第7話 守れない秘密

 「は… は… は…」

 「リリス、くっ、苦しい! 息が苦しいよ…」

 「ミリア様、この薬を飲んで… もうすぐ… もうすぐ回復術士が来ます。もう少し、頑張ってください」

 

 狩場から帰った後、なんか食欲があまりないもの。夕食を少し食べて、部屋に寝てしまった。深夜の時、熱が出た。

 何よ、この苦しさは何よ!?まるで心からの炎で体を焼けるように。息が、もう息ができないよ!

 

 「ミリア!ミリア!大丈夫か!?」

 誰?残る僅かな力で目を開けた。お父様とお母様の心配な顔が見に入る。

 「お父様…?お母様…?」

 「あぁ、父さんだよ、ミリア、父さんはここに、もうすぐ術士が来る。すぐ治すよ!」

 「術士はまだか!!?早く、術士を…!!!」

 「ミリア、我慢して… もうすぐ…」

 お母様の瞳に何か溢れている。お母様が、泣いてっる?

 「お… お母様、泣かないで、わっ、わたくし… 大丈夫…」

 まだ、あの炎、体が… 痛いいい!!!私は意識を失った。

 「ミリア!!!」

 「ミリア!!!」

 「ミリア様!!!」


 ここは?私は…?もう死んだの?急に眩しい光が出だ。何よ、この光… 光!!?

 「ミリア!ミリアが目覚めたよ!リリス、早く皆に…」

 「メ… メアリー。わたくしは…」

 メアリーがベッドの側に座って、急に私を抱きしめた。

 「ミリア!怖がったよ!!ミリアは急に… あたし、怖がったよ!!!」

 「ごめんね… メアリー。心配かけて、ごめんね… わたくし、もう大丈夫よ。ほら、熱も下げるよ」

 「本当… 熱が下げる… ミリアが無事に良かったよ!」

 メアリーがまた泣いてくる。

 

 「メアリー、少し放して、息苦しいよ…」

 昨日の夜、回復術士の回復魔法で助けたよね。でも、体がいつも元気なのに、病気を罹ることがあまりないよ。こんな何の象徴もない熱は一体…

 

 「ミリア!ミリアは無事だか!?」

 お父様とお母様も来た。顔が大変心配ようだ。

 「お父様、お母様。もう大丈夫ですよ。心配かけて、ごめんね…」

 お父様が手で私の額を触って、熱が下げるかどうか確認する。

 「あぁ、熱が下げた。もう大丈夫だ」

 

 お母様が急に、私を抱きしめる。

 「ミリア、無事に本当に良かったよ…」

 「お母様… ありがと…」

 「アンナ、ミリアはちゃんと休みを取らなければダメよ」

 「あぁ、そうですよね。では、ミリア。私たちが後でまだ来ます。今はきちんと休んでください」

 「はい、わかりました」

 「では、リリス、看病をお任せ… メアリーも一緒に帰りましょう。もう一晩中寝ないよね。ミリアを守っているでしょう?」

 「メアリー、昨日の夜から… 本当にありがと…」

 「あたしは大丈夫ですよ。ミリアは無事で何より…」

 

 メアリーは急に気絶した。

 「メアリー!!!!」

 「あっ、大丈夫、この子は寝ているだけだ。そこの君、メアリーを部屋に戻れ!」

 「はい、陛下、すぐお嬢様を…」

 「では、ミリア、ゆっくり休んで…」

 「はい、お父様」

 

 皆が出ていた。部屋にリリスと二人だけ。私は少し動きたいが。力が出ない。

 「ミリア様、ちゃんと休みを取れないと…」

 「あぁ、そう… リリスの言う通りよね。わたくし、もうちょっと寝ますよ」

 

 今の様子を見て、リリスとメアリーが何も話さなかったよね。それでいいよ。そのままにしてもいいよ。王都に帰り、すぐ図書室で情報を探しましょう。

 しかし、運命が歯車はすでに知らないうちに、別の方向に進んでいる。

 ――――――――――

 昨日の深夜、国王の部屋。

 「アレがまぎもなく、魔力症だ!ミリアは一体に何かを…!」

 「陛下、落ち着いてください、お義父様も…」

 「リリスよ、今日、ミリアについて、何が起こったか、話してくれ!」

 

 リリスが跪いて、国王からの質問に対し、膝の上で両手を握る。

 「申し訳ございません。ミリア様に誰にも話さないと命令した…」

 「何!!!」

 「はい。しかし、ミリア様のため、私は知っていたすべてを話します」

 「あぁ、君が分かればいい。じゃ、話してくれ」


 「今日、陛下たちが森に入った後。ミリア様が森の木の茂みに、二匹の幼い豹を見つけました。」

 「豹だとおおおお!!!」

 国王の声が大きくなる。傍の公爵が国王を宥めている。

 「落ち着いてください、陛下」

 「あっ、すまん。続けよ…」

 「はい、最初私も猫だと思いますが。その中の一匹の足が怪我して、ミリア様が助けたいいと言う。私は公爵家のメードに薬と包帯を取ること頼みました。ミリア様が幼い豹を抱いて、慰める時。突然、ミリア様の手から強い光が出る。気づいた時、豹の足は既に治しました。」

 

 「なるほど。それじゃ、後は?」

 「はい、その後、ミリア様が猫を飼いたいと言いました。しかし、私はそれが豹ということを気付きました。すぐにミリア様に教えました。ミリア様が悔しくて、泣きました。しかし、最後はあきらめて、森に生かせました。これで全部です」

 

 「あぁ… わかった、それ以外にまた何かあるか?」

 「それ以外に… はい、実は、この数日間、ミリア様がずっと何かを考え、まるで何か心当たりがありそうです」

 「わかった。今日のことは、ミリアの言う通り、誰にも話せない。もちろん、ミリアでもな… 君が自分の仕事をきちんとやればいいんだ。ミリアが何かあったら、すぐ報告しろ」

 「わかりました。ありがとうございました。」

 「じゃ、下がってもいい。ミリアの元に戻れなさい」

 「はい、では、失礼いたします」

 リリスが部屋から出た。まるで心の中になにかあったように、ミリアの部屋に走って帰った。

 

 「陛下、お姫様のことが、やはり…」

 「まだだ、今は結論を出すのは、まだ早い!」

 「確かに、それに、お義父さんは何かが思いがありますか?」

 「あっ、あぁぁ… わしはちょっと悪い予感がある… でも、今はまだ分からない。明日の朝、わしがエルレン村に行く」

 「あぁ、あのエルフの… 助かった、お願い、お義父さん!」

 「イヤ、これはわしの孫娘のためだ!」

 

 国王は拳をぎゅっと握り締める。

 「では、アィンクよ、すぐ情報を封鎖しろ。さらに、明日の狩りをそのまま続けよう。今日のこと、絶対に教団の奴らに知らせない!」

 「はい、わかりました。すぐ準備します。では、失礼します」

 「わしもそろそろ明日の準備するわ。じゃ…」

 

 二人が出た。部屋の中に国王一人残っている。

 「あぁぁ、神よ!なぜですか!なぜミリアを…!」

 ―――――――――――

 目が覚めた、もうこんな時間か?私、何時間眠れたかしら?

 「リリス、喉が渇い… 水を…」

 「はい、すぐ用意します」

 「えいい!なんで、お父様、お母様、お兄様、叔父様、叔母様、そしてメアリー… なんで皆がここに?」

 「皆があなたを心配よ!ミリアちゃん」

 「そうですよ、あたし先はただ眠れました。目が覚めたら、すぐミリアのところに帰りましたよ。約束だよ、二人ずっと一緒に…!」

 「あぁぁ、ありがと… ミリア―、皆…」

 急に目に涙が止まらない。

 

 「わーわー…!」

 「ミリアちゃん、何があるの、急に… まだ、どこが痛いの?」

 「違います… くっ… どこでも痛くないよ。 くっ… ただ、ただ、お父様とお母様の子として、生まれる… 本当に良かったよ!!!」

 「あぁぁ、そうだ。父さんもそう思うよ。ミリアちゃんは私たちの宝物、神様から授けた宝物だ」

 皆が笑顔を出した。あぁ、そうよね。神様、私をこの世界に転生すること、本当に感謝する。えい!?お父様がなにを言った?神様?ドジ女神!?

 

 「っぷつ」と笑え出した。

 「ミリアちゃん、一体…」

 「ちっ、違います。ちょっと、おかしことを思い出した。ごめんね…」

 「もう~ ミリアだら…」

 皆が一斉に笑い出した。

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