第15話 再会

 「ピストルさま、前に魔獣を発見しました!」

 「何だと!こんな時に… 皆、戦闘準備を…!」

 「アレは… 何たる威圧感!こいつ、化け物の中の化け物だ!わしは、勝てるのか…」

 

 タケヨシの前に、白い豹が現れた。その恐怖感は、この元王国将軍にとって、数十年ぶりだ。

 「これが、恐らく、魔王より強いかもな…」

 距離が近づくと、豹の背なかにないがいる。

 「アレは、人間…? ミリア!!!」

 目の前に魔獣、気絶した孫娘。タケヨシが怒りに満ち溢れた。

 「お前たち!後ろに避ける!」

 「しかし、ピストルさま!」

 「これが、お前たちに敵わない相手だ!わしに負けせて…」

 「はい、申し訳ございません。ご武運を… 皆、後ろに避けろ!」

 

 タケヨシが馬から降ろして、馬の顔を触って、話した。

 「お前も、避けろ。死ぬなよ…」

 魔獣に向け、剣の構えを出し、手で剣の柄にかけて、全身のオーラを爆発する。

 「わしと一緒に最後の戦いしましょうか、ツキマルよ!」

 「来い!魔獣め!わしの剣を受けろ!そして、わしの孫娘を返して!!!」


 この生と死の狭間に、急に女の声が出だ。

 「無礼な者よ!私の主に何をするつもりだ?!」

 タケヨシがこの突然来た声に驚いた。話せる魔獣は前代未聞だ。これが一体…!

 「答えよ!返事がないと!こちから撃つよ!」


 「うるさいよね!ワァイス、せっかく寝ていたのに…」

 周りの騒ぎのせいで、私は目覚めた。

 「ミリア様、申し訳ございません。急に敵が現した。すぐ始末する!」

 

 「ミリア!まだ生きているか?おじいさんがすぐ助ける!!」

 アレ、この声、懐かしいな… それは…

 「おじいさま!!!」

 「へいいい!!!」

 ワァイスとシッヴァルツが驚愕きょうがくな声を出した。

 アレ、何に?この状況!対面はおじいさまと兵士たち、おじいさまが剣をかける?ワァイスも攻撃の構えなの!!?

 

 「皆、やめてください!!!」

 「ミリア!何を話した!?」

 「ミリア様、一体… 何を…」

 

 あわわわ!この状況はどうやって誤解を解けるかな… 

 「ワァイス、変身を解けて」

 「しかし、ミリア様…」

 「いいから、大丈夫よ。安心して、解けてください」

 「わかった、では」

 「トンー」と変身を解けた。ワァイスが猫の姿に戻った。

 

 「おじいさま、ワァイスとシッヴァルツは魔獣ではない!わたくしの精霊よ!」

 「せっ、精霊だとう!?本当か!ミリア!」

 「本当だよ!オレたちはミリア様の精霊よ!っていうか、お前は誰?ミリア様と馴れ馴れしいな感じ!」

 「シッヴァルツ、失礼はダメよ。わたくしのおじいさまよ」

 「おじいさま?なに!?」

 「父の父、あるいは母の父だ、このバカ!」

 「まだ喧嘩したいの!?」

 「二人やめて!」

 はぁ…、うちの猫たちは本当に…

 

 「おじいさま、この子たちはわたくしの精霊よ!先は地下の洞窟からに助けられたよ」

 「それは… 本当らしいな。しかし、精霊なんて、ミリアちゃんは本当に不思議な子だ!」

 おじいさまが剣を収め、こっちに向かって来る。

 「わしはタケヨシ・サナダ・ピストルだ。ミリアを助けること、ありがとうございました!」

 「イヤイヤイヤ、私たち、主を守るは使命だ」

 「そうそう、礼はいらないよ。主のおじいさん」

 

 「それで、もう大丈夫だ…」

 「グゥー」と音が私のお腹から出した…

 「あの、おじいさま。わたくし… お腹が空いたよ…」

 「あぁ、わかった。早く、食べ物を…!」

 久しぶりだな。食べ物!蘇った!

 

 その後、私はドラゴンに襲われから、今までに起こったことをすべておじいさまに話した。

 「そうか… わしが遅れになった。すみません…」

 「ちっ、違う!おじいさまのせいじゃないよ!しかし、リリスが… リリスが死んだ!」

 リリスのことを思い出した。泣いてくる。

 「おじいさま、わたくし、お願いがあります!」

 「なんの願いでもいいよ」

 

 「リリスと今回ドラゴンに殺された騎士団の皆の遺体が、王都に手厚く葬ってください!!!」

 リリス、ごめんなさい。私を救いため、あなた自分の命を… これは今唯一できること。後は必ず、あなたの墓の前に、あなたに「ありがとう」と感謝する。

 「そう… そうか。わかった。お前ら、早く勇敢なる騎士団の皆さんとリリスの遺体を王都に送る!」

 「しかし、ピストルさまとお姫様は…」

 「わしたちは別の用かある。お前たちはすぐ遺体を王都い送る!」

 「はい、かしこまりました!」


 「おじいさま、わたくしたちはこれからどこに…?」

 「あぁ、エルレン村に行くよ。わしの古い友人と会う」

 「おじいさまの… 友人…?」

 「あぁぁ、シャローナというエルフだ」

 

 しっ、シャローナ!!六英雄の一人、エルフの大魔法使いシャローナ!?どうして?やはり「聖女」のことかな?

 「わかりました。おじいさま」

 「じゃ、わしの馬に乗れ、すぐ行く」

 「おまち!オレたちの方か、もっと早いぞ!」

 「そうよ!効率的に考えると、私たちの方が早い」

 

 確かに、この子たちが馬よりはるか早い。しかし、また先のように誤解されたらどうしょう…

 ワァイスとシッヴァルツを胸に抱いて、頭を撫でている。

 「あなたたちはもう疲れたよ。少しい休んで大丈夫よ!」

 「ミリア様の命令なら… わかった」

 「オレもいいよ!」

 

 「じゃ、おじいさま、出発前に、行きたい場所があります!」

 「あぁ、わかった。馬に乗って、話は後だ…」


 ――――――――――

 おじいさまと一緒に、ミノキシネスに到着した。そう!最後にメアリーと会いたい。洞窟に死を襲う時から、もし無事に生きていれば、必ずメアリーに謝る。

 公爵邸に来た。叔父様が今王都に宰相の仕事があるため、叔母様とメアリーは一か月一度、領地に戻り、仕事をする。幸い、今日は二人、屋敷にいるようだ。

 屋敷の外で、馬から降りる。屋敷の執事が出た。

 「これはこれは、ピストルさま。奥様がずっと心配して… そして…!」

 執事が私を見る、驚きになった。

 

 「お父様!この5年間、あなたは一体どこに行ったのよ!?心配しだよ!そして、ミリア!」

 叔母様も突然ここで現した私のことに驚いた。

 「お母様?おじいさまが帰りましたの?…ミリア!!!」

 メアリーが私の姿を見る。階段からこっちに走って来る。

 「ミリア!!ほんとにミリアなの!?」

 「メアリー!会いたいよ!」

 私もメアリーに走っている。

 

 「パー!」

 メアリーが私の頬を張った。そして、真っ黒な瞳の中に、涙が溢れる。

 「なんでそんなのことをあたしだけだまされたの!!なんで何も言わないで聖王国行く!!あたしたちは友達じゃないの!!!ミリアのバカ!!」

 「メアリー… ごめん… 本当にごめんなさい…!!! わんわん…!!!」

 メアリーと二人抱き合い、泣きだした。

 

 「あの… 俺たちは… どうする?」

 「バンっ!」で、ワァイスがシッヴァルツの頭を叩けた。

 「このバカ!ちゃんと空気を読む!」

 「君たち、わしに一緒に連れてくれないか?聞きたいことがある。そして、今は彼女たちに誰でも邪魔できないよ」

 「わかった。でも、教えるかどうか、私次第だよ!」

 「それでいいよ。シーリス、君の一緒に来いよ」

 「わかりました。では、執務室へ…」


 「ね… ミリア、一体… 何か起こるの?あたしの部屋に行こう」

 「うん… わかった…」

 メアリーの寝室に、今までに起こったこと、すべてをメアリーに教えた。

 「そんなことを… ミリアは大変辛いね…」

 「あの時、死の恐れ前に、頭の中に、全部メアリーのこと。なぜ最後は会えなかったよ。わたくしのバカ!」

 「もう… 大丈夫よ… すべても…」

 メアリーが私を抱きしめた。

 「あぁぁ、そうよね。こんなにメアリーと会えることは、もう奇跡よね… あの子たちのおかけてね…」

 その時、いつも側にいるワァイスとシッヴァルツがいないことを気付いた。

 「あれ、あの子たちは…!?」

 「おじいさまとお母様に一緒に執務室に行ったらしいよ」

 「わかった、メアリー。ここで少しい待ってくださいよ。あの子たちにメアリーに紹介したい!」

 私はすぐ部屋の外に出した。

 「ミリアだら、本当に相変わらずよね」


 ――――――――――

 「これで分かった。君たちは5年前、ミリアの助けることの恩を返すため、精霊の契約を結ぶだよね」

 「そうよ!ミリア様はすでに私たちの主だ。誰にも指一本傷付けない!」

 「そうだ!それはオレたちの使命だ!」

 「ありがとう!ここでもう一度… ミリアを助けることを感謝する!」

 

 この時、外からミリアの声が出た。

 「ワァイス!シッヴァルツ!どこにいるよ?」

 「どうやらミリア様が私たちを探しているようだ。じゃ、失礼…」

 「あぁぁ、ミリアを頼んだぞ!」

 「あぁ!オレたちに任せてくれ!」


 私は執務室に入った。

 「あの、おじいさま、叔母様。話はもう終わるかしら?」

 「じゃ、ワァイス、シッヴァルツ!こっちに来て… 紹介したい友達があるよ!」

 「わかった、わかった。ミリア様、落ち着いて…」

 「早く…」

 猫たちを抱いて、メアリーの部屋へ走って帰る。

 

 「そんな楽しいミリアちゃんは、わしが初めて見た」

 「私もですよ。ミリアは、本当に変わりましたね」


 「メアリー!ただいま!!」

 「お帰り… ミリア。すごくはいですね…」

 「アハハ… 見て見て、この子たち。あの時の子猫たちよ!」

 「あぁぁ、本当… あの時の子だ!抱いて大丈夫よね!?」

 「もちろん!ご好きにどうぞ~」

 

 メアリーがシッヴァルツを胸に抱きしめて、嬉しい顔を出した。あれ、気のせいかしら?シッヴァルツはもっと楽しそうだ。あっ、このエロ猫!うちのメアリーの胸に狙うかよ!

 「ミリア、この子、名前は?」

 「ちゃんと自己紹介できるよね!『黒いの』!」

 「ミリア様、そういう名前を呼ばないでください。辛い過去を思い出したぞ!」

 

 目の前の猫が話したこと。メアリーがビックリした。

 「さっ、先、この子喋ったよね!?」

 「そうよ。オレが喋ったよ。オレはシッヴァルツ、よろしくな!」

 「はっ、はい。よろしく…」

 

 「じゃ、私も自己紹介しましょう~ ミリア様の友よ。ワァイスという名前です。よろしくお願いします」

 「白い子も喋った!?ミリア、これ、素敵じゃない!?」

 うわ!メアリーの目が、ピカピカになった!

 

 その日、私たちも楽しんで遊んで、笑って、心の秘密を話し合い。それはメアリーよ。大切な友達だよ。

 「ね、メアリー。一緒に寝ましょう…」

 「はい、ミリア!」

 私たちは手を繋いて、心地よい眠れる。

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