第19話 テスト 前編
「今日の授業はこれまでだ。とはいえ、もう教えることもないよ」
「いいえ、そんなことありません。わたくしはまだまだですよ」
「まぁ、お世辞だろうか、本音だろうか、私は嬉しいよ。それで、テストは明後日よ。明日ゆっくり休んで」
「わかりました。では、失礼いします」
修行の日から、すでに5年の歳月が流れた。今はすでに15才の美少女になるよ。背も伸びるよ。唯一の不満は、なぜ胸の成長は少しだけよ!!でもよ、まだまだ成長の可能性があるよね!
そして、この5年間、シャローナ先生から、魔法の知識をたくさん勉強した。おじいさまがために来る時、剣の指導も受ける。今は剣と魔法の自信もあるよ。先生は最近ずっと「適性の成長とステータスを確認するよ」と言い。それだけは、したくないよ。化け物の数値は見たくないよ!!!
明後日のテスト内容について、先生は何も話さない。所詮、災害レベルのモンスター討伐ぐらいよね。あの「予知」から、すでにテストの内容が分かるよ。ただのキマイラの程度で、30秒ぐらい始末するよ。心配なのは、フェロードさんに頼んだ武器とマントが間に合うかしら。
ドワーフ族のフェロードさんはおじいさまの友人、六英雄の一人、大戦終結後、武器職人になる。「予知」から見た二本の剣と七本のナイフ。そして、特別のマントを頼んだ。順調に行けるかな?まっ、たまには村で散歩しましょう。
「久しぶりだな!ミリア!」
部屋の外はおじいさまだ。フェロードさんもいる。そして、ワァイスとシッヴァルツ!
「おじいさま!会いたいよ!」
「アハハ!すまんな。最近は忙しいだから。しかし、本当に美人になったな。アンナとそっくりだ!」
イヤ、お母様とはまだまだよ。特に胸よ!
「フェロードさんも久しぶりです。体は元気ですか(そして、私の装備はできたの?)」
「アハハ!ミリアちゃんは相変わらず可愛いな!昔の冒険のこと、思い出した!あ、そうだ。頼まれた装備は、もう完成だ。ほら」
「ミリア様、装備はこっちの箱の中に」
「ありがとうね、フェロードさん。そして、ワァイス!シッヴァルツ!お疲れ様!」
「ミリア様の命令は私のすべてだ」
「そう、ミリア様こそこの世界一輝いている星だ!」
ワァイスは相変わらず、シッヴァルツはその後、言葉はだんだんと変わったが、最近、変な喋り方になった。あぁぁ… うちのメードと執事はね…
「ほほ~ ミリアちゃんが欲しい装備を聞くとき、本当にビックリしたよ!」
「それはどんな装備?わしが知りたいのう!」
「それは秘密よ!テストの時まで、誰にも見せないよ!」
その日の夜、おじいさまとフェロードさん数年ぶりで、飲みすぎで、酔っぱらった。
「ワァイス、もう準備できたの?」
「はい、すでに準備した!装備はもう倉庫に置きている」
「それじゃ、わたくしは今倉庫でテストの準備をする。君たちは外で見張りお願い。誰にも気づかないように!」
「わかった!」
「了解した!」
倉庫に入って、箱を開いた。そうだ!それだ!「予知」と同じもの!もうわくわくするぞ!では、思うように、早く準備しましょう…
――――――――――
いよいよテストの日が来る。朝から起きて、髪をポニテに結ぶ。二本の剣をベルトの横に飾る。腰までのマントを被って、七本のナイフを裏側に付ける。
鏡の自分を見る。うん、これでいいよ!さすがお母様の遺伝子!胸以外ね… 今日はこれまでの修行した成果を確かめる日よ。では、行ってきます!
「おじいさま!皆さん!おはようございます!」
「オー、おはよう。なんだその格好?ミリアは剣を使えるか!?」
「ホオー、この装備、お似合いだね。さすが美人だ。頑張って!わし造った装備はどう?」
「本当にすっごい剣ですよ!予想より軽い、力が弱いわたくしにとって、ピッタリですよ。フェロードさん、本当にありがとうございます」
「ミリア様、とっても似合うと思うよ」
「私はそう思う。今日のミリア様、薔薇のように美しい!」
「ありがとう。ワァイス、シッヴァルツ」(エロ猫の話し方はもうダメだ。まぁ、前のオレバカと比べて、今の方がいいよ)
「では、テスト会場に出発するよ!」
テストの場所は、村の中央に、天高くそびえる木のところだ。シャローナ先生はすでに木の前に待っている。
「先生、すみません。準備はちょっと時間をかかりました」
「イヤ、約定時間はまだよ。そして、その格好は何かしら?私は5年をかけ、剣士を育ったの?」
「魔法使いですよ!先生!すぐわかるよ!テストはここにしますか?」
「そうよ。ゲート!!」
緑色の光のゲートが現した。テレポートで他の場所に移動なの?
「タケヨシ、フェロード、そしてあなたたち、一緒に行かないの?」
「それでいいのう?わしは、ミリアの英姿を見たいな!」
「わしもだ、ミリアちゃんがわし造った装備をどうやって使い。見せたいのう!」
「ミリア様のテスト、私たちはいないといけない!」
「そうです。ミリア様の輝いている時、この目で見なければなりません!」
あれ、先ワァイスの顔に、少し嬉しい感じがある。気のせいかな?
「では、皆がこのゲートの中に…」
ゲートを入って、目に前には…?荒野なの!「予知」の時の荒野だよ!それじゃ、やはりキマイラの討伐よね。
「なんと?ここは、あの時の…!?」
「嘘だろ!?この場所は、もう滅んだはず…」
おじいさまとフェロードさんが何を話すの?ここは、普通の荒野じゃないの?
「そう、この場所は、魔王城の前のグンディル谷だよ」
グンディル谷?かつて六英雄が魔王を討伐の時、ここで100匹のキマイラとマル三日間で戦った。そして、ここ魔王城の滅びと共に、消えるはずよ。なぜ…?
「安心して、ここは、私を創った仮想空間だよ。死んでも現実世界に影響を及ばないよ。そして、人の能力、魔法、装備も現実世界と同じよ」
「わかった。つまり、ミリアちゃんのテストは… やはり…」
「そう、グンディル谷の死闘よ!あの100匹のキマイラよ!」
アハハ… キマイラか… 100匹!!? 自信がないとは言えないが。テストはいきなり100匹のキマイラはちょっとやりすぎるよね?
「これはダメ、わしたちは六人で、三日間かけて、やっと全部を倒した。ミリア一人で、絶対に無理だ!!」
「そうだ。シャローナ、やりすぎるぞう!」
「大丈夫よ、ここで死んだら、すぐ外で生き返るよ。そして、あの子の目を見て、それは、本当に怖がらせる顔なあの?」
「おじいさま!フェロードさん!安心して、先生の言った通りよ。ここは命の危険がありません。そして、伝説の戦い、わたくしも挑戦したいです!」
「わかった… 気を付けてよ!!」
「はい!では、行きます!!!」
「ミリア様、頑張ってください!!」
谷底に降ろして、ここは伝説の戦場なの?確かに待ち伏せのいい場所よね。それじゃ、今日は私の戦場よ!
「もう、準備いいのか!?」
後ろからシャローナ先生声を伝えた。
「いいですよ!先生!」
「それじゃ、テスト、スタート!!」
声を出す瞬間。召喚の魔法陣が現し、10匹のキマイラが召喚された。
「ホ~ 最初は優しいね! では、まず、魔法からやりましょう!」
キマイラたちがここに飛び来る。この速さね。遅い!
「身体強化!」
もっと速いスピードで空に跳び、下のキマイラを狙う。
「ファイアスラスト!」
炎の刃が一瞬で8匹のキマイラを切り刻んだ。
「あと2匹か、これはどう?グレイブソード!!!」
地面で二本の岩石の剣が上に突き出した、キマイラをそれぞれ真っ二つになる!私は華麗に地面に降りる。ようし!カンペキ!
「先生!早く次の…!!」
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