第13話「外道」
死闘を繰り広げた後、新、清十郎、達也、加賀は4人で話し合いを行った。
加賀「お前らは俺に何して欲しいんだ?」
清十郎「情報交換と戦力の提供をお願いします!」
加賀「そんな事して何するつもり?」
清十郎「未来の
加賀「相手は国だぞ?それでもやるの?」
新「やります!その為に未来からやってきました!」
新は加賀の目を
加賀「面白い事をいうな…気に入った!加賀組はお前らと五分の
達也「俺達未成年だぞっ!」
加賀「こういうのは飲まなくても、口に付けるだけでいいんだ!」
その後、4人は
◆◆◆
加賀「本題に戻ろう。この件、
加賀の顔つきが鋭くなった。
加賀「犬童は犬童一家という西村組最大規模の組織の組長でマジョリティだ!普通の取っ組み合いだったらお前らでも勝てるだろう。しかしやつの強さは喧嘩じゃない!圧倒的資金力とそれから得られる武力だっ!」
そういうと加賀は立ち上がった。
加賀「おいっ!車を出せっ!」
加賀が突如声を上げた。すると奥から男が現れた。
加賀の舎弟「へいっ、どちらまで?」
加賀「
加賀の舎弟「!?…へっ、へい…かしこまりましたっ!」
加賀の舎弟は動揺してる返事した。
加賀「安心しろ、ガキ連れてそこで遊ぼうとは思わない、ただの社会見学だ、お前らついてこい!」
新「{多分子供の2人は知らないだろうが、犬童新地はジャホン1大きな
達也「このおっさんについていって大丈夫か?」
達也が小声でそう言った。
清十郎「俺がたちに何かして得することはない、恐らく大丈夫だ!」
5人は黒塗りのベンツに乗り、遊郭へとやってきた。
新「{ここが犬童新地…お店が隣同士連続していて、各お店の前にはコスプレをした美人の女の子がライトアップされている。その女の子の隣で年配の女性が呼び込みをしているようだ。}」
5人は遊郭を歩き始めた。
加賀「ここは犬童新地という
清十郎と達也はそれを聞いて少し動揺した。
清十郎「なぜこんな所へ僕たちを?」
加賀「ここでライトアップされている女達いるだろ?こいつらは
新、清十郎、達也は驚いた表情を見せた。
達也「まさか!犬童ってやつは自分の娘を風俗に入れて金儲けをしてるのかっ?」
加賀「ああ、だが全員犬童の養子だ!奴は都内の児童施設で孤児の可愛い女の子を見つけたら養子にする。その子供達を育ててこの
清十郎「ヤクザに児童施設が子供を渡すなんてあり得るのですか?」
加賀「ああ、可能だ。児童施設自体が犬童が経営する施設だったり、金と武力を使って無理やり子供を引き取る場合もある。覚えておけ!人間を動かすテコは恐怖と利益だ!犬童はそこにつけ込むのが上手い…」
加賀「もし犬童がさらに勢力を伸ばしたら、全国の孤児達がこうなる可能性がある!これが犬童という男だ!やつは金に魂を売っている!金の為なら喜んで政府の犬に成り下がるだろう!」
犬童「ほ〜、どっかで見た顔やと思ったら加賀やんけ!」
スキンヘッドをした白スーツの男が突如背後から2人の舎弟を連れて現れた。
加賀「犬童さん、ご苦労さんでごさいます。」
加賀がお辞儀をした。
犬童「なんのようやこんなとこにガキつれてきて!」
加賀「親戚の子供達に社会見学をと…」
犬童「ほぉーん、親戚の子供をねぇ〜」
犬童が新達3人を観察し始めた。
犬童「加賀ぁ〜、お前んとこの親戚全員インクベーティストってどういうこっちゃ?」
加賀と新達に緊張が走った。
犬童「ふはははっ!なぜわかった?って顔してんなぁ〜!こっちはこの道を40年やってんねんで〜!ヤバイ奴は例え子供でも匂いでわかるがなぁ〜、ほなさいなら!」
そういうと犬童達は去ろうとした。
達也「待てよおっさん!なんでそんなひどい事ができんだよっ!そんなに金儲けが大切なのかよっ!」
達也が声を上げ、犬童は振り返った。
犬童「ひどい事っちゅうのがようわからへんが、ええか?1つだけインクベーティストのぼっちゃん達に教えたる!」
犬童が達也に近づいて睨みつける。
犬童「金の価値っちゅうもんは究極の貧困と究極の裕福を味わった人間にしかわからへんのや」
そういうと犬童は去っていった。
その日3人は再び車に乗り、寮まで送られた。
◆◆◆
学生寮
達也「今日の話を聞いて俺はだまっちゃいられないね、犬童とかいう奴をぶっ潰そうぜ!」
新「俺も賛成だ」
清十郎「ちょっと待て、加賀の話を
達也「そう言われるとそうか、でも…加賀はいい人そうだったぜ?」
清十郎「ポーズだけなら犬童だって取れる。今は情報収集が優先だと思う。偏った情報だけでは俺らが踊らされて終わりだ!」
達也「国を救うってのはなんてたいへんなんだ〜、ONAPIECEばりの大冒険みたいだ」
※ONAPIECEとは風俗好きの
◆◆◆
その日の深夜
新は部屋でONAPIECEを見ていた。
風俗嬢「ダメーーっ♡」
新「・・・」
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