第5話 ムキムキなおやじ(マッスル)
にんじん村の入り口に
筋肉が凄いムキムキした派手な
おじさんが怪しいポーズをして
笑っていた
彼は見た目は人間だ
獣人ではない
?「ははははっ。俺の筋肉は今日もマッスルしてるな。マッスルだけに!」
豪快に叫び
にんじん村に入ろうとして
門番が阻む
?「なんだ?!おいっ。
許可証?村にもあるのかよ。
闇の力があるかって?ねぇし。
普通の人間はいれてくれねぇのか!?
…俺は商人のマッスルだぞ。中にいれろ!」
マッスルと名乗るおじさんは
筋肉で門番をばーんと押し退けた
マッスル!!と叫びながら村に入ってきた
クロカッス「ひぃぃ。ロット様。
変なおやじがきた!」
ロットを慕うちびの獣人クロカッスが
泣きながらロットを呼ぶ
ロット「なんだ。どうした。クロカッス?!」
クロカッス「あいつ。ムキムキなおやじ。
変なやつが来たよ。不審者だ」
クロカッスは黒いうさみみを動かし
怯えている
ロット「ムキムキなおやじ…?」
ロットはムキムキなおやじがいる方をみた、
そこには確かに見慣れないムキムキした
おやじがいた。
ずかずかと歩いてくる
…妙なポーズをしながら。
ロットは気分が悪くなった
ロット「…何なんだ。あれ。
…ディープブルーに報告すべきか?」
ロットが迷っていると
ムキムキなおやじ
マッスルはロットに話しかけた
マッスル「おい!俺は商人のマッスルだ。
お前!そこそこここで偉いやつか?
そうだろう?
俺の目に間違いはない!!」
ロットは指を指して
そう言われ気持ちを切り替えて
村長の息子モードで返答した
ロット「何ですか。貴方は。商人マッスル?聞きなれない名前です」
マッスル「おいおい、これでも画期的なアイテムを売ってんだぜ?!
ここはにんじん村であってるよな?」
ロットの不機嫌さが耳に出てきた
クロカッス「ロット様…」
ロット「…クロカッス。お前は下がっていなさい。
商人マッスル。確かにここはにんじん村で間違いない。門番を押し退け許可なく立ち入った理由を聞きたいですね」
マッスル「あ?悪い悪い!
門番が邪魔したもんでよ。
聞いてないのか?ディープブルーに
呼ばれたんだが。」
ロットはディープブルーの名前を出され
警戒心が少し薄れた
ロット「……ディープブルーが呼んだんですか。聞いてませんが」
マッスル「いやぁ、あいつが俺に来いって言ったんだぜ?リッチ計画するんだろ?
協力してやるか迷っててよ。
好い機会だし会って話を煮詰めようかと」
ロットは目を見開いて
素早くマッスルの手を掴んだ
ロット「それを早くいえ」
思わず素が出ている
ロットは目がギラついている
ロット「ディープブルーはこっちだ。」
手を引いてぐいぐいと案内する
見ていた村人がリッチ!
リッチ!と
反応する
マッスル「何だ?ノリが悪いやつらだと思ったが。ノリが良いな。
とりあえず手離せよ。ほら」
ロットの手を退け
マッスルが叫んだ
マッスル「ノリが良いやつらになら力を貸すしかねぇな!血が騒ぐ!
…おいっ、 ディープブルー
お前どっかで視てんだろ?
計画に協力してやるよ。ここで宣言するぜっ。
とりあえず記念にっ
ポーズを! ムキムキな筋肉!」
マッスルが叫び
怪しいポーズを数パターン
連続できめた。
怪しい魔法エフェクトまで出ている
村人達がシラケた気持ちで
ムキムキなおやじのムキムキな気持ち悪い
ポーズを見つめた
クロカッス「うえぇ」
ロット「吐き気が…」
にんじん村に新たな協力者が
できた瞬間だった
(後の記録にこの日はムキムキな気持ち悪いおやじと出会った記念日と記されたのだった)
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