タイトルの「ま」って何だろう?そう思いながら読みました。すると本当に文字の「ま」?どういうこと?読んでいくと、なるほど、抜けてはいけない「ま」でした。そして彼が「ま」を失った理由を見破るために主人公の起こす行動。自分でできるものなのか!と驚きつつ、収まるところに収まる、と思いきや?最後まで「き」の抜けない、そして、主人公の取った対応にも、凄いなと思える作品でした。面白かったです!
「ま」ありきのネタ企画にみえますが、いやいやどうして、人間をさらりとした描写で立て、日常の中の不条理にすんなり没入させる筆力。秀逸なエンド。丁寧な筆致がアイディアを最大限に活かしていて引き込まれます。