第16話 不本意ながら囮になります

 日も暮れてきたので夕食を食べに行くことにした俺たちは再び山羊の胃袋カペラ・ストマクスに来ていた。本当に食事場所のレパートリーは増やさないといかんな。まあここは美味いからいいんだけど。


 「さて、カノンはどうしようか?ブロアさんもいないし、またお子様ランチを頼めるか分からないからな」


 「どっちにしろ続けて同じものじゃカノンも飽きちゃうんじゃない?」


 リリアの言うことも尤もだ。


 「……なら卵料理がお薦め」


 ぼそりとニブが呟く。カノンの服を貰ったお礼に彼女も食事に誘ったのだ。


 「卵料理か」


 「家族連れがよく頼んでる。注文すればご飯も軟らかめにしてくれる」


 日本人の俺にとって何よりありがたかったのは、この世界にも米があったことだ。日本の物と違っていわゆる長粒種というタイプだが、ここのシェフは日本人だけあって日本人が好むように炊いてくれている。


 「じゃあカノンのメニューはニブさんに任せてもいいですか?」


 「わ、わかった」


 俺たちはそれぞれ注文を済ませ、ジュニアショットとフルーツジュースで乾杯をした。カノンも最初はニブに警戒感を示していたが、徐々に打ち解けたようで笑顔を見せてくれるようになっていた。


 「ジュニアショットおかわりくださ~い」


 リリアが空になったジョッキを掲げてウエイトレスを呼ぶ。アルコールが入っていないのに酔っぱらいのような感じだ。


 「今回は驕りじゃねえからな。調子に乗って食いすぎるなよ」


 「え~!?」


 「え~、じゃない!大体俺の今持ってる金は監督署からの借金なんだぞ!何でお前の腹を満たすために働かなきゃならんのだ」


 「けち」


 「……お前、食費がかさんで給料が足りないんじゃないだろうな?」


 「まさかー、ははは……」


 乾いた笑いを浮かべるリリアにため息を吐く。その時、テーブルからはみ出していた俺の肘が近くを通りかかった男性に当たってしまった。運悪くその人が持っていた革袋がはずみで落ち、中の硬貨が床に散らばってしまう。


 「あ、すいません」


 「いえ、こちらも不注意でした」


 俺は慌ててしゃがみこみ、散らばった硬貨を拾おうとする。と、同じようにしゃがみこんでいた相手の男性がそっと俺の耳元で囁きかける。


 『そのままで聞いてください。あなたたちは今見張られています』


 「え?」


 俺は思わず立ち上がり周りを見ようとする。


 『そのまま。動かないでください。連中に気付かれるといけません』


 『あなたは一体?』


 『監督署の査察課のものです。アリーシャ教官の指示で張り込んでいます』


 アリーシャが言っていた隠密行動に長けた人たちということか。


 『断定は出来ませんが、おそらくその子が狙いと思われます』


 昼間カノンを追いかけていた奴らの仲間か。俺やリリアが監督署の関係者だと気付かれたのか?何故?


 『ここは監督署のすぐ隣ですから手荒な真似はしてこないと思いますが注意してください』


 『わかりました。あの、アリーシャ先生にこの後会いたいと伝えられますか?』


 男性は頷き、硬貨を革袋に詰めて立ち上がる。


 「どうもすいませんでした」


 「いえ、こちらこそ」


 お互いに会釈をして、男性は去っていく。俺はさりげなく周囲に気を配りながら椅子に座り直した。


 「何やってるのよ。ドジねー」


 リリアがジョッキを片手にからかうように言う。能天気なこと言ってる場合じゃないぞ。


「料理……来たよ」


 ニブがぼそりと言い、注文した品がテーブルに並べられる。俺たちと一緒にいるところを見られたらニブも奴らにマークされるかもしれない。彼女を連れてきたのは失敗だったか。


 「どうしたの?深刻そうな顔して」


 リリアが首をかしげて尋ねる。見るとカノンも不安そうな顔で俺を見つめていた。


 「何でもないよ。さあ食おうぜ」


 俺は努めて平静を装い、料理に手を付けた。





 「それじゃ行ってくるから、カノンをよろしくな」


 食事から帰ってからしばらく経ち夜も更けてきたころ、俺は今日買った着替えなどを取りに小鹿亭に行くことにした。こんなことなら最初から監督署に荷物を持ってくればよかった。


 「もう遅いし、明日にしたら?」


 リリアがカノンを膝に乗せたまま言う。


 「明日も忙しくなりそうだからな。今日中に取って来たいんだ」


 「気を付けてね」


 「ああ」


 俺はカノンの頭を撫でてから応接室を出た。




 夜の町は静まり返っていた。


 遅くまでやっている居酒屋などが並ぶ通りはまだランプの灯が灯り、賑やかな声も飛び交っていたが、一つそういう表通りから外れると、人影はまばらで明かりもあまりない。申し訳程度に灯るランプ灯の光を頼りに俺は小鹿亭へ足を進めた。石造りの壁が並ぶ通りを歩いていると、突然複数の人間の気配を感じた。<スキル>」に目覚めてから俺は人の気配や感情に敏感になっている。


 「……おいでなすったか」


 俺が呟くと同時に、道の前後に数人の影が現れる。細い横道に潜んでいたらしい。黒づくめの恰好に、顔には布を巻いている。怪しさが服を着ているような奴らだ。

 

 「あの娘はどこだ?」


 幅広の短刀を抜き、男の一人が尋ねる。うむ、大当たり確定。


 「お前ら何者だ?何故あの子を狙っている?」


 「質問に質問で返すなと親に教わらなかったのか?」


 わお!こんな奴らに正論で返されちゃったよ。


 「あの子は安全なところで保護している。今度はお前らが答える番だ」


 「それじゃあ答えになってねえんだよ!」


 男が短刀を前に伸ばし、こちらに近づこうとする。もう少しじっとしていて欲しかったが、足止めとしては十分だったようだ。


 「幻影地縛陣シャドウ・ストラッピング!!」


 闇の中から声が響き、黒づくめたちの動きが止まる。


 「な、なんだこりゃ!?」


 動こうにも足一つ上げられない状態の男たちが動揺した声を上げる。と同時に路地の両側から数人の人影が現れた。査察課の職員たちだ。


 「ご苦労。上手く引き止めてくれたな」


 そしてその職員たちの後ろからゆっくりアリーシャが姿を現す。そう、これは奴らを捕えるための作戦だった。俺は山羊の胃袋カペラ・ストマクスから戻るとすぐアリーシャと会い、見張られていたことを話した。メイビスの件もある中で不穏な連中を野放しにしておくのは危険だと判断した俺たちは、奴らをおびき出すべく作戦を練った。そして俺が囮となって夜の街に出かけることになったのだ。


 「さて、このまま警察に突き出す前に答えてもらおう。お前たちの素性とあの娘を狙う目的をな」


 アリーシャが鋭い目で男たちを睨みつけながら言う。今男たちを動けなくしているのはアリーシャの闇魔法だ。目標とする者の位置を把握することで複数の人間を同時に金縛りのような状態に出来るという。そのため奴らを一定時間同じ場所に留めておく必要があったのだ。


 「バカが。そう簡単に口を割るとでも……」


 「割るさ。私は尋問も得意でな。痛みで発狂した奴以外、今まで喋らなかった奴はいない」


 いや、それ尋問じゃなくて拷問ですよね?


 「くっ!」


 布で顔を隠していても、男たちが焦っているのが分かる。なんとかこの場から逃げようと必死に体をゆすり、もがきだした。


 「無駄だ。私の幻影地縛陣シャドウ・ストラッピングはそう簡単に……」


 「!?」


 その時、何か嫌な気配を感じた。ぞわっとした感覚が全身を襲う。何だ、これは!?


 「アリーシャ先生!」


 危険を感じて俺が声を上げた途端、いきなり黒づくめの男たちが持っていた刃物を一斉に抜き、自分の喉元に押し当てた。あっ、と言う間もなく、そのまま刃を滑らせ自分の喉笛を一気に掻き切る。


 「何っ!?」


 一瞬の出来事に俺もアリーシャも驚きの声を上げ立ちすくんだ。首から大量の血を噴き出し、男たちがその場に崩れ落ちる。


 「馬鹿な!こんな……動けるはずが!」


 石畳を血で濡らしながら横たわる男たちを呆然と見つめ、アリーシャが絶句する。と、路地の向こうから人影が現れ、こちらに近づいてくるのが見えた。


 「ふふ、ミューったらせっかちなんだから。みんな殺しちゃうなんて」


 この場の雰囲気にそぐわない、のんびりした女の声が聞こえてくる。アリーシャはとっさに身構え、俺に指で自分の後ろに来るよう促す。


 「あらあら、坊やだったの。案外早く会えたわねえ」


 「あ、あんたは!」


 闇の中から姿を現した女を見て、俺は驚きの声を上げた。それは今朝アリーシャの部屋から帰る途中で会った、鉄柱に座っていた女だった。今朝とは打って変わって全身が真っ黒い体にぴっちりフィットした服装をしている。


 「知り合いか!?」


 アリーシャが意外そうに尋ねる。


 「今朝偶然会っただけです。気を付けてください。この人、奇妙な能力を使います」


 今朝の不思議な芳香を思い出し、俺は忠告する。


 「うむ、何やら得体の知れない雰囲気があるな」


 「うふふ、怖い顔。お嬢ちゃん、そんなんじゃせっかくの可愛いお顔が台無しよ」


 「あいにくだが、私はあんたより数百歳年上なんでな。大きなお世話と言わせてもらおう」


 「ダークエルフか。確かにその魔力は脅威だけど、世の中にはあなたの知らないすごい力があるのよ」


 「これは!?」


 その時、えもいわれぬ芳香が女から漂ってきた。今朝嗅いだ匂いと違う、強烈な香り。途端に頭がくらくらしてくる。


 「いかん!この香りを吸い込むな!」


 アリーシャが叫ぶが、時すでに遅く、査察課の男たちがその場でばたばたと倒れていく。俺も体を起こしているのがやっとだ。


 「あらあら、まだ立っていられるなんて。ダークエルフは分かるにしても、坊やったらどうなっているのかしら?」


 感じる。これは魔法だ。しかし地水火風どの精霊魔法とも違う感じがする。強いて言えば風魔法に近いか。<スキル>を応用しているのか、それとも光か闇魔法なのか。


 「くっ、大丈夫か、トーマ」


 「ギリギリです。これ以上は息を止めていられない」


 「くそっ!暴風狂殺陣マッド・ストーム!!」


 アリーシャが俺との模擬戦で出した風魔法を放つ。幾つもの渦状の烈風が女に向かって突っ込む。


 「あらあら。怖い怖い」

 

 しかし女は軽くステップでも踏むように跳ね、その風の突進を全て躱す。今朝見た時も思ったが、信じられないような身のこなしだ。


 「ううっ!」


 「アリーシャ先生!」


 アリーシャがその場に跪く。魔法を唱えた時に香りを吸い込んだか。


 「ふふふ、まだ意識があるの?興味深いわね。丁度いいわ、調査も兼ねてあなたには私と一緒に来てもらうことにしましょう」


 「ちょう……さ、だと?」


 「今朝言ったわよねえ。今度はお代を頂くって。お代は命、と言いたいところだけれど、殺しちゃったら人質としての価値がなくなるし、何よりあなたに興味が湧いちゃったの」


 カノンを奪うために俺を人質にするつもりか。そんなことは……


 「さあ、お眠りなさい。あがいても無駄よ」


 これは風魔法の亜種だ。間違いない。なら俺の<スキル>で多少は無効化出来るかもしれない。しかし<スキル>を唱えればアリーシャのように……


 『コツをつかめば誰にでも出来るぜ』


 昼間のコニーの言葉が頭をよぎる。無詠唱魔法が出来るならもしかして……


 意識を集中する。驚いたことに女からは負の感情のオーラが見えない。罪悪感のない悪。こいつがそうだというのか。だがその代りに目に見えないはずの香りに色を感じることが出来た。俺は心の中で<スキル>を発動する。


 『反風魔滅業アンチ・ウィンド!!』

 

 ざあっと一瞬で大量の霧が辺りに発生する。無論只の霧ではない。俺が出した魔法を消す水で出来た霧だ。


 「うふふ、今更そんな目眩ましで……」


 霧が広がると同時に芳香に付いていた色が消えていくように見える。実際に匂いが薄まってきた。


 「何ですって!?これは!?」


 女が初めて焦りの声を出す。これだけ匂いが薄まれば呼吸が出来そうだ。


 「アリーシャ先生!大丈夫ですか?」


 「う、うう……トーマ、この霧はお前が?」


 「動けますか?とりあえずここは逃げましょう。俺の<スキル>でもこの匂いを完全に消すのは無理みたいです」


 「しかし査察課の者を置いては……」


 「逃がすとでも思うの?坊や、あなたには何が何でも一緒に来てもらうわ」


 くそっ!匂いは薄まったがまだ体が完全には動かない。このままでは……


 「観念なさい。あなたにはあの娘と同様私たちの力に……」


 ヒュン!


 女が俺たちに近づこうとした瞬間、いきなりその足元にナイフが飛んできて地面に突き刺さった。女が思わず飛び退く。


 「何?」


 驚く女の足元に次々とナイフが飛んでくる。跳ねながらそれを避ける女の顔に焦燥の色が浮かぶ。


 「誰!?こんなふざけた真似を……」


 その声に応えるように、霧の中から一人の人間が現れる。軽鎧ライトアーマーを身に着け、長い剣を携えた長身の男だ。金髪碧眼のいかにも西洋ファンタジーに登場する騎士と言った出で立ちだった。


 「こんな夜中に街中で悪さとはいかに美人であっても見逃すわけにはいかないな」


 「何よ、あんた?」


 「よくぞ訊いてくれた!私こそこの世界を魔王の手から救うべく送り込まれた誇り高き騎士、イアン・ディムリッヒその人である!」


 「はあ?」


 女の顔に戸惑いの色が浮かぶ。多分俺も同じような顔をしているのだろう。


 「あなたが何者かは存じませんが、可憐な美少女といたいけな少年を毒牙にかけるとあらば、このイアン・ディムリッヒ、女性であっても容赦は致しませんぞ!」


 「ふざけたことを!でもその長剣……噂は聞いたことがあるわ。騎士かぶれの頭のおかしい転生者がいるって。頭はおかしくても剣の腕は確かって話ね。この霧の中じゃなぜか私の芳香も完全には効かないみたいだし、しょうがない。今日は引き上げるとしましょう」


 「待て!お前たちは何故あの子を狙う!?」


 俺の叫びに女はぞっとするような妖艶な笑みを浮かべ、


 「ふふ、知りたかったら私といらっしゃい。あの娘を連れて、ね」


 と嘲るように言う。

 

 「ふざけるな!」


 「私は本気よ。坊や、すごく気に入ったわ。名前を教えてくれる?」


 俺は黙って相手を睨みつける。個人情報をほいほい敵にさらす馬鹿がどこにいる。


 「連れないわねえ。じゃあ私から名乗るわね。私は『香気フレグランス』のシェレーネ。覚えておいてね」


 シェレーネと名乗った女は霧の中を例によって華麗なステップを踏んで去っていった。そういう二つ名みたいなのを名乗るのは勘弁してほしい。同じような能力を持つ仲間が他にもいると言っているようなものではないか。実際最初に現れた時、ミューとか言う名前を口走っていた。黒づくめを殺したのはそいつの仕業か。だがなぜそいつはシェレーネの援護に現れなかったのだろう。


 「大丈夫ですか、お二人とも。ややっ!あなたはアリーシャ先生ではありませんか!」


 イアンと名乗った騎士風の男がアリーシャの顔を見て驚きの声を上げる。知り合いだったのか。そういえば転生者とか言ってたな。


 「久しぶりね、イアン。相変わらずみたいね」


 「はい!あれからも日々魔王打倒のため精進を続けております!」


 魔王を倒したがる転生者ってこの人だったのか。見た目といい武器といい、いかにも勇者って感じだもんな。


 「助けていただいてありがとうございました。俺はトーマ・クリーナ。あなたと同じ転生者です」


 「おお、そうだったか!怪我はないかね?」


 「はい、大丈夫です」


 「それはよかった。しかし先生、あの女は一体何者なのです?」


 「それが皆目分からないのよ。さっき初めて会ったし。分かっているのはある幼い女の子を狙っているってことだけ」


 「何と!幼子を狙うとは卑劣千万!このイアン・ディムリッヒ、断じて許せません!」


 「今その子は監督署で匿ってるわ。丁度いい。あなた、しばらく監督署の周りをパトロールしてくれない?不審者を見つけたらすぐ連絡してほしいの」


 「了解しました!アリーシャ先生の頼みとあらばこのイアン、全力で事に当たらせていただきます!」


 「お願いね。ついでにあそこに倒れてる男たちを起こして監督署に連れて行くのを手伝ってくれない?」


 「お安いご用です」


 俺たちは気絶していた査察課の男たちを起こし、肩を貸したりしながら監督署へ戻った。途中警察にも寄り、事情を話して黒づくめたちの死体を回収するようお願いする。


 「仲間をあっさりと……残酷な奴らですね」


 「負のオーラが見えなかったんでしょう?あの能力といい、あまりにも危険ね」


 監督署に着き、休憩所で水分補給しながら俺とアリーシャはさっきのシェレーネについて話していた。そこへリリアがカノンを連れて入ってくる。


 「あれ、帰ってたの?着替えは?」


 「あ、ああ。やっぱり明日取りに行こうかなって」


 「はあ?何しにいったのよ、あんた」

 

 「お前こそまだカノンを寝かせてなかったのか?」


 「カノンが喉が渇いたっていうから」


 「そうか。カノン、何飲む?」


 「……よくわからない」


 分からない?どういう意味だ。ここにある飲み物を知らないということか。


 「じゃあプリムジュースにしようか。甘くておいしいわよ」


 リリアがコップにジュースを注ぎ、カノンに渡す。カノンは恐る恐る口を付けるが、一口飲み干すと、


 「美味しい」


 といって笑顔を見せた。


 この子をあんな残酷な奴らの手に渡してなるものか!俺は激しい怒りを覚えながら、手にしたお茶を一息に飲み干した。

 

 

 

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