第5話 王女としてやるべきこと

「では早速、これからのことについて説明していきます。」 

私は今、教育係である、セバリヨン・アルファさんに会っている。

「これから学ぶのはまず、この国の歴史・今のこの国の現状・この世界の国々について・女王のやるべきこと・王女としてやるべきこと・でしょうか。」

学ぶこと多!!大丈夫かなぁ私。

「では、今日はこの世界の地形から説明していきます。」

私、地理苦手なんだよなぁ…。

 セバリヨンさんの話によると、私が今いるこの世界にはヒルデルト大陸、レンシード大陸、カルバペネム大陸の3つの大陸があり、それぞれの大陸は魔族、天空族、人間・亜人族が住んでいるのだとか。私がいるこの大陸は、人間の他に獣人やエルフ、ドワーフなどといった種族の国があるらしい。ちなみにこのアナタシア帝国は多民族国家らしくよく町中で見かけることがあるらしい。正直めちゃくちゃ見たい…!

 私がいる大陸はカルバペネム大陸で5つの国があり、アナタシア帝国はカルバペネム大陸の中で一番大きい国とのこと。アナタシア帝国は西にあって、東にはアクデリウス神聖国があり、その2つの国に挟まれるように位置しているのが獣人族、エルフ族、ドワーフ族の3つの国だという。それら3つの国に名前はなく、集落的な感じだとのこと。

「魔族とは只今戦争中でして、詳細は歴史の授業で学びますので今はおいておきます。」

歴史もあるんだ…。

「その他に、政治、経済、文化、各爵位の家々について、淑女の作法、ダンス、ヴァイオリン等の楽器、などなどこれから学んでもらうことはたくさんあります。何せ、十年分の教育を半年で行いますからね。少々大変でしょうが、頑張ってください。」

し、少々どころかめちゃくちゃ大変なんですけど!?

「では、続いては淑女レッスンといきましょう。」

目が、目が怖いです…セバリヨンさん…。

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