第4話

え、何?俺が真の魔王?


「女神様との契約じゃよ。お主の世界の神様の方が格が段違いなのだ。3年を過ぎれば勇者様の存在は消えるらしいのじゃ。元々こちらにおらぬからな、、、」


マジで?と不思議そうな顔を周りに向けるとみんながうなずいた。


「ならもう訓練し始めた方がいいんでは?時間ないやん?」


「おおー勇者様引き受けてくださるのか?ならば早いに越したことないですな。」


「「「「「さすがです。勇者様」」」」」


というふうに王が言うと騎士たちが真似して全員が言った。いや、うっさ!


「それではまず予定を決めてもいいですか?」


「なら場所って変えられないだろうか?ここでは落ち着かないもんで。」


「いいでしょう。ではエマリット将軍頼んでも良いか?」


「ハッ!了解致しました!それでは勇者殿こちらに来てください」


「分かった」


とだけ答えて前を歩き出したエマリット将軍?であってんのかな?まぁエマリット将軍の後ろにつきながら歩き出した。それにしてもここは城?かな?でかいな。やっぱり。まぁ小さい城に座ってる王だとしたらあんな数の騎士や侍女じじょが雇える訳がないだろうしね?


まぁそんなことを考えていたらもうついたみたいだ。


「勇者殿、中へ。もうしばらくしたら我が王も来ると思いますので」


「わかった。しばらくここで待ってる。だから王様にもゆっくりでいい。って言ってくれ。明らかに王様疲れてるよ?エマリット将軍?でいいんだっけ?」


「何!?王が疲れているだと!?そうか了解した。ありがとう!それと勇者殿私のことはエマでいい」


「わかった。ならエマさん、俺のことはシンと呼んでくれ」


「了解した。ではシン殿しばらく待っていてくれ」


なんでシンかと言うと、俺の名前は古原志那《ふるはらしな》だから“しな”から“な”をを取って呼びやすい“ん”を入れて「シン」にした。こっちの方がいいだろうし。


そしてエマさんは、この部屋の入り口で立っている。さっきまでいたメイド?がいなくなってる。ってことは王に言いに行ったのかと思い。俺はこの国について聞こうと思って声をかけようとするとガチャリとドアが開いた。


ドアを覗くと先ほどまで喋っていた王様がもう来ていた。


(あれ、思ってたよりはようない?)


と思ってると、王様は歩いてきた。


「遅くなってすまない。」


と言いながら俺の前にある椅子に座りながら言ってきた。


「いえ、王様思ってたより早いですね?お疲れなのでは?」


と問うと。


「いや今休んだらしばらく起きなくなってしまうから、先に勇者殿とのことをおわらせなければ、、」


「わかった。はやく終わらせよう」


というと先に言葉を吐き始めたのは王だった。

























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