62.酔いて五
窪みの真ん中へと触れさせると、まるで吸い付くかの如くに、穴の周囲の肌が
途端に、腹部の奥底がきゅうっと窄まる感触に襲われて、
「ひぅっ……。」
くねりと
それは気持ちよさそうにも痛そうにも聞こえる、不思議な響きの声だった。
「あぅ……
「撫でているだけでございますよ。ここは駄目ですか?」
「なんか、お腹の中がぞくぞくしちゃいます……。」
「気持ち良いのではなくですか?」
「気持ち良くは……あの……えっと……とにかくやめでください。」
更に触れようとして来る手を止めようとして
「ふあ?」
驚く間もなく、
回転させられた
すぐにそれを
「うあぅ……。と、
「いえね、なに。この方が触れやすいと思いましてね。」
後ろから抱き留める形になった
先ほどと同じようにして着物の狭間へと腕先を突っ込むと、再びさらりと腹部へと掌を振れる。そのまま
緩い曲線を描いたくびれから、肋骨の浮いた感触が指先に触れるところまで掌を滑らせる。
一番下の強く曲線を描く肋の上を指先で伝わせて、そこから、二本目、三本目へと段々となった体の上を撫で上げていくと、四本目に触れるあたりで、
柔く豊かな乳房の外縁部であった。
指先だけで触れていた
ふよりと柔らかく乳房は掌の触れるがままに形を変えて、弾力をもってふるりとその身を震わせた。
「あ……そこは……。」
酒の酔いで朱に滲んでいた頬を一層に赤くすると、
「ここも肌でしょう?」
「それは、そうですが……。でも……。」
言葉を濁し、もじもじと膝頭を擦り合わせて、
「撫でるだけですよ。」
甘く緩い笑みを浮かべて
ゆるりと
胸元と乳房との境目、下乳の付け根を
そのまま指を
下端から先端へと向かって、するすると何度もその膨らみの表面を撫ぜた。
「んっ……んぅ……。」
胸の双丘の狭間を、
ぴくっと
指先を更に持ち上げて、撫で上げると掌から乳房が零れ落ちて、ふよりと弾力を持ってその身を跳ねさせる。
その双丘は酷く柔らかかった。
指先で触れるだけで、その肌の中に埋まっていき、下から撫で上げればたゆんっと揺れて、先端の桜色をした突起を可愛らしく震えさせる。
きゅっと掌に力を籠めるだけで、大福よりも容易にその姿形を変えていく。その心地が良くて、
「あっ……
喉の奥から甘く揺れた声を
次第と
いつのまにか、服が乳房の曲線の先端に、際立つ程の突起の皺を作り出していた。
くっきりと服に浮き立った膨らみの皺を見て取って、彼女が心地好くなっているのを感じ
おもむろにその先端へと指を伸ばして、その側面へと指先を沿える。小さくくっと指を曲げると、
「ひゃぅ……!」
それだけで、面白い様に
ふるふると首を振りながら、どこか責めるような目つきで
それはさながら雨に濡れた子犬のような目つきであった。
「痛かったですか?」
「いえ……びっくりしただけで……その……。」
それ以上は
肉房の付け根から、徐々に先端へと向かって指先を細めていきながら撫でていく。
薄紅に色づいた乳房の先端をすっと摘み上げると、
ぴんっと指先でその突起を弾くと、途端に
「あぅ……。」
僅かに
右手で乳房を包み込ませながら、
ちらりと
肉付きの良い太ももへと指先を伸ばして、掌を触れさせると、不意に
勢い
「そっちは……あの……。」
ふいと、躊躇いがちに
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