第7話 初めのダンジョン

 「ウィンドフィールドオール!」

 「ルーナ、この障壁を維持するよ。次、フェインさん!」

 「ファイアアロー!」

 炎の矢が障壁の中から穴をあけ、外へ突き出した。一瞬だけ、穴が消えた。

 「お二人さん、よくできるよね。ルーナ、バリアーを解除してもいいよ」

 風の障壁が消えた。ルーナとフェインさんが地面に座った。かなり疲れるみたいよね。これは私が考えたパーティーの戦い方。属性の相性を利用して、攻防一体の方法よ。

 

 「お二人さん、よく頑張るね。一週間だけで、もうこれを完成するなんて。本当にすごいよ!」

 「エステルさんの思い付きがいいもの。本当に思いがけない戦い方ね」

 「そうよ。こんな想像できない戦い方を作るなんて、さすがエステル!」

 

 フェインさんはまた疲れようだが。ルーナは既にぴんぴんしている。

 「それじゃ、もう一度やってみよ!わたくしは攻撃役をする。ルーナ、闇のバリアーお願いよ!」

 「はいな!任せて!シャドーバリアー!!」

 周りを影に囲まれている。外から真っ黒で何も見えない。しかし、中には、外をはっきり見える。闇属性の魔法は、何度見ても不思議よね!

 「それじゃ、わたくしはやるよ!魔力をきちんと集中するよ!シャイニングスピアー!」

 光のやりが外へ飛び出す。しかし、バリアーの内壁に突き当たる瞬間、バリアーが粉々に砕けてしまった。

 

 「また失敗ちゃった… エステルの魔力は強すぎよ!」

 「違うよ。魔力をうまくコントロールできるなら、狙い一点の周りに魔力を固める。砕けはずがないよ!」

 「へいい!コントロールは難しいよ!」

 彼女は口を膨らます。クレームをする。その顔、リスみたい可愛い!撫でたいよ!

 ダメ、ここに甘やかすなら、彼女はダメな子になれるかも… ここは、厳しい態度でしなければダメよ。腕を組んで、地面に座る彼女にうつむく

 「文句を言わないでくれよ。もう一度、わたくしを知ってるルーナは簡単に諦めるものじゃないよ!」

 「そうよ!ルーナさん頑張ってください!」

 彼女の顔に自信が戻るように、立ち上がった。

 

 「よく見てっるよ!これが私の力!シャドーバリアー!!」

 影が現し、周りを囲まれる。

 「魔力は集中するよ!シャイニングスピアー!!」

 光のやりが現す。影の壁に飛び出した。今回は影に突き当たる時。やりのうごきが止まる。

 受け止まったの!?違う!やりと影の間に、魔力が衝突している!ルーナの表情も苦しくなる。

 「ルーナ!頑張って!魔力を周りに集中しよう!」

 「わかったよ!難しいよ!でもよ、私はここで負けないよ!」

 ルーナの魔力が高まっている。やりが影から突き出した。もちろん、影の障壁は隙一つもない。

 

 「よくできたよ!ルーナ!」

 「エステル!私、成功したよ!!」

 彼女は私を地面に押し倒した。

 「あのね、ルーナ。バリアーを解けないと…」

 「あわわ!忘れちゃったよ」

 影が消えた。しかし、フェインさんは外にいることが忘れちゃった!


 「あら、お二人さん。中に何をするかしら~」

 フェインさんの目が光って、こっちに見る。どうして、彼女は恥ずかしがり屋さんじゃないの?ひょっとして、これが本性なの!!

 「これは誤解よ!!!」

 ……


 「では、今日の練習はここまでよ。ルーナ、魔力のコントロールの練習、サポらないでよ。先の感覚を早く身に着けるよ!」

 「わかったわ!任せてくれよ!」

 「フェインさんはね、魔力の基本練習で魔力量を鍛えてください。初級魔法の連射はかなりの魔力を消耗するよ!」

 「わかりました!」

 「では、今日はここまでよ!来週の初めのダンジョンのために、一緒に頑張るよ!」

 

 ――――――――――

 ダンジョンとは、王都の郊外にいる超古代文明の産物である。ダンジョンの中には、いろいろなモンスターがいる。下の階層に下げると、強いモンスターが次々と出る。モンスターを倒す、装備や宝を手に入る。ここは冒険者の中に結構人気がある。

 「今回、攻撃魔法とパーティーメンバーの連携を実践するため、このダンジョンを利用する。もちろん、安全範囲内の階層に実戦を体験するだけだ!」

 初ダンジョンの日がやっと来るよ。今日はBランク以上のクラス全員がダンジョンを挑戦する。

 「移動範囲について、Bクラスは3階まで、Aクラスは5階まで、Sクラス10階までだ」

 

 ダンジョンに入る。中には大きく迷路だ。最初から既に数本の道がある。他のパーティーが次々と進んだ。

 「エステル。皆も行っちゃったよ。私たちも早く行こうよ?」

 「いいえ、ちょっと待ってください」

 

 これは、魔力よ!ダンジョンに魔力を充満している。それなら、簡単に正し道を探すほほがあるよね。

 「わたくしは『魔力探知』を使って、正し道を探すよ!」

 「あわわ!そんなこともできるの?」

 「もうわかった。二人とも、ここよ」


 魔力探知のおかげで、私たちはとっても早くて下の階層に進んだ。そして、遭えたのはスライムや、スケルトンなど一撃で倒した弱いモンスターだ。強いモンスターがあまりない。30分ぐらいで、すでに10階に来た。

 9階から下がり、探知した魔力が急に中断した。

 「エステルさん、どうして動かないの?」

 「いいえ、先はずっとダンジョンの魔力を感じられるが。ここは、魔力が何かに遮られたよ」

 「あわわ!私たちはどうしょう?」

 「他のパーティーのように、道を探しましょう」


 ここに何度も回して、やっとボスの部屋を見つかった。

 「やっと見つかったよ。もう疲れたよ」

 「そうよね。二人とも、中には強いボスモンスターがあるかも、予断しないでください!」

 「あっ、わっ、わかった…」

 どうして二人の声がこんなに震えるの?振り返って後ろの二人を見る。ダメだよ。この二人は緊張しすぎよ!フェインさんはともかく、いつもぴんぴんしているルーナの額にも玉の汗をかいている。このままじゃ無理よ。まずは二人の自信を作る。

 

 「ルーナ、フェインさん。私たちは一番早いパーティーらしいよ」

 「エスラルさん、どうしていきなりこなん話を…」

 「そうよ!いつものエステルらしくないよ!」

 

 「うふふ~ ごめんね、急にこんな話をする。でもよ、二人は強いよ!7階の時、フェインさんのウインドカッターは、一撃で5体のゴブリンを倒したよ。その威力はもう初級魔法のレベルじゃないよ!」

 「それは… 私はただ… エスラルさんの言うように、毎日基本練習をしていただけよ…」

 彼女の前髪を透かして見る。顔が少し赤くなる。ちょっと自信を作るかな?

 「それでも、わたくしの想像より強いよ」

 「そして、ルーナ。上の階層に、スケルトンに後ろから襲われた時。ルーナはシールドバリアーを使って、わたくしを守るよ。その洞察力とバリアーを展開のスピードでは、誰もできるものじゃないよ!強くなったよ!」

 「ほほ~ エステルはやっと私の強さを気ついたのか!?」

 ルーナが腕を組んで、首を横に傾ける。これは、結構自信も持つよね!


 「そうよ!二人もかなり成長したよ。先のように、たやすくにボスモンスターをやっつけよう!」

 「わかったよ。ボスモンスターに私たちの強さを見せてくれよ!」

 「私も頑張ります!」

 「ようし!それじゃ、行くよ!!」

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