第16話 エルレンの村

 「どこなのよ!ここ!」

 目が覚めたら、目の前には知らない荒野。また「予知」なのか?まっ、待ってよ。泣くことはほぼ夕方の時のはず、寝る前にはメアリーと一緒に、笑って、嬉しいな感情だよね!ドジ女神の祝福の発動条件に満たさないよね。やはり、ドジ女神から受けたもの全部変よ!でもよ、うちの猫たちは例外よ。

 それじゃ、まずは、いつもの… 成長確認しよう!視野が広がった。背が伸びだの?嬉しい!赤い前髪がさやさやと風に揺れる。うん?髪型はポニテになる?なんで?ずっとローグ系の髪形なのに… 最後は…! あっ… なぜ! なぜ胸だけ、成長がないの!!? でもでも、まだ成長期らしい。つまり、成長する可能性はゼロじゃないよね!

 

 次に… これは何?剣?ベルトの横に、二本の剣が附けている。アレ…!私、治癒魔法しか使えないはず… どうして剣を?そして、このマントは何!?カッコイだけど。何の意味があんの?まっ、待って、このマントは重くない?なんだ、ここは硬い。柔らかい布で作られたマントがここだけ硬いは… 裏側になにがあるかしら?

 「なにこれ!!」

 ビックリした。ついに声を出した。

 マントの裏側に、両側合わせて、七本のナイフが附いている。これは一体…?どこの剣士さんなのよ!まったく、わけわからないよ!


 「ミリア、テスト頑張って!」

 アレ、後ろから、おじいさまの声が出た。目を回って、後ろの山の上に、何人が立っている。

 真ん中はおじいさま。左の人は…エルフ!?さらに… ドワーフ?右は…!メードと執事!?おじいさま以外、全部知らない人よ!わけわからないことが増えた。

 

 頭に混乱に陥っている時。前に知らない魔法陣が現れた。その中にモンスターが出た!!何よ!?このモンスター!獅子、ヤギ、そしてドラゴンの三つの頭がある。翼もあんの!そして、そのシッポ… それはヘビだよね! これは一体何のテストだよ!!?えいい!!こっちに飛んでくる。来ないで!!!!


 「ミリア、起きて… もう朝だよ」

 「おぉぉ、おはよう… メアリー」

 「おはようじゃないよ!ミリアは今日おじいさまと一緒出発じゃないの!?」

 出発… あぁ… へいいい!! まったく忘れっちゃった!


 「メアリー、今何時?」

 「もう、ミリアだら… もう9時だよ」

 「へいい!! 早く行けないと…! ワァイス、シッヴァルツ、早く起きて、出発するよ!」

 

 「私たちはいつでも準備したよ。ミリア様」

 アハハ… 寝坊ちゃったのは、私一人だけかよ… 

 

 服を着替えて、メアリーと一緒に出て、廊下におじいさまと叔母様すでに待っている。

 「ごめんなさい。寝すぎでしまいました…」

 「まっ、たまにはね… では、そろそろ、別れの時だ」

 

 そうよね。今日メアリーと別れ、次の会える日がいつか… 全然わからない。

 「メアリー、あなたはわたくの一番大切な友達だよ。ここに約束しよ。わたくし、必ずこの国に帰るの。その日、また一緒に笑って、寝て、日々を送るよ!」

 「はい、約束する!あたし、また会える日を待っているよ!」

 

 私はメアリーを抱いて、耳の傍にこっそりと話した。

 「早くエクセル兄さまの心を捕まえよ!ほかの令嬢が先に奪ったら、わたくし、許さないよ~」

 メアリーの顔、急に真っ赤になった。

 「あ… あの… その… あたし… ミリアだら!」

 「では、メアリー、頑張ってね!そして、さよなら!」

 「うん、さよなら!ミリア!」

 

 メアリーを放して、叔母様の前に、お辞儀をする。

 「叔母様。あの、お母様のこと、お願いします!」

 「うん。ミリアは大人になりましたね。安心して、私に任せて」


 「では、おじいさま。お待たせしました。出発!」

 「ミリア、さよなら!体に気を付けて!」

 「あぁぁ、メアリーもな!さよなら!」


 ――――――――――

 「うわぁぁ~ 綺麗い~!」

 ミノキシネスから出発からの二日目、聖王国の領土に入る。今目の前に、生き生きんな草原が現した。心までに癒される!気持ちいい!そして、緑色の向こは続いて、地平線に空とつなぐ。何と素敵な景色よ。

 「間もなく到着よ!ほら、前の木のところだ!」

 目の前に、静かなで豊かな村。村の建物は様々な形の木でつくられた。自然と伴う生活を送る。いいね~ そして、村の中央は天高くそびえる木がある。まるで天上の世界につながるように。こんな桃源郷のような場所に、六英雄のシャローナさんが住んでいるの!?

 

 村に入って、ある建物の前に、おじいさまが馬を停めた。

 「もう、着たよ」

 うわあ… この建物も自然に育てる木なの。そして、この木から、生き生き生命力を感じる。ここは、本当に不思議な場所よね!

 

 「ピストル様。どうやら、無事にお孫さんを助けたそうですね」

 「あぁぁ、そうだ。シャローナは、今いるか?」

 「はい、シャローナ様は、部屋の中に待っていますよ」

 「じゃ、ミリア、入るぞ!」

 

 「うわあ!妖精さんだ!初めて見た!」

 初めて妖精の姿を見る。興奮して、胸が軽くなる。

 「失礼な!私の名前はクリム。フェアリーだよ!」

 「ごめんなさい。わたくしはミリア。初めてフェアリーを見った。ついに… ごめん、クリムさん」

 「それなら、大丈夫よ。早く、中に…」

 

 「ホオ―、ただのフェアリーか、オレの主にこのような失礼な態度を!」

 「何だ君ら…? …!!!」

 クリムの顔、なんで急にそんな怯える表情に…!?

 「大変申し訳ございません。精霊様!」

 「謝れる相手は、私たちじゃない、主だ!」

 「はい!申し訳ございません、ミリア様。お許しください!」


 精霊様!?うちの猫たちはこんなに偉いかしら?全然感じない。

 「まっ、わたくしも悪いとこもある、大丈夫よ」

 「ミリア様がそう言ったら、次に気を付けるぞ!」

 「はい!!」

 「これが木の部屋の中の?」

 部屋の中に、素朴な家具、そして数多い本棚。これほどの本があるか!そして、気になるのは、この部屋に入り、すぐ膨大な魔力を感じる。精霊と契約を結ぶ後、他人の魔力を感知する能力ができた。この魔力は一体…?

 

 「あれ、ようこそ、私の家へ…」

 間違いない、これがこの膨大の持ち主だ。エルフの女性が奥の部屋からでた。輝く黄金のような金色な髪。詩歌の中にしかない美しい女性だ。そして、この人は、今朝の「予知」におじいさまの隣に立つエルフだよ!

 

 「あぁぁ、わしで紹介しろ。こっちはわしの孫娘ミリアだ」

 「初めまして、ミリア・エリシス・インスシュレターです。よろしくお願いします」

 「あら、礼儀正しいお姫だよね~」

 「こっちは、わしの古い友人、エルフのシャローナ・ティディスだ」

 「シャローナさんは六英雄のシャローナさんですよね!お会いできて、大変光栄です!」

 「あら~いい子だね。でも、堅苦しい言葉は大丈夫よ。お姉さんで呼んでもいいよ~」


 「こら、このババ。わしの孫娘はまだ十才だ。お前は年について、自覚がないか!!」

 「タケヨシ君、ひどい~ 女の子の年齢には、秘密よ~」


 あはは… おじいさまとシャローナさんが、仲良くないかしら?

 「早く、奥の部屋に座って、詳しくて、話しましょう!」

 シャローナさんが私の手首を引っ張って、奥の部屋に行く。

 「お前もな、タケヨシ。そして、そっちの精霊もな!」

 「ホオ―、オレたちのこと、知ったのか」

 「ミリア様、このエルフはただ者ではないよ。気を付けて」

 「おじいさまの友人だもの。大丈夫よね…」


 奥の部屋に入った。この部屋、本がたくさん!そして、知らない魔法の道具もいっぱいある。

 「ミリアさん、あなたは、『聖女』だよね」

 先喧嘩のようなおじいさまとシャローナさんが真剣の表情になる。これは…

 「聖女」という言葉を聞き、痺れみたいにビックリした。傍のおじいさまの手で私の肩を触れる」。

 「ミリア、事実で話して、大丈夫よ」

 おじいさまが傍にいれば、心強くなった。


 「はい、シャローナさん。わたくしはエクスシア教の『聖女』です」

 「やはりミリア様が聖女ね、ずっとそう思っている」

 「ワァイスとシッヴァルツも知ってるの?」

 「すみません。ミリア様。精霊としての私たちは、『聖女』の魔力を感知できる。しかし、ミリア様の魔力は、歴代の聖女とは何かが違ったことを感じる」


 「違ったこと?」

 「はい、歴代の聖女では、聖属性の治癒魔法しか使えない。しかし、ミリア様の魔力から、闇属性以外の五つの属性も感じられている」

 「まっ、待ってよ。ちゃんと測定アイテムで属性を確認したよ!聖属性以外は何もないよ!」

 「それはあなたの特別のことよ。恐れ入りますが、もう一度確認してください。!」

 「シャローナさんがそう言いなら… わかりました」


 シャローナさんが立ち上がって、隣の棚からクリスタルボールを取る。

 「ちなみに、前の測定は色式よね?」

 色式!?それは何よ?他の方法もあるの?確かに、あの時はピンク色しかない。

 「色式かどうかが分かりませんが。結果の紙は色しかありません」

 「じゃ、今回はデータ式でやりましょう」


 シャローナさんがクリスタルボールをテーブルの上に置く。これは、前に使ったより、少々違いがあるそうだ。私は両手でクリスタルボールを触って、も一度魔力を出すイメージを想像する。

 「なっ、何よ!この光!」

 クリスタルボールから光が出た。あの時の光が違い、もっと輝いている。あの時、お父様を救い時と同じ、夜を昼になる光。これは…

 光が消えた。結果の紙が出た。シャローナさんが紙を見って、突然笑い出した。

 「アハハハハ!そういうことか、面白い!イヤ、素晴らしいよ!!」

 「あの、シャローナさん、これは一体…?」

 「あぁぁ、ごめん!この結果を見る、ついに興奮した。ほら、見ろよ、これがあなたの真の属性よ!」


 「こっ、これは!!!」

 紙の上に、このような文字で映っている。

 『炎:200(+4000) 水:250(+5000) 風:220(+4400)

  地:210(+4200)光:500(+10000) 闇:0(+0)

  聖:80000(+2400000)』

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