存在しない、わたしたち

ガラス玉の目、うさぎの唇、粘土の手足、綿が詰まった布地の胴体、顔は無くなりわたしが消えた


赤い体塗りつぶされたしろいろ首から上、ぐしゃぐしゃに線を引く


机の中にクレヨン詰め込みカランコエの花がさくあの子はきっとノイローゼ


更衣室はカルキの匂い顔いっぱいに水玉模様の染みがつくもうすぐで蝶になれるね


体が少しずつちぎれながら死んでいく天使になれたらずっとおかあさんのそばにいると決めている

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