。
八ヶ城「{熱ぃぃ、この歳でエボリティの炎を纏めながらの連続攻撃…こいつ…天才かぁ?}」
清十郎「{
清十郎「最大出力…ブレージングインパクト!」
清十郎の炎の拳が八ヶ城の腹部に直撃する。
八ヶ城「ぐふっ…」
八ヶ城は倒れた。
清十郎「ハァハァハァ…
◆◆◆
その頃
新「おらぁ! はぁはぁはぁ、やっと全員片付いたか…」
慶子「そのようね…はぁはぁはぁ」
新と慶子の前には何十人もの暴走族が倒れていた。
新と慶子も
達也「ぐはっ…」
達也は
御領「
大勢の仲間が倒れてる中を御領が倒れた達也の方へ歩いてくる。
達也「くそっ!お前らっ!ここは俺がやるっ!」
達也は立ち上がり構えた。
御領「さっきので俺との戦闘力の差が分かっただろ?お前のやってる事は勇敢じゃなくてただの無謀だ…」
達也「
達也が一気に距離を詰める。
達也「おらぁぁぁ」
達也がラッシュを決める。だか御領は堅かった。御領の前蹴りで再び達也は吹っ飛ばされた。
御領「もう飽きた。掴んでお前の両腕をへし折ってフィニッシュだ。」
達也が追い込まれた。
達也「はぁはぁはぁ、すまん、師匠っ!禁術を使うっ!」
達也は大きく息を吸い込んだ。
達也「最大出力…」
達也が御領の視界から消える。
達也「
御領「ぐっっ……」
達也は
※肘での攻撃は多くの格闘技で禁止されています。
御領は
達也「はぁはぁ…」
他の3人が達也の方に駆け寄る。
新「めちゃめちゃ強かったぜ…ナイスファイト!」
新と達也はハイタッチを交わした。
慶子「私の時もそれくらい本気で戦ってくれたらよかったのに!」
達也「ばかやろう、女に本気出せっかよ!」
◆◆◆
帰り道
達也「ずっと考えていたんだ…俺…本当にお前達と一緒にいていいのかなって」
新「どういう事?」
達也「別に俺は特別な能力もないし、親も凄い人じゃないし、オマケに女に喧嘩に負けるし…」
慶子「
達也「でも今回わかったんだ!お前らがいると俺は何倍も強くなれる!だからこれからも一緒にいていいかな?」
新「当たり前じゃないか!別に俺達は親が凄いとか能力が凄い奴を仲間にしたいんじゃない!信頼できる仲間が欲しいんだ!だから俺達には達也が必要なんだ!」
清十郎「ふんっ、たまにはいいこと言うな!でもその通りだ!」
達也「みんなセンキューな!また今度のミッションが楽しみだぜ!」
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