ぼろぼろに泣いて
朝がきたら体中が血まみれになっていることを祈りながら。
せんせいあのね、
お花は枯れてしまったよ
あたらしく種を植えたのだけど、やっぱり爪が剥がれてしまったよ
生きなければならない。生きなければならない。すべての罪を償うために。
「半分死んだようなからだで?」
引き攣った顔の中で、義眼をくるくる回しながら少女は問う。
草木も花も生えないのは、血を流しすぎたせいだ。血を流しすぎたせいだ。
問1:血は、どこから流れたの?
問2:どうして血を流すんですか。おしえてください。
ねえ、せんせい。
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