第7章
第23話
『
『当然さ。あんなに頑張ったんだからね』
僕は放課後の記憶を
よかれと思ったところで、善処したところで、
退屈そうな姿に見かねて、
幼き少年はとんと理解していなかったのだ。
(リップサービスもほどほどにしないとな)
僕は治らない悪癖に
赤いチェックマークが記された今週の土曜日。
前もって桜花に指定されたトークオブトリップのセッションを行う約束の日である。
「……考えるのはよそう。一騎打ちまではまだ日がある」
僕はライム香る炭酸をあおるようにのどへと流す。しかしてベッドを軽くきしませ、タオルケットの上に投げっぱなしにされていたテレビのリモコンを手に取ったものの、ブラウン管に映るのはシュークリームみたいに頭が軽いタレントのみ。
めったな人笑わせを見せられては気晴らしどころでなく、僕の頭痛は悪化の一途をたどっていった。
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