第2話 やっぱり魔王の道は逃れられないらしい


ディープブルーは

1度目の異世界での人生を思い出していた


かつて異世界では

世界の闇として君臨していた。


異世界の姫神子を影ながら愛し

相容れぬ定めと理解していたからこそ

世界ごと、壊し

壊すことで手にいれたことに

しようと策略をしたが


見事に

策略は失敗に終わり

封じられた。


封じられた後に再び復活したが

最終的には

自ら青年姿のまま


「姫神子がいない異世界」に

転生をする術を自らにかけ

別れを告げたのだ


ディープブルー「姫神子…あいつがいない世界ならうまくやれると思っていたのだがな。何故お前がいる」


現在ディープブルーは

闇に紛れて活動し

一人の獣人に出会い困惑していた


目の前の獣人はきらきらした

目をしてしっぽをふっている


目の前の彼女は

ディープブルーのかつての部下だった


?「ディープブルー様。あなた様を追って参りました。どうかまたお側においてくださいませ。」


ディープブルー「何故追ってきた?」


漆黒の髪を弄りながら

目の前の部下「アイナ」に

問いかけた

アイナの金髪が揺れる


アイナ「私めはあなた様が何処に行こうとも再び闇王として在ろうとするならば必ずわかるのです。闇王の部下として目覚めた定め。あなた様が再び何処かで闇王として在ろうとするならば力になろう。どんな手を使おうとあなた様の元へと定めておりました」



ディープブルーは眉間にシワを寄せながら言った


ディープブルー「我は、、再び闇王として在ろうとは決めてはいないぞ。……しかし、お前がそう定め来れたと言うことは…無意識にまた闇王の道に来ていたということか。」


月を見ながらディープブルーは

この腐敗した世界を変えるだけでなく

また魔王として君臨するのも悪くない

そんな風に想いながら呟いた


ディープブルー「まぁ、悪くないな。生まれ変わっても闇王は闇王。そういう事か。

逃れられない定めか。」


かつて愛した姫神子がいない

だけまだましだろう

そう思い


アイナに告げた


ディープブルー「アイナよ、ならば命じよう。この世界への侵略を」








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