第10話


「そうですね、本題に戻りますけどその時になったらまた案内しますので軽く覚えておいてください。」


「そのときになったら、だれがくるんだ?またがくるのか?」


「ええそのときは、お姫様が来るはずです。その時には、今と同じような恰好が来るはずです。」


 まぁつまりはしっかりとした立場として今度は会うということでいいんだろう。1回目はメイドとして会い、2回目はまぁ普通な服装ではあるがそれでもふつうならこんな個人部屋に来ないだろう。たとえ裏からの監視があってすぐ近くに護衛がいたとしても王位継承権というものがあるはず。第二王女でもあるから高い方であるはずだ。


「なるほど了解した。まぁお付きとしてメイドさんがいるくらいなんでしょう?」


 そんなこんなで話を聞いていき、お姫様は部屋を退出していった。この部屋には今までの勇者がおいていった知識の一つと思われる、地球と同じ表記の時計があった。ある程度は俺がすんでいたところと同じだから懸念事項がないいことはいいことだ。


 しばらくの間部屋の中にあった本棚から借りた本を見て時間をつぶすことにした。その中身については特になかったとしか言いようがない。ただ1つだけかなり文字がかすれて読めないものがあった。しかしとても惹かれるなにかがあった。何かが何かはわからない。とりあえずいえることは直感的な感じとしか。


 後でお姫様かメイドさんに聞いてみようかと思う。とりあえず持っておきたい。


 そして、時間がやってきた。もちろん騎士団のところへと参る時間だ。そしてすごくきれいなドレスを着たお姫様とメイドさん2人の計3人が俺のところへときた。


「準備はいいですか?とりあえず何かあるたびに指示は出すので。」


とメイドさんが問いかけてくる。


「はい準備はできてます。あ、もちろん武器のほうですけど。」


「まぁ、騎士団のほうはあんまり考えない方がいいですよ?」


雑談しながら進むと開けた場所へとでた。耳を澄ませば馬鹿野郎などといった罵詈雑言と剣の打ち合う音とこえが聞こえた。









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