第3話 罵声

「んっ……。」


 ここは……?とにかく……皆を……皆の所へ……。

 真梛羅は壁にもたれながら歩き出す。

 皆……何処……?


「真梛羅ちゃん!!」

「櫂……麻……。」

「まだ寝てなきゃ駄目よ💦」

「でも……皆と……居たい……。1人は……嫌だ……。」

「……ごめん。1人……怖かったんだね。じゃあ、私と一緒に皆の所、行こっか。」

「うん……!」




「……クソ……。やっぱり俺、手貸してくる。」

「駄目よ、事が大きくなる!!」

「だからって何で舞姫だけ絞られなきゃなんねぇーんだよ!!俺達は何もしちゃいねぇ!!」

「……夏雅璃弥、一旦落ち着くっす。そんなの、ここに居る全員が思ってるっすよ。」

「……それに、舞姫は賢い。本当にピンチな時は俺達を呼ぶ。」

「だが、あのままじゃあいつは濡れ衣を「分かってる。でも今は待つの。」

「んな訳「夏雅璃弥。」

「櫂麻、それと真梛羅!」

「もう起きて大丈夫っすか!?」

「無理しちゃ駄目よ!!」

「やっかましい!!」


 舞姫が両手で襖を思い切り開く。


「!!」

「ほんの1時間や2時間、大人しくしてられへんのか!!」


 真梛羅は櫂麻に支えられながら怯えてしまう。


「真梛羅ちゃん、大丈夫!?」

「ごめん……なさい……。私が……気絶しちゃった所為で……こんな事に……。」

「気にしなくて良いのよ💦私、真梛羅に怒った訳じゃないの💦私が怒ったのは」


 舞姫は麗菜、孔醒、夏雅璃弥、渓御を睨む。


「「「「!!」」」」

「あんた等に怒っとんのやー!!大事な会談中やゆーのに何騒いどんねん!!気散って話出来ひんっつーねん!!特に夏雅璃弥!!」

「!?」

「いっちゃん年上の癖して何暴れとんねん!!年上なら年上らしく、皆の不安取り除いたるぐらい出来なあかんのちゃうんか!!」

「だ、だってよぉ💦舞姫だけ絞られるのはおかしいだろ💦俺達だって「言い訳禁止やー!!しっかり反省せんかい!!」

「ぐっ、おお💦」

「そのぐらいにしておけ、舞姫。」

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