前世の記憶がなくても わたくしも立派な転生者

第13話 精霊

　（は…　は…　もう少し、もう少しで呼吸できるよ！）

　「ハー…」

　やっと頭が水面に出した。あのドラコン使い、本当に殺したいよ！幸い、治癒魔法を事前に用意した。

　すれは、出発する前、治癒魔法を読む時のこと。

　「これは…　魔法を相手に使い、遅延（ちえん）発動…　えいい、こんなこともできるかしら？」

　そう、事前に使った遅延効果のリザレクションにより、無事に生きている。元々、「予知」の時のために、事前に使った魔法。一回使うと、数日間に治癒魔法を使えない。でも、本当に助かったよ。

　では、早く、岸までに泳ぎましょう。そう思う時、後ろから浪がきた。

　「うっ、嘘よ！もう、ダメ…」

　激しい波に呑み込まれでしまう。気を失った。

　「痛いよ…　ここは…？　うっ、嘘よね！」

　周りが何も見えなく、足元の感覚…　水だ。嘘よね！ここは、「予知」した場所なの！？　むっ、無理よ！今の状態で、魔法を使えないよ！お願い、魔獣が来ないで…

　「ぐううう…　ぐううう…」

　やはりいるかよ！真っ黒の洞窟に、魔獣の赤い目しか見えない。

　絶対にここで死なないよ！お父様、お母様、お兄様、そしてメアリー！皆が私を待っているよ！手を地面について、立ち上がった。横の方向に必死に走る。

　「絶対…　絶対に生きて見せる！」

　魔獣がすぐ後ろから追う。全身の力で走ったが。服はびしょびしょで、スピードは全然出さなかった。

　「スピードの差が大きい…　このままじゃ…　前が…　光！」

　前から光を見える。洞窟の出口が来た。もう少し…

　しかし、この時、地面の凸で足をつまずく、倒れた。

　「痛いよ…　なんでだよ！」

　この時、魔獣はすでに私の後ろにいる。後ろに目が回して、これは、普通の狼より大きい、真っ赤な目の中に、私の姿を映っている。

　「こっ、来ないでよ！」

　魔獣が私に飛び出した。ごめん、皆、私もう、ここまで…　メアリー、最後は会えなかった、ごめんなさい！最後まで、メアリーに謝ってほしい！！

　こんな生と死狭間にいる時、後ろからある影がひらめいて、狼に飛び出して、ぶつかり合った。

　「なっ、何…？！」

　目の前に起こることに迷う時、狼が負けてった。洞窟の奥に逃げってしまった。その影が私に向かってくる。僅かな光を借りて、この影の輪郭を見える。嘘よ！これは、トラ！イヤ！豹だ！白い目がこっちに向かって来る。

　「わたくし、おっ、美味しくないよ！殺さないで…！食べないでよ…！」

　これで、絶対に死ぬよ。遺言なんかもうないよ。先はもう言いたいことを全部話した。

　「ごめんなさい。そして、さよなら、皆…」

　なっ、何？この感じる！？

　「舐めらないよ！痒いよ！」

　この豹が膝の傷を舐めている。頭を下がって、これは…？

　「あなたの背に乗って、かしら…？」

　豹の頭が少し頷いた。肯定のような感じかな。私は立ち上がって、膝が痛い！先倒した時の怪我なの。痛みを耐えて、豹の背に乗った。

　豹が私を載って、洞窟の外に走った。

　「早いよ！もうちょっと、ゆっくりでいけないの！でも、涼しい風が、いい気持ち！」

　もうすぐ外に、あの光は必ず太陽の光だよね。

　「アレ！ここは…！？」

　光の場所はもっと大きな洞窟。水晶（クリスタル）の柱と壁に、ピカピカナ光を輝いている。この光で、この豹の姿を見える。全身が黒曜石のような綺麗な黒い豹だ。

　「この子を無事に助け、お疲れ～」

　女の声が聞こえ出来た。

　「これは…　助けること、ありがとう…　あなたは一体…」

　「私の姿が見せたいか…？」

　「迷惑をかけないなら、会えてほしい！」

　「それで、いいよ…」

　柱の後ろか、もう一匹の豹が現した。黒い目と雪みたい輝いている真っ白な体。

　アレ…　えいい！！？　豹が喋れる！！　なんだ…　これ？

　「話したのは、あなたなの？何か間違いよね…？」

　「間違いないよ。喋れるのは私よ」

　「これは…！　これは一体…？」

　「オイー、もう下がってもいいよ！いつまでオレに乗るか？」

　頭は混乱に陥る際に、ある男の声が聞こえ出来た。

　「あっ、アレ…　どちら様ですか？あなたはどこ！？」

　「したよ、あなたの下よ！」

　「へいいいい！！！」

　今回喋るのは、先助ける黒い豹だったか？これは一体に何か起こるのか！？

　「ごっ、ごめんなさい！今すぐ下ろします！」

　黒い豹の背なかから地面に降りて、足が痺れるかも、地面に座った。

　「あっ、お助け、ありがとうございます。わたくしはミリア。あなたたちは一体…？」

　「私たちは…　この姿で話すは面倒だ…」

　「トンっ」で煙が出た。消えったら、小さな、二匹の幼い豹が現した。

　「あなたたちは、あの時の…！！」

　そう、この子たちは、狩場の森に、怪我した、私の力で治した幼い豹だ。

　「そう！私たちは…」

　「子猫だよ！」

　「イヤ、違い！私たちは…　何を…　苦しい…」

　私は二匹の豹を抱きしめた。

　「子猫たち、本当に、会いたいよ！！！」

　「イヤイヤイヤ、私たちは猫じゃない。少しい手を放して。こいつ、もう気絶したよ」

　「あっ、ごめんなさい！わたくし、ついに…」

　黒い子の目がもうマワマワにした。

　「っタック、何なんだよ。そんな力で、そして、全然柔らかくない！」

　黒い子をも一度胸に抱きしめた。先よりもっと強い力で…

　「硬いは本当にすみませんね！！！」

　「放して、オレを放して…！何なのよ？その顔…！」

　「そういえば、あなたたちは？」

　「私たちは、人の言葉で、精霊というものだ。元々、精霊が神様の意志で行動する。異教の神のせいで、私たちのご主人の女神が封印された」

　「封印された？その女神の名前は…？」

　「運命の女神イリス様よ」

　やはりドジ女神なの！！！「封印された」と聴いた。すぐドジ女神に連想した。

　「イリス様ですね。わたくしは何となく因縁（いんねん）ありますよね…」

　「そうよ。あなたから、イリス様の力を感じている。だから、その日、私たちはその力で導いて、あなたのところに行った。しかし、こいつか人間世界に興奮過ぎた。トラップに陥って、足を怪我した。でも、あの時、あなたの力は、イリス様の力じゃないよね」

　「はい、あれは治癒魔法です」

　「そうか。あの日から、私たちが生きる場所を探して、最後はこの地下洞窟を見つかった」

　「そうですか、あなたたちも大変ですね」

　私は白い子の話を聞きながら、足の上に座った黒い子の頭を撫でる。

　「そうだ～　その太ももの感じる～　先の硬い胸とは別のものだ～」

　こいつ、何度も私の胸に文句するなんて！！！許さないよ！！

　黒い子の顔をつねった。

　「この口で、小さい胸と言ったよね！！！」

　「オイ！いててて！ごっ　ごめんなさい！」

　「そう、それはいい子だ。女の子の胸に、侮辱はダメよ！」

　手を放して。また足に置いて、頭を撫でいる。

　「そういえば、あなたたちの名前は？」

　「あっ、イリス様が私たちを『白いの』『黒いの』と呼ばれる」

　なによ、あのドジ女神！！

　「アハハ…　それは大変ですよね…」

　「そうよ！胸を触らないし、膝枕もないし！」

　「あんた、黙ってください！」

　「ご…ごめん…」

　「それで、ここに出す方法は？」

　「それは、あなたに対して、難しいね…」

　「難しい、って？」

　「ここは、ある地下迷宮の十階だよ。私たちはあそこの小さい穴でここに入った。あの大きさは、人間の体にとって、どうしても無理だ」

　「そうですよね…　それで、他の方法は…」

　「その迷宮から出るしかないよ。しかし、その中のモンスターは…」

　「そのモンスターが強いですか？」

　「イヤ、あれほどのモンスターは、私たちの前に、ザコみたいだよ。しかし、出口のボスモンスターが、精霊に対するハンマを持つ。あれを受けると、一撃で私たちを殺すよ」

　「そんな、他の方法がないか…」

　この時、頭に何かひらめいた。

　「わたくし、方法があるかも！」

　「ホ～　どんな方法か？」

　「わたくしの遅延（ちえん）効果のリザレクションをあなたに使って、攻撃受けた時すぐ発動し、回復するよ。それなら、たぶんできるかも」

　「それは素晴らしい！行ける！じゃ、すぐ使い、ここから出そう」

　「それは無理よ。その遅延（ちえん）魔法を使いため、ほぼ3日間に魔力がないもの。ですから、あなたたちに使るため、六日間が必要だ」

　「グゥーーーーー」

　話しながら、おなかから声を出した。

　「お腹が空いたのか。ここは、人間の食べ物がない…」

　食べ物がないの？やはり、私は、ここで死ぬ…

　「オイ！魔力があれば、それはできるよね？」

　黒い子から聞いた。

　「はい！それはでできます」

　「ほら、アレをやれるか？」

　「アレ？あっ、そうだ。アレか！」

　この子たち何が話したのか？まったくわけわからない。

　「すみません。アレで何…？」

　「契約だ。ケーイーヤーク。精霊と契約を結ぶと、魔力と属性が10倍にアップするぞ！オレたちと契約なら、20倍に上がるよ！いいでしょう。契約を…」

　「それは嬉しい。しかし、あなたたちの主はイリス様ですね。勝手にわたくしと契約を結んで、大丈夫なの？」

　「イヤイヤイヤ、大丈夫よ！元々、イリス様にとって、オレたちはただのパシリだ…　名前も『白いの』と『黒いの』なんで！できれば、早く主を代わりたいよ！」

　「その通りよ。毎日毎日私たちはそんなの過酷な生活を…」

　なんか、あり得るよね。ドジ女神のことだもの。ウム、納得できる。じゃ、ドジ女神よ、精霊をいただき…！

　「アハハ…　あなたたちも大変ですよね。わかりました。契約はどうやって…？」

　「それは、まずあなたの血を私たちに与え。そして、私たちに名前を付けること」

　「血なら、オレはもう大丈夫よ。先は傷口で血を舐めった」

　「じゃ、私も、失礼…」

　白い子が膝の傷口に舐めった。かっ、かゆいよ…

　「では、私たちに名前を付けてください」

　「そう、前の『白いの』と『黒いの』なんかはいらないよ！ちゃんとカッコイ名前を、ね！」

　名前か、どんな名前がいいのかな？白と黒か…　あっ、あった。

　「では、あなたたちの名前は、『ワァイス』と『シッヴァルツ』よ！」

　「『ワァイズ』か、いい名前だね」

　「うん、今日から、オレは『シッヴァルツ』だ！」

　どうやら、この子たちが新しい名前を気にてっるよね。良かった…

　「では、このワァイス、私の新たな主、ミリア様に忠誠を捧げる！」

　「このシッヴァルツも、オレの新たな主、ミリア様に身を捧げよう！」

　私たちの周りに暖かい光が出る。これが、精霊との契約か？魔力！私の体に魔力が溢れている。こんな絶大な魔力の感じ、初めてだよ。今は行ける、遅延（ちえん）魔法が使える。

　「では、ワァイス、シッヴァルツ。すぐ遅延（ちえん）魔法をあなたたちに使う！」

　「聖なる女神ミネティリス様よ！我らはここに貴方にいのりよ！貴方の祝福を我らに救い賜え！リザレクション・フェアシェーガーン！」

　「何だ！私の体に癒し力が…！」

　「オレもだ！なんと素晴らしい力だ…！では、幻獣（ファントムティーア）化！！」

　シッヴァルツは大きい豹に変わった。

　「ミリア様、オレの背に乗って、今すぐ脱出するぞ！！」

　「私の幻獣（ファントムティーア）化は後の戦う時だ。今は頼んだ。シッヴァルツ！」

　ワァイスを抱いて、シッヴァルツの背に乗った。

　「では、ワァイス、シッヴァルツ！出発しよう！！！」