第2話 女神


カスミを真っ白な世界で見つめる

1人の女神がいた。


産まれるべき場所を

間違えて設定してしまった

とずっとカスミを影ながら

見守っていた


異世界の創成の女神だ


女神はカスミが死する瞬間も

見つめていた

女神はミスをしていた。

そのせいでカスミは不幸な結果になった。


魂のみになった時にしか

巫女以外には干渉できない

理があり

女神はカスミを助けることは出来なかった


慈愛ある女神は

嘆いた


女神「カスミ、ごめんなさい。貴女を救えなかった。

本来貴女が在るべき世界ではないのに設定を間違えて転生させてしまった。そのせいで貴女は馴染まなくて不幸になった。」


女神は

白い空間までカスミの魂を呼び込んだ


女神「カスミ。愛し子よ。私は貴女を幸せに誘う義務があるわ。

貴女はどうか貴女のままで幸せになってほしい。」


白い杖を掲げながら

女神は光出す


女神「さぁ、お行きなさい。今度こそちゃんと導く。女神の名にかけて。

貴女の在るべき世界へ。…どうか幸せに」



女神が微笑み

カスミを見送る


カスミの魂は異世界のゲートを潜り抜けていく。


カスミの意識は

死んだことさえ頭から離れ

微睡みの中にあった


カスミ(夢…?なの、、

なんて、暖かい…)


微睡むカスミの魂にむかい

ゲートの中にいた

他の「何か」が

カスミの中に入っていく


それは生きていて

カスミを歓迎して

呟いた


「運命の君。待っていた。

これは契約。

幸せにするから…

今度は君が待ってて」


懐かしさを感じながら

カスミは何処かへ流れていった






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