第3章

第8話

 6月に降るのが五月雨さみだれだなんて、実におかしな話だ。

 どうせなら5月の今頃に降ってくれれば、予選落ちしたあの日の試合が無効になっていたかもしれないのに――つゆいつはそう思いながら、いっこうに静まらない悪天候を図書室のカーテンで黙々と上書きしていく。苦い経験から目を背けるかのように。

 そんな元野球少年から、図書室の大きな本棚ふたつ分離れた席でハムスターをじゃらすぐれナコの心境もまた、似たようなものだといえよう。なにせふたりは《ゲーム倶楽部》の一員でありながら、クラブ活動の一環として組み込まれているTRPGを遊べずにいたからだ。

《ゲーム倶楽部》の顧問こと以須野先生が1か月前から休職している。

 理由を述べればたったそれだけの話だが、いかんせんクラブ活動においては致命的だったのである。

 体調不良とのことだが、それにしても1か月は長い。きっと重い病気なのだろうという根も葉もないうわさに毒され、《ゲーム倶楽部》の面々がひとり、またひとりと活動再開をあきらめてしまっているのも道理だろう。

 今や、活動の拠点である図書室で以須野先生を日々待ち続けているのは、捕逸とナコのふたりだけだった。

 ――そんな導入部をよどみなく語ったのち、ともちゃんは期待に満ちたまなざしで僕のほうをじっと見つめてきた。リアル《心理学》に頼るまでもない。先輩らしくロールプレイの手本を示してほしいとか、そんなところだろう。

『……相変わらず誰も来ないよな』

 僕は椅子に座りながら、カーテンを閉めた窓に寄りかかるような身振りで捕逸のロールプレイを始める。

『ナコは相変わらずだな。そのハムスター、教室に戻さなくていいのか?』

『ケージに入れたらクラスの子たちが触りたがります』

『かわいいもんな』

『もし彼らの手が汚れていたら、モルモットが病気になるかもしれません』

(モルモット?)

『そうなればナコの監督責任が問われてしまいます。だからナコの手もとがどこよりも安全なの』

『なる、ほど……?』

『ナコはかしこいの』

 そう言ってつつめちゃんは、誇らしげな顔でめがねをくいっとする感じの演技をした。

 お嬢様だとばかり思ってたけど、どうやら最終的にナコちゃんはいかにも血の巡りがよさそうなめがね女子に仕上がったようだ。

 知的ムーブがやたらこてこてなのは《知性・2》のPCだからだと思っておこう、うん。

『――そんな雑談をするふたりだったが』知子ちゃんが新たな場面を空読みする。『次の瞬間、なんの前触れもなく背筋が寒くなる感覚に襲われた。小さな鼓動が降りしきる雨の代わりに耳を打つ。風邪など引いていないというのに……』

「キーパー、捕逸くんは窓側に背中を預けてるけど、そこから動いたりできる?」

 僕の問いかけに知子ちゃんは「うい」と首肯する。

『なら俺は窓から離れよう。こういうとこって雨降ってると存外寒いしな』

 僕のロールプレイを様子見するうちに勝手がわかってきたのか、やや慌てた調子で囁ちゃんも口を開く。

「な、ナコはまわりを見回します。この子は小柄でかわいらしいから、ストーカーがいるかもしれません……!」

『かわいらしい』かあ。

《外見・4》だから平均以上の顔面偏差値ではあるけど、それ自分で言っちゃうんだ……。

「ふんふん、ストーカー……これは女の勘ってやつね」

「な、なんのこと……?」

『――窓を貫く冷気にでもあてられたのだろう。捕逸はそう思って窓から背中を離した。ナコは奇妙な感覚を何者かの視線と考え、室内をすばやく、きょろきょろと見回していく。するとドアの向こうに、人の顔とおぼしき輪郭が浮かんでいることに気がついた』

「えっとぉ……『あれは、なに?』」

『――コウモリの皮であつらえたかのように真っ黒なマスクのせいで顔の下半分はわからない。されどナコの脳裏にはひとつの確信が去来していた。左右に分けられた灰色の前髪と、すっかり染みついた目のクマ――あの特徴に合致するのは以須野先生をおいてほかにいない、と』

『……先生?』

『どうしたナコ』

『ドアの前に以須野先生が』

「そう言ってナコちゃんは見たままを捕逸に伝えようと試みるでしょう。ですがそのとき、ドア前の人物は横顔を向け、今にもその場を離れ去ろうとしていました」

(なるほど、ね)

 PCたちはクラブ活動を再開させたくて、来る日も来る日も休職中の顧問を待っていた。

 しかし図書室のドアからこちらをのぞいていた顧問らしき人物は、そこまで来ておいて図書室には入らず、きびすを返そうとしている。PCからすればあまりに謎めいてて、気にせずにはいられまい。

 まるで「ついてこい」と言わんばかりの描写じゃないか。

『ドアの前って、今通り過ぎてった人のことか?』

『あのっ、ええっと……』

 だしぬけに話を振られてとまどいを見せる囁ちゃんに、僕は軽くまくしたてるように続ける。

『もしそうだっていうなら、ここで待ってても仕方ない。行こう』

『は、はいっ』

『キーパー、俺は以須野先生らしき人物の正体を確かめるために図書室を出るぞ』

 やや強引だけど、今は序盤も序盤。足踏みなんて時間のむだだ。

 そう思い、僕は早口で知子ちゃんに行動を宣言した。

「捕逸は図書室を出るっと。んで、ナコちゃんはどうするん?」

『ナコも確かめに行くの。体調が悪いのに学校へ来ているなら、部員として注意しなくてはなりません』

「じゃーふたりは廊下を歩いて行く先生の跡を追って、気づけば体育館まで来ていました」

「あれ、追いつけなかったんだ」

「大人の足ですからねー。歩幅もかなり違いますし」

「走ったとしたらどうかな?」

 僕は重箱の隅をほじくるように意見する。

 それに対して、おろおろ声でノーを訴えたのは囁ちゃんだった。

「で、できませんっ……! ナコはいい子、なんですぅ……」

「できないってどうして――」

 ああ、そうか。ナコちゃんは確か《教養・6》だったもんな。いわば捕逸くんよりよっぽど優等生で――容姿の項目にあった『だらしない』という点はさておき――校内の模範足るべき存在だ。

 そんな彼女のロールプレイをお粗末な舌先三寸で損ねてしまうのはさすがに惜しい。だから僕は「いやうん、そうだね」とすかさずお茶を濁した。

「ごめんキーパー、さっきのは忘れて?」

「では描写の続きを。『――時節は梅雨のただ中にある。この日もきっとどこかの運動系クラブが室内練習に励んでいると、誰もがそう思うだろう。――しかし、体育館を見渡すふたりの視界に人の姿はどこにもなかった』」

『……誰もいないの』

「ですが体育倉庫の扉は閉じられていません。不思議ですねー」

 つまりはそこに行け、と。

 ひとまずロールプレイを挟んでおこうか。

『っかしいなー……確かに体育館のほうに行くのを見たんだけど……』

『手分けして探しましょう』

『でも体育館だぜ? これだけ開けてるのにほかに探すところなんて……』

 僕は右手をひさしのようにして眉間に添え、わざとらしくきょろきょろする。

『おっと、あそこは体育倉庫か。どうして開いてるんだ?』

『誰も体育館を使わないなら、ふつうはカギがかかっているはずですが』

 そう言いかけてから囁ちゃんは垂れ目を見開き「あっ」と驚きの声を漏らした。思考を言葉にするうちにキーパーの思惑を理解したようだ。

「き、キーパー、確認してもいい、ですか……?」

「なーに?」

「体育館の非常口、今は開いてますか……?」

「ぱっと見は閉まってるねー。内側からならチェーンロックも見えるはずだし、カギも問題なくかかってるってことで」

「うん。……あ、『わかりました』」

(初心者なのにロールプレイが徹底している)

 囁ちゃんは真面目だなあ。こんな子が知子ちゃんあんなのと関係を持ってるんだから、人の世はつくづく劇的だと痛感させられるよ。

「あーそれと、体育館には倉庫を除いてほかに調べられそうな場所もないので、あしからずでーす」

 一方の知子ちゃんは、所在なさげにサイドテールを指でとかしながらキーパリングしている。おおかた今の場面にこれといったイベントなんてなく、さっきの情報も必要に迫られたからアドリブで用意したんだろう。

 不真面目っぽいけど、そんなことはない。単に彼女が無声映画の弁士よろしくキーパーを務めるより、好き放題に演技できるプレイヤーを務めるほうが性に合うってだけなんだ。得意不得意は別としてね。

 つまるところ、劇場の擬人化は伊達じゃないのさ。

「で、ふたりはどうするん?」

『せっかく足を運んだんだ。ここは俺たちで体育倉庫を調べよう。ナコはそれでいいか?』

『異論はありません』

「キーパー、描写よろしく」

「ほいほーい」

 知子ちゃんは気安く返事をしたのち、またも語り手然とした声色を作る。

『――体育館へ入っていったはずの以須野先生を見つけるべく、捕逸とナコは天気のせいで余計に暗い体育倉庫へと踏み込んだ。体育館に姿がなく、行き違いにもなっていないとするなら、そこに先生が向かったとしか思えなかったのである』

 ここで知子ちゃんはおもむろに6面ダイスをふたつ手に取り、キーパースクリーンの裏でかっから転がした。シークレットダイスである。

(いったいなにが始まるのやら)

 基本的にはなんらかのイベント発生に伴う行為だが、およそプレイヤーを動揺させるブラフの可能性もある。変に身構えるよりは事が起こるまで気にしないほうが得策かもしれないな。

『――そこはほこりともカビともつかない臭気が立ちこめていて、どうにも鼻が気持ち悪い。べたつく空気は雨による湿気のせいだろうか?』

『ひどい……誰も掃除してないの……?』

 囁ちゃんは袖で口元を隠すように演技する。

『――今はもう、運動系クラブにも体育委員会にもゆかりがないふたりに照明スイッチの位置など知るよしもなく、薄気味悪い空間で暗中模索を強いられるであろうことは皮肉なまでに明白だった』

『俺は元野球部だぞ』

「チッ」

 舌打ちされた!? なついていたはずの後輩女子に!?

「さてさて、おふたりは体育倉庫に来ました。ここで《聞き耳》を振ってください」

(このタイミングでか)

 怪しい場所を調べるなら《目星》ロールが定番だけど、暗闇と描写されたこの倉庫内で目を利かせられるのはリアリティに欠ける。その代わりに《聞き耳》で調べろってわけだな。

「あのぉ、《聞き耳》ってなんですか……?」

「キャラシの裏を見てごらん」

「はい……わぁ、算数の式みたいなものがいっぱいある……」

「軽く説明しておこうか」

 僕は捕逸くんのキャラシをめくり、上下を入れ替える。これで囁ちゃんに裏面の印字を見せながらスムーズに説明できるはずだ。

「今遊んでるシステムには《技能》っていう要素があってね。PCはこれを駆使しながら物語を進めていくのさ」

 これはCoCからの流用だ。

 そちらでは職業ごとに使える《技能》に差異があり、かつ能力値や年齢により変動するポイントで練度を設定する仕組みになっている。

 もっとも、ToTでは能力値からダイレクトに算出される数値を《技能》とするので、実際のところはまったく別の要素だといえよう。

「裏面の式から求められる数字は技能値。さっきの《聞き耳》のように《技能》にかかわるダイス判定にはこの数字を使うよ」

「今から使うのは《聞き耳》の技能値、ですよね……?」

「そういうこと。この場合、2D6――ええと、6面ダイスふたつを足した数と比較して、《聞き耳》の技能値がそれと同じかそれ以下なら《聞き耳》の判定は成功したことになるね」

 そのほか、TRPGではこうした判定の成否を左右するダイスの出目を達成値、判定に使う技能値や能力値などの最終的な実数値を目標値って呼んだりする。

 ○○値って単語ばかりで『値』がゲシュタルト崩壊しそうだけど、正直無理に覚える必要なんかないよ。扱っていくうちに知らず知らずなじんでくるし、そもシステムによって呼び方が違うケースも珍しくないからね。《HP》がライフだったり体力だったり。

「つまり『《○○》を振ってください』って言われたらキャラシの裏を見ればいいってことよ!」

(よくはない)

 とはいえ《技能》ロールはほぼワンパターンだし、いちいち説明するまでもないか。

「まあ習うより慣れよってやつさ。とりあえずやってみなよ」

「は、はいっ……!」

「んじゃー《聞き耳》なんで『敏捷×2』か『幸運-3』で判定よろしくー」

(で、能力値的には《敏捷》で振ったほうがいいとして)

 2D6の出目は2から12の11通り。

 捕逸くんとナコちゃんは《敏捷・4》で目標値は『8』。

《技能》ロールは下方判定、すなわち達成値が目標値以下で成功となるから、目標値『8』で判定する《聞き耳》の成功確率はだいたい63%となる。ふたり揃って失敗する確率なんて15%にも満たない。

(余裕だな)

「1と5だから6……せ、成功ですぅ」

 僕がぼんやり計算する間にダイスを振っていたらしく、囁ちゃんは人生初の《聞き耳》成功にささやかな喜びを発露させている。

「おっ、じゃあ僕も」

 僕は机に置いておいたアクリル製の6面ダイスふたつをつかみ取り、躍らすように手のひらの上でもてあそぶ。そうして数秒、ダイスの出目をかくはんしたのち、それらを10センチほどの高さから机に放した。

 マシュマロぐらい白いのに、誰に対しても甘くない。

 そんなお堅い立方体がはずんで、回って、静まって。表に彫られた黒いくぼみを僕たちの前で上向かせるや、ダイスを振った張本人に引きつるほどの苦笑いをもたらした。

「…………ファンブルだ」

 ToTにおいて『6』のゾロ目に設定された大失敗。

 5%の低確率を、あろうことかセッションのしょっぱなから僕は引き当ててしまった。

「失敗、ですね……」

「そんな生ぬるい結果じゃない」

「副部長さん……?」

「僕が出したのはファンブル――成功をもかき消してしまう大失敗なんだ」

 その影響力たるや甚大だ。あらゆる展開がただの失敗よりひどい方向に処理されてしまう。逃げ道をふさがれたり、持ち物が壊れたり、ときには戦闘してないのにダメージを受けたりもする。

 の探索者に災いをでんさせることだって。

「ではでは、続きのほうに参りましょっか」

 僕の不運をあざ笑うかのように知子ちゃんは口角をつり上げ、探索者たちの時を進める。

『――雨音に紛れようとも、耳を澄ませば人の有無くらいはわかるはず。ナコはその場を動かず、じっと聴覚を研ぎ澄ませた。未来のあなたはこう思うかもしれない。――あんなことしなければよかった、と』

「……それって、どういう」

『――直後、殴りつけるような大音に合わせてナコの足もとが揺れた。気を張っていたせいでその現象をより鋭く感じてしまい、心臓が飛び出そうになったのは言うまでもない。だが、そんなナコの胸に湧き上がったのは驚きよりもむしろ怒りだった』

 ここで知子ちゃんの目が僕へと向けられる。そうして彼女は苛烈に告げた。

『――まさか、物音の原因が床でつまずいた哀れかわいい先輩だったなんてっ!』

 おいキーパー、描写に私情が交じってるぞ。

 ――ああわかったよ。やればいいんだろロールプレイ! ちゃんとやるから、そんな期待と興奮に満ちた瞳で見つめるのはやめて?

『っだぐぞぉ!?』

 それなりに付き合いの長いキーパーの呼吸に合わせ、僕は机に思いきりおでこをたたきつける。真に迫る転倒の演技だったろう。それこそ一部始終を目の当たりにした囁ちゃんが動転のあまり、僕の抱いた第一印象を覆すような甲走った声を振り絞るほどだ。

「な……なな、なんですか……もぅ」

『悪い悪い、足もとがよく見えなくてな』

 元野球部という経歴を疑いたくなるどんくささで捕逸くんがすっ転び、その音と衝撃にナコちゃんが気を取られる。これで彼女はあったかもしれない別の物音を聞きそびれ、《聞き耳》ロールの成功を帳消しにされてしまったわけだ。本当に申しわけない。

(とすると次に起こるイベントは……)

『――こんなしゅうたいを隠すのに暗闇はうってつけだが、さりとて人探しには著しく支障をきたす。――なんでもいい。とにかく光が必要だ。示し合わせたようにそう考えたふたりのもとに、図らずもそれは近づいていた。無明の陰より悪意を伴って』

『……キーパー、俺は転んだままだ。今すぐに立ち上がるぞ』

 予想の範疇にあった危険に立ち向かうべく捕逸くんの行動を宣言したが、しかし知子ちゃんはなにも言わずに首を横に振る。ファンブルの影響がどこまで続いてるか判然としない以上、とても食い下がれそうもない。

『――ぎい、と。ナコの背後で床がきしんだ。――振り向きますか?』

『振り向きます。……なんの音?』

『――あなたは迷わず振り向こうとした。捕逸でも、あなたでもない、足音。後ろに誰かがいると、またたくうちに直感して、ぞっとして、確かめずにいられなくなって――そして、あなたは首に火のついた花火を突き刺したかのごとき激痛と破裂音に襲われた……!』

「ひっ……!?」

 知子ちゃんのじんじょうならざる描写に囁ちゃんはびくんと肩をすくませる。

 忠実なイメージは往々にして感覚を欺き、支配するもの。ましてナコちゃんは彼女の作った探索者、いわば分身でもあるのだ。そのような人物の身に起きたことを頭の中にそっくり描けば、ああなったとしても不思議はない。

『――そうしてナコはわずか2秒にも満たない衝撃に耐えかね、意識もろとも崩れ落ちる』

「あわわわ……」

『おいナコ!?』

『――きっと捕逸は異変を察して立ち上がろうとするだろう。振り向こうとするだろう。――だが、かなわない。ずかずかと床が踏み鳴らされたかと思えば、まるで容赦が感じられない力で何者かに背中を踏みつけられたからだ』

『あっ!? くっそ……!』

『――ナコを襲った破裂音が捕逸の首筋へと迫る。双腕にめいっぱい力を込め、腕立て伏せの要領で抗ってみたり、ほふく前進の要領で抜け出そうと試みるも、上体にどっかりのしかかる重量からは逃れられそうもない』

(まるで強制的な負けイベントだな)

 捕逸くんを押さえつけてるやつはどう考えても敵だ。《筋力・6》ですら対抗できないとしても、いずれ戦わざるを得ないときが訪れるだろう。

 初心者の存在などおかまいなしに。

『――いくら野球で鍛えていてもこのざまか――そんな憤りにみるみる染まりゆく捕逸の意識もまた、閃光の衝撃によりふっつりと途絶えるのだった……』

 まったく、ぞっとしない展開だよ。

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