Stage.23 白戸凛の事情

 色々な意味で、「熱い」夏休みが終わり、2学期に入った。


 2学期に入って、1週間ほど経った、ある日の放課後。

 いつものように、部室に行くと、珍しく白戸先輩も金山さんも姿がなく、ウィスだけが、ポツンと一人、窓際で椅子に座って、ベースの手入れをしていた。

「あ、赤坂さん。こんにちは」

「君、一人だけ? 珍しいね」

「ええ」


 彼女は、元々控えめで、おとなしい、自分からあまり話さない娘だから、何を話したらいいか、考えていると。


 突然、ドアが勢いよく開けられ、

「大変、大変!」

 と金山さんが飛び込んできた。


「どうした、そんなに慌てて?」

 彼女は、青白い顔を向けながら、

「白戸先輩が監禁されたって」

 と、驚くべき言葉を発した。


「はあ? 監禁? じゃあ警察呼ばなきゃ」

 ところが、彼女は、慌てて言い直すように。

「あ、違うの。いや、違わないんだけど。まあ、とにかくこれ、見て」

 自分の携帯の画面を突き出してきた。


 そこには、金山さんが白戸先輩とやり取りしているメッセージが浮かんでいたが。

「ごめんなさい。同好会に行けなくなりました」

「どうしたんですか?」

「お父さんにバンド活動がバレて、怒られてしまいまして。今、自宅に監禁されてます」


「なんだ、これ?」

「どうも先輩、バンド活動やってたことを家族に黙ってたらしいの。でも、彼女のお父さんって、確か社長でしょ。すごく厳しいらしくて。今は、とりあえず学校を休んで、監禁されながら、事情聴取みたいなことをされてるって」

 信じられないことだった。


 今時、そんな古臭い考えの親がいるのか。

 少し、白戸先輩がかわいそうに思えてきた。


「ど、どうしましょう?」

 オドオドするウィスに対し、金山さんは。

「こういう時は、とりあえずリーダーの麻弥先輩に連絡だよね」

 と俺に確認するように、見てきたが。


「まあ、そうなんだけど、気が進まないなあ」

「どうして? 先輩を助けたくないの?」

「そりゃ、助けたいけど。あいつが絡むと、ロクなことにならないからなあ」

 麻弥の性格をよく知る、俺が躊躇ためらっていると。


「もう。そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。いいわ。私が麻弥先輩に連絡する」

 金山さんは、突き出した携帯を引き戻し、麻弥に電話をかけ始めた。


「あ、もしもし。麻弥先輩。加奈です」

 暇なのか、麻弥はすぐに出たようだ。

「実は。白戸先輩が監禁されたって……」

 言い終わる前に、

「なにぃ!」

 まるで、マンガの主人公のセリフのような叫び声が、こっちにまで聞こえてきた。わかりやすい反応だ。


 その後は、金山さんが説明する間もなく、麻弥は何やら早口でまくし立てて一方的に電話を切ってしまった。

「あ、ちょっと麻弥先輩。あー。切れちゃった」


 困惑した表情の金山さんに対し、俺は、ある意味、予想通りだと思っていた。

「で、なんか言ってた?」

「うん。授業が終わったら、全員でいつもの喫茶店に来いって」


 溜息をつくしかなかった。


 放課後、麻弥が指定してきた、「いつもの喫茶店」に向かう。

 その「いつもの喫茶店」とは、東京都の西にある立川市の駅前にある、喫茶店だった。麻弥が現在、通っている東帝音楽大学が立川市にあるからという理由だった。

 ただし、俺たちは、自宅に近いとはいえ、学校からは遠い。


 喫茶店に3人で着くと、麻弥がふんぞり返ったように、席に座っていた。

「で、誰なのよ、そいつは。あたしが直々じきじきにぶっ殺してあげるわ」

 いきなり物騒なことを口走って、肩を怒らせたいた。


「お前なあ。とりあえず、人の話、聞けよ」

 俺が注意し、金山さんに改めて説明してもらう。

 すると。


「どっちにしろ、あたしの可愛い凛ちゃんを監禁するなんて、許せないわ。直接、乗り込んで取り戻してやる」

 と、息巻いているが。

 そもそも白戸先輩はお前の物じゃないんだが、と俺は苦笑していた。


 まあ、彼女は確かに可愛いし、性格もいい、出来た娘だから気持ちはわからなくもないが。


 ということで。


 その日の夕方。俺たちは麻弥に連れられ、白戸先輩の家へ向かった。

 場所は、東京都内の一等地で、金持ちが多く住むという、港区の白金台しろがねだいだった。いわゆる、高級住宅街として知られるところだ。


 彼女の家を、一応聞いて知っていた麻弥だが、直接行ったことはないという。

 が、場所はすぐにわかった。


 巨大な鉄の柵のある門があり、その後ろに大きな、赤い屋根がある家だった。

 さすがに金持ち、大きい。


 その門の脇にある、小さなインターホンを押して、麻弥は話し出した。

「あたしたち、凛さんの学校の友達なんですが、会わせてもらえますか?」

 ストレートにぶつけるのが、彼女らしかったが。

「申し訳ございません。お嬢様は、誰ともお会いになりません」

 恐らく、家政婦か何かだろう。中年の女性の声は冷たかった。

「どうして? あの娘がそんなこと言うはずないじゃない。一目会うだけでも……」

「申し訳ございません」

 再度、そう告げて、インターホンは一方的に切れていた。


「クソっ! バカどもめ!」

 麻弥は、門の横の壁を思いっきり蹴っていた。


 一応、監視カメラもついてるから、そんなことしない方がいいと思うのだが。

 結局、俺たちはそれ以上、何も出来ずに退散するしかなかったのだが。


 「対策会議をする」と言い出した麻弥によって、都心の駅近くにあるファミレスに俺たち4人は来ていた。

 もう夜の7時を回っていた。腹減ったなあ、と思いながら店内に入る。


「で、何か考えでもあるのか?」

 注文を取った後、聞いてみるが。

「……ないことはないわ」

 珍しく、麻弥は歯切れが悪かった。

 できればやりたくない、とでも言いたそうな顔だった。


 その時、メンバー全員の携帯が鳴り、そこにメンバー共通グループメッセージが送られてきた。

「みなさん。本当にごめんなさい。でも、私は大丈夫です。お母さんが味方になってくれていますし」

 白戸先輩からだった。

 とりあえず安堵していると。

「凛の母のゆかりです。紫って書いて『ゆかり』って読みます。みんな、よろしくね」

 白戸先輩の母らしき女性から、妙に軽い口調のメッセージが届いた。

 さらに。

「どうしても凛に会いたかったら、平日は午後8時から9時の間、土日は午前8時前に来て下さいね」

 めちゃくちゃ具体的な時間を指定してきた。


 俺たちは、全員が声にならない笑みを浮かべていた。

 白戸先輩の母親が、お茶目な人で、味方だとわかったからだ。


 後で知ったことだが、実はこの時間帯は、平日は家政婦が帰ってから、白戸先輩の父親が帰宅するまで。

 土日は、その父親が起きる前の時間、だそうだ。


 時計を見ると、7時半だった。

 今から行けば、間に合う。


 そう思ったのは、麻弥や他のメンバーも同じで、俺たちは、手早く飲食を済ませ、再度、白戸家に向かった。


 白戸先輩の母に指定された時間内に行ってみると。

「はーい」

 明るい声と共にインターホンに出たのが、彼女の母、紫さんだった。

「あの、先程連絡をもらった、青柳麻弥という者ですが」

「あ、さっきの。今、開けますよー」

 口調が白戸先輩にそっくりだった。


 門が自動的に機械で開き、中に通される。門からはさらに大きな庭が広がっており、庭を抜けた先にようやく玄関がある。


 玄関で再度呼び鈴を鳴らすと。

 現れたのは、白戸先輩にそっくりな、女性だった。

 いや、年齢も背丈も違うし、中年の女性ではあるのだが、若々しく見えるし、年齢不詳だった。30代くらいに見えなくもないが、40代かもしれない。

 ただ、どことなく、そのふんわりとした雰囲気が、白戸先輩にそっくりだった。

「あらあら。本当に来てくれたんですね。ちょっと待ってね。凛を呼んでくるから」

 と、家の中に戻る背中を見て、


「凛ちゃん。絶対、母親似ね」

 麻弥が、苦笑いしていた。


 やがて、大きな装飾のついた階段を降りて、玄関に来た白戸先輩は、可愛らしい花の絵柄のついたTシャツに、スエットという恰好だった。


「みなさん。わざわざありがとうございます」

 と、いつものように微笑む彼女に。

「凛ちゃん、大丈夫! 変なことされてない?」

 麻弥は、慌てて駆け寄っていた。


「大丈夫ですよー。お父さんはそんなことしません」

「でも、監禁されてるんでしょ。ひどい話だわ」

「そんなことないですよー」


 何だか、埒が明かない会話が続く。


「で、どうする?」

 業を煮やして、俺が話しかけると。


「とりあえず、お父さんが帰ってくると、面倒なので、手短に話しましょうか」

 リビングに案内された。


 かつて行ったことがある、黒田先輩の家も大きいリビングだったが、ここはそれ以上にデカかった。

 そう、まるでちょっとしたホールみたいで、演奏でもできそうだ。

 リビングは2階と吹き抜けになっていて、開放感もある。


 などと思っていると。

「広いわねー。ちょっとした演奏でも出来そう!」

 麻弥が同じことを考えていたようだった。


 紫さんに差し出された、紅茶と菓子をいただきながら話すことに。

「で、なんでこんなことになってるの?」

「うーん。やっぱりバンド活動を内緒にしてたのと、北海道に行ったツアーがマズかったみたいですね」

 こんな状況なのに、相変わらずのんびりした口調の白戸先輩だった。

「ウチの大事な娘を、勝手に連れ出しやがって! みたいな感じ?」

 俺が、見たこともない彼女の父親を真似たように言うと、白戸先輩は、クスクスと小さく笑い。


「まあ、大体そんな感じですね。お父さん、過保護なので」

「過保護って言ってもね。もう高校3年生でしょ。いい加減、子離れするべきよ。それに、監禁なんて、授業はどうするつもりなのよ。訳わかんない親ね」

 麻弥は、相変わらず、そういうところは、ズバズバと言う。


「私もそう言ったんですけどね。『頭を冷やせ』とか『自宅でも勉強はできるし、学校には家庭の事情でしばらくオンライン学習にすると話した』って言ってました」

「はあ。めちゃくちゃな親ね」

 いや、むしろ、麻弥自体がめちゃくちゃな人なんだが。

 と思っていると。


「仕方ない。奥の手を使うか」

 何を思ったのか、麻弥は、あらかじめ用意してきたと思われるルーズリーフを鞄から取り出し。


「とりあえず、そのお父さんの前でコレをやって、驚かせてやりましょう」

 そこに書かれたいた文字は。


Bohemian Rhapsodyボヘミアン・ラプソディー


 イギリスの世界的にも有名なバンド、『Queen』の有名な曲の名前だった。俺はもちろん、他のメンバーもすぐに気づく。

「まさか演奏するつもりか? しかもここで?」

「そう。しかもこの曲、キーボードの活躍の場があるからね」

「麻弥先輩。まさかわざとそういう曲を選んでくれたんですか?」

 白戸先輩も、意外だったのか、驚いていた。


「そういうこと。自分の娘が、どんだけ素晴らしい演奏をするか知らないのよ。だから見せつけてやるの。それに、この曲なら、凛ちゃんの父親でも知ってるでしょ」

「ありがとうございます」


 麻弥は、勝ち誇ったように言い、そして作戦を短く伝え始めた。


 まずは、これから1週間くらいかけて、各自練習する。

 白戸先輩は、ほぼ自宅にいるから、キーボードのパートを隠れて練習する。と言っても平日の日中は、彼女の父親はいないし、土日もピアノを代用すればできるらしい。


 他のメンバーは、各自で練習し、音合わせやコーラスなどを時間の空いた放課後や土日にスタジオやカラオケでやる。


 曲自体が難しいのだが、ライヴハウスで散々演奏し、北海道でも演奏しまくっていた俺たちには、1週間あれば、何とか物に出来る自信はあった。


 白戸先輩の父親が帰ってくる前に、俺たちは、早々に白戸家を退散した。


 ちなみに。

 『Queen』の名曲、『Bohemian Rhapsody』は、有名なヴォーカル、『Freddie Mercury』が作詞したものだが、特徴的なのは、歌詞がオペラの一幕を模して作られており、その場面展開によって、曲調も変わること。


 曲としては、ミュージカルに近いような、物語性の強い作品で、俺たちのように、今まで散々派手なパンクやヘヴィメタルやハードロックばかりやってきた連中には、初めての挑戦かもしれない。

 また、メインヴォーカル以外に、コーラスが歌うシーンがたくさん入るのも難しい。


 内容は、貧しい少年が拳銃で一人の男を撃ち殺し、その結果、拷問を受け、最後には死を覚悟して、裁きの場に出るというもの。


 歌詞の中に、「Mama」、つまり母親が出てきて、主人公が呼びかけるのが特徴的だ。

 リリースは1975年。



 結局、それから1週間。白戸先輩は本当に学校に1度も来なかった。

 というか、彼女の父親、大丈夫か。

 いくら教育のため、娘のため、とはいえ、1週間も学校を休ませて、監禁するとか普通じゃない。


 俺たちの練習は、最初こそ、コーラスの多さ、セリフの多さ、曲調の変化などに戸惑ったが、歌はヴォーカルの金山さん、歌い方はイギリス人のウィスがいるから、こういうところは教えてもらい、頼りになった。

 さらに合唱に関しては、金山さんが元・合唱部だったから、知り合いに協力を頼んで、コツを教えてもらった。


 何度か、スタジオで音合わせをし、何とか様になるまでには仕上がっていた。



 そして、あっと言う間に1週間が過ぎた。

 前回、白戸家を訪れたのが月曜日。ちょうど1週間後の月曜日の午後8時20分。


 俺たちは白戸家の前にいた。

 もちろん、各自の楽器、そして小さなアンプを持って。


 白戸先輩は、もう準備して待っていてくれた。


 早速、リビングにドラムセットを組み、アンプをコンセントにつなぐ。

 その様子を、白戸先輩の母親、白戸紫さんは、楽しそうに見つめていた。


 午後9時過ぎ。

 玄関が開く気配、そして、リビングに彼女の父親が現れた。


 白髪が少し混じった、年齢は50歳くらいの、少しメタボ体型のその人は、たらこ唇に黒縁メガネ、といういかにも気難しそうなおっさんだった。

 白戸先輩、父親似じゃなくて良かったですね。

 などと思っていると。


「なんだ、お前たちは。勝手に人の家に入って、楽器を持って、何やってんだ?」


 当然のことながら、睨まれた。


 だが、

「これからあたしたちは、ここで演奏するの。あんたは、黙ってそこで聴いてなさい」

 人の親に向かって、「あんた」呼ばわりし、麻弥はスティックの先を、彼女の父親に向けて、高らかに宣言した。


「何だと。なんで、俺がお前らの演奏を聴かなきゃならんのだ」

「社長だかなんだか知らないけど、黙って聴いてなさい、クソ親父。自分の娘が、どういう演奏をするのかね」

 ついに、人の親に向かって、「クソ親父」呼ばわりだ。

 相変わらず、傍若無人だ。


「人の親に向かって、クソ親父とはなんだ、この野郎」

 さすがに怒った、彼女の父親だったが。


「あなた。麻弥ちゃんの言う通りです。とりあえず聴いてみて下さい」

 紫さんの鶴の一声で、お父さんは黙って、ソファーに腰かけ、ウィスキーのボトルを開けて、グラスに次いだ。


「では、行きます。『Queen』で、『Bohemian Rhapsody』」

 今回はライヴではないので、麻弥が静かに宣言し、曲は始まる。


 最初から、コーラスが入る曲だ。

 俺たちはメインの歌を金山さんが務めるのは変わらないが、今回は5人全員で歌うのだった。

 サブのヴォーカルは、英語慣れしたウィスだ。


 前奏の、長い前置きが終わると、金山さんがメインで歌い始める。


「Mama,just killed a manジャスト・キル・ア・マン」(ママ、人を殺してしまった)


 から始まる有名なフレーズだ。


 そこからは、キーボードの出番が多くなる。彼らの娘、白戸先輩は、いつもと変わらず、落ち着いた手つきで鍵盤を叩いていく。


 中盤。


Galileoガリレオ,Galileo」


 と連呼するところは、俺もコーラスに参加する。

 あの声を出すのは、結構難しい、というかむしろ恥ずかしいのだが。


 後半は曲調が変わり、一気にロックな曲調になっていく。


 ここからは、むしろ、やっとギターの俺の出番だった。

 金山さんも、『Freddie Mercury』ばりにシャウトする。


 そして、6分近くもある長い曲がやっと終盤に入り、最後はキーボードの音と、ハイハットの音がかぶるように鳴って終わった。



 終わると、満面の笑顔の、紫さんが、拍手していた。


 が、一方のお父さんの方は。

 相変わらず、難しい顔のままグラスを握っていたが。


「『Queen』の、『Bohemian Rhapsody』か。いい曲だな」


 そう呟いたのが意外だった。


「お父さん……」

 白戸先輩が、口を開く。


「凛。お父さんはな。別にバンドをやるなとは言ってない。ただ、お父さんに一言も言わなかったことを怒ってるんだよ。お前も、自分の人生をこれから歩むんだ。隠し事をしたり、嘘つきにはなって欲しくはないんだ」


「ありがとう。それと、ごめんなさい」

 白戸先輩は、心なしか、泣きそうな笑顔で呟いた。


 俺たちの目論見は成功だった。


 俺たちは、玄関先まで見送ってくれた白戸先輩と向き合う。

「みなさん、ありがとうございます。もう大丈夫だと思います。明日から学校に行きますね」

 白戸先輩は深々と頭を下げた。

「よしてよ、凛ちゃん。あと、ごめんね。お父さんのこと、悪く言って。ちょっとお父さんに言いすぎたかしら。あたし、絶対嫌われたよね」

 麻弥が少し気恥しそうに言うと。


「大丈夫ですよ、きっと。ああ見えて、お父さん、気の強い人、好きなので」

「そうなの?」

「ええ」


 帰り際、携帯白戸電設のホームページを見てみたら。

 社長の一言とページに、さっきのおっさんの写真が載っていた。


 白戸陵太郎しらとりょうたろう


 それが彼女の父の名前で、本当に社長だった。


 後日、白戸先輩に聞いた話だと。


「お前の友達は、面白いな。特にあの麻弥という子。あそこまではっきり物を言える社員は最近、なかなかいない。就職先を斡旋あっせんしてもいいぞ」


 と言っていたとか。

 恐るべし麻弥。


 もし、メジャーデビューできなかったら、白戸電設の社員になるかもしれない。


 こうして、この一見は、幕を閉じた。

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