前世の記憶がなくても わたくしも立派な転生者

第14話 脱出

　「トーカン！」

　モンスターたちが爆発で消えた。

　「なによ、先の…　シッヴァルツ強い！」

　「それはオレのスキル、『幻獣の咆哮（ファントムティーア・ブリュレン）』だ。どうだ？凄いだろう？」

　「うん、シッヴァルツは強い！心強い！」

　「ミリア様、私の方か、そいつよりはるか強いよ！」

　「へっ、口だけ強い…」

　「なによ！喧嘩したいか？私は負けないよ！」

　ワァイスがヤキモチかな？先はシッヴァルツを誇ったせいかな。

　「二人とも、喧嘩は辞めてよ！あっ、危ない！」

　第九階に上がる、すぐビームがこっちに向かって来った。

　「シャイニングバリアー！」

　「これは…？防御壁…？綺麗！」

　ワァイスがピカピカな壁を使った。「ダンっ」と声が出て、そのビームが無効化した。シッヴァルツがこの瞬間、爪であの八つの頭の蛇モンスターを一撃で倒した。

　「二人とも強いよ！！！」

　「あたりめっじゃ、オレたちは精霊よ！普通のモンスターより何百倍強いぞ！」

　「そう、私は千倍強いよ！」

　「お前、本当に喧嘩つもりだな！」

　「二人とも…！ちゃんと仲良くしてくださいよ！しかし、今はこんな強いモンスターが、もっと上に、さらなる強い敵が出ったらどうしょう…」

　「ミリア様、心配いらん！上の段階に上がると、モンスターがだんだん弱くなるぞ！」

　弱い…　そう、弱い。アレ！このエロ猫何を…？

　「あの、シッヴァルツ、先あなたは確かに、上のモンスターが弱いと言ったよね…」

　「そうだ！この迷宮、下の奴は強い、これは迷宮の常識だろう？」

　「イヤイヤイヤ、わたくしはそういう常識なんか、知らないよ！」

　「アハハ、どうやら、私たちの主はいろいろ勉強が必要だね」

　「しかし、前に言ったあれ、あの一撃であなたたちを倒すボスモンスターは何！？」

　「あぁぁ、そいつは、超弱い第一階のボスだ。そのハンマーだけまずい。それに、オレたちは階段を上がる時、すぐ敵に攻撃したでしょう？それは全部ボスモンスターよ！」

　へいいいい！！嘘よ！先のはボスなの？ただ一撃で倒したボス！？この子たちは一体どれほど強いの！？

　「そして、普通の場合、ボスと距離を近づく前に、攻撃や避けるかの戦い方。下から上がる時、すぐボスの前に、先ほどの段階はほとんどオレ防御力とワァイスのバリアーで攻撃を耐えて、反撃する。あのハンマーのせいで、耐えないだから…」

　「そう、私のバリアーもダメよ！」

　もうわかる。この子たちは災害レベルの魔獣にはるかな存在よね。先を倒したモンスターたちは、外が出ったら、一つの国を亡べるかも。あぁぁ、心境は複雑だわ。

　――――――――――

　ミリアたちが迷宮に突入する同時に、インスシュレター王国国境近くの森。

　「ピストルさま、先は馬車の残骸（ざんがい）と騎士団の死体を発見しました！」

　「何だと！遅かったか！？早く、わしに続け！！」

　タケヨシの目の前に、山ほどの王国騎士団の死体が現した。

　「これは…　ミリア、ミリアはここでいるか！？早く探せ！」

　「はい、かしこまりました」

　兵士たちが死体の山に王女を探して、こと時、ある死んだはず人が動ける。

　「大丈夫か？まだ息があるそうだ！」

　「ピストル様、生還者が見つけた！お姫様のメードさんです！」

　「なに！？わかった…」

　タケヨシが馬から降りて、リリスの前に来た。

　「オイ。大丈夫か？ミリアはどこだ！これは一体…？」

　「ピ…ピストル…　さ…ま！テ…　帝国のドラゴン…　が…　ミリア様を…」

　それはリリスがこの世で最後の言葉。

　「オイ！しっかり！ミリアはどうした！」

　「ピストル様、このメードさんはもう…」

　目の前に起こったことにタケヨシが混乱した。ミリアはどこに？帝国に捕まえたか？それとも…？

　「ピストル様、そっちの断崖（だんがい）、何かの攻撃で破壊したそうだ」

　「なに！？早く、案内して…！」

　断崖（だんがい）の下、すでにドラゴンの攻撃で破壊した。タケヨシが下の川を見って、考えている。もしかして、ミリアがここまで追いつめて、下に降ろした。ドラゴンが下に攻撃がミリアを殺すためなのか？

　ここに考えて、タケヨシが命令をした。

　「すぐ降ろす道を探し、川沿いで、下流にミリアを探せ！」

　「はい、かしこまりました、皆、降ろす道を探せ！」

　「ミリア、必ず、必ず無事で生きてくれ。神よ、ミリアを守ってくれ！」

　――――――――――

　「トーカン！」

　スライムを中心に爆発が起こった。

　「シッヴァルツ！やりすぎるよ！敵はほとんど弱いモンスターよ！」

　ただ一時間の間に、私たちすでに第二階にたどる。もちろん、二階のあのコウモリ人間、あっそう、「バンパイアロード」というボスもワァイスのバリアー反射で簡単に倒した。実は、大半の時間は全部走っていた。この迷宮は本当に大きいよね。

　「力のコントロールは難しいぞ！オレたちのスキルはレベルを調整できない！」

　「へいいいい！スキルは魔法と同じないのか！？」

　私の治癒魔法は、使う前に、レベルが自分で設定できる。そのままにシッヴァルツのスキルも同じだと思った。

　「ごめんね…　わたくし、スキルはあんまり知らなかった…」

　「いいえ、ミリア様はこいつに謝る必要はない」

　「お前な…！ちっ、そろそろ来たぞ」

　話し間に、すでに第一階につながる階段に来た。

　「じゃ、ワァイス、後は頼んだぞ！」

　シッヴァルツが猫に戻った。

　「疲れたよね。じゃ、ゆっくり休んで…」

　私はシッヴァルツを抱いて、頭を撫でっている。

　「ホ～　本当に疲れだ。ミリア様、後は膝枕お願い！」

　「わかった、シッヴァルツはいい子だよ」

　「そうそう、オレはいい…　って、何を見るよ！」

　ワァイスの目から、熱い視線でシッヴァルツに見ている。あぁぁ、うちの猫たちはね…

　「では、ここからは私の出番だ！よく見て、ミリア様。幻獣（ファントムティーア）化！」

　ワァイスが豹に変わった。私は背に乗って、シッヴァルツを太ももに置いた。

　「シャイニングバリアー！」

　今回のバリアーは先より何倍広い、洞窟の中にもまるでお昼のように明るい。

　「では、行くぞ！」

　第一階に上がる。すぐハンマーがここに飛んでくる。バリアーは一瞬だけ、散りじゃって、ワァイスに直接に当たった。

　「ワァイス！」

　「これは…　精霊殺す（スピリットバスター）ハンマーか！確かに、強い…　なんだ！体の中から、生命力の鼓動を…」

　暖かい光がワァイスの体の中から出した。前にドラゴンの攻撃を受けた時、何十倍輝いている。

　「これは、ミリア様の力か！さすが私の主だ！シャイニング・ブリザード！」

　ワァイスの口から、輝いて、雪の結晶を出した。あっという間に、迷宮の中は氷の世界になった。私はワァイスの背の上にぶるぶる震えている。

　「さっ、寒いよ！」

　「ばっ、バカ！やりすぎるぞ！ミリア様がこれほどの寒さを耐えない！」

　「もっ、申し訳ございません。ミリア様、ついに…」

　「大丈夫よ、ワァイス、気にしないで…　でも、寒いよ！」

　「早く外へ出す！」

　ワァイスが素早いスピードで走った。あそこ、あそこが迷宮の入り口か？やっと、やっと地上に戻るの？

　迷宮から出た。数時間だけなのに、暖かい太陽の光は何年ぶりのようだ。

　「暖かい太陽…　気持ちいい！」

　「ミリア様、私たちは次にどこへ…？」

　周りを見回す。ここは川の下流か？

　「グゥー…」

　「アハハ…　お腹空いたよ…」

　「じゃ、川沿いに上流に向かって、道を探そう！その後、町に行き、ご飯を食べたいい！！」

　「わかった、ミリア様、ちゃんと摑まえるよ！」

　ただ半日で、ドラゴンが襲われ、川に落ち、洞窟に魔獣に追い詰められ。シッヴァルツに救われ、契約を結び、地下迷宮から戦い、脱出した。いろんなことを次々と起こった。目が疲れた。なんか、急に眠気が来る。

　「ワァイス、シッヴァルツ」

　「ミリア様、何か用があるか？」

　「いええ、大したことではないよ。少しい寝たい。もし何があったら、わたくしを呼んでね」

　「わかった。ミリア様、ゆっくり休んでください」

　ワァイスの背中に打ち伏せて、寝ました。