プロローグ≪Ⅱ≫崩壊への歯車
ゲーム開始後に驚く、キラは戸惑った。
ライジングテンペストが初めてクエスト受注したのを確認した。
アストライア・アヴァロン・ヘヴンスのβ版だが世界観としてはオープンワールドで世界樹が幹を枝分かれで10の大陸と国がこのゲームの醍醐味。
「あぁ、テステステス。キラ?ヒアリ?シオン?おい、あの中央の大樹の先の塔を見ろ。塔だ。あそこがゴール。”何でもないようなことが幸せでいられる願い”が叶えられる塔だ。ただし1回だ。”願いに関してはあの塔に登り1回好きな事”だ。それだけ」
「わかりました。」
「はーい・・・・なんだかこれが儲かる話って嘘かもしれない?詐欺られたのかな?と、とととと、とにかく行ってみよう」
「そうだな、迷えば、破れる。お爺様がよく言うてた」
平原を歩いてると傷ついた妖精が羽をうずくまっていた。
「まちなさーい!待ちなって、その・・・あのさ・・・・なにか?気づいた?」
「言い忘れた。妖精妖精だ。各ギルド用に主人公サポートシステムの初回ボーナスで設定されている。妖精妖精な」
「ギャラハッド卿はそれで?妖精を助けたらいいの?」
キラのジョブは全員を守れるヒーラー職。後衛向きのキャラだ。
「キュア・ガーディアン」
妖精のHPバーが回復。コントローラーを握り綺羅はゴーグルつけた状態で妖精の傷を癒す。
「うまくいってるんじゃあん」
クレアは裏でタバコを吸い、モニターを確認しながら十三冠との連絡の取り合いだ。
「七原だ、七原だ。ンンン・・・んもおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!?なんでぇええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?USB反応しないんだけど、ゴミじゃん!アカウントのキーアクセス読んでも出てこないよぉ」
「βのバイトですらできないのか?チッ、十三冠にいるだけでもマシに思え。モニターのインジケーターにアストライア・アヴァロン・ヘヴンスのアプリをクリック。エクスプローラーのフォルダーでインストールしてるなら表示右ダブルクリック。七原?画面にアクセス出てくる。入れるようになったか?」
カチャカチャカチャカチャカチャキーボードの音と七原浩平無事にアクセス。
一服でタバコを吸い、馬場豊と柊純は先にβの試験でも潜って王国に向かっている。
「相変わらず早い2人だ。俺も・・・行きますか」
【完売】と看板を置いてゴーグル装着。コントローラーを握る。
クレア・ウェルバー・アンダルシア・ユリウス・トミー・ヴェスタニエ。
アストライア・アヴァロン・ヘヴンスではギャラハッドのキャラクター。
十三冠それぞれに配役で騎士が一人その固有のスキルとバーストで用意されている。
ギャラハッドの場合年端も行かない少女だ。10代後半から20代。
「待っていましたよ。聖杯騎士。βのプロモーターはウィンチェスター家が担保を担っています。EXPOやEVOやE3など準備もしなくてはいけない時期に遅れるのなら事前に攻めて5分前に申してください」
「わーっ、わーてっるよ」
薄緑色の長髪の少女。民族衣装の羽織に、革製のサンダル。スキルリセット。ギャラハッドは現実世界同様紫紺色の鎧に甲冑を着て腰に奇妙な布切れの二本の剣。
「願い下げだ、願い下げ。俺は死にたくねぇからな。お前も無茶はするな。俺憑依に俺のリソースデータ直接その身に負荷を生じる。いい?」
「十三冠憑依はウィンチェスターの始祖の秘儀。えぇ、平気です。
「キラ、シオン、ヒアリは?女子はどこだ?」
「妖精を保護、平原移動中」
ホッとするが、βでもプレイヤーキラーで、暗殺隠密ギルドの”願い”の為にオリジナルデータの摘出クローン化の実現はすでに人体実験では成功していた。イギリスのドリーを実例にあげるのなら、このアストライア・アヴァロン・ヘヴンスに送られた2人もそうである。
≪ねぇ?ノエルゥー?団長-っ!いるんでしょ?まぁ確かに十三冠のスキルのツリーの90%ノエルの能力をクローン化したジェネリックでしょ?でしょ?僕はそうとでも思わないが・・・こんな暗殺ギルドぽくないのは?≫
≪ムシャッ!ん?マーリン君かい?君だってそんな性格だから現実世界はヲタクのチー牛なんだろ?3種のチーズ牛丼を下さいって!マーリン、君はあの・・・島島の星の坑道を通ってきたのだろ?≫
≪アストライア・アヴァロン・ヘヴンスのワザップぐらい余裕で視えた。先に攻略して”願い”叶えよう。陛下の為だろ?陛下のためそれは建前だ。ノエル≫
≪いい獲物だ!3人女強いるだろ?クククク、腕が唸るぜ!あのあの十三冠の実験で扱き使われたスキルの本家を見せつけるぞ!!!!!!≫
≪やれやれ、ではノエルの為に働くか。現実世界の僕はヲタクのチー牛でそれでも前の向いて振りかえずに毎日辛い生活だが、生徒会長も舐めるなよ。ノエル!いやっ、会長じゃないや。僕は大学生ね。大学のゼミと卒論が嫌いでこのゲームに参加した正直クズだよ、ノエル≫
≪マーリン!今はあの女を追え!行くぞ、どりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!?≫
小柄の少女とメッシュで長髪のフードをかぶり、花の魔術師の襲撃にキラ・シオン・ヒアリが土誇りの中で視えない。
「我が神の一撃、神の怒り、これは世界を救う戦いである超天堕魔狼破武斬超天堕狼破武斬ッ!」
全方位の一撃の光の斬撃と神速の一撃による加速と連続の斬り込み、爆破に巻き込まれキラ・シオン・ヒアリのHPバーと現実世界のデュアルショックでゴーグルから脳神経に直接痛みがきて一瞬の出来事にギャラハッドは運営のメールを見た。
【緊急警告AD2007アストライア・アヴァロン・ヘヴンスβ版メンテナンス】
[ただいまゲーム上においてバランスの方かいと何者かの侵入がありβ版のテスト参加者はゲームをリセット。身体に支障がある場合お近くの病院に診察行ってください。費用はこちらで全額当てます。ただいま原因を追究中]
チッ、ギャラハッドは十三冠が洞窟にいるのでそこに足を運んだ。
「いったい、さっきの衝撃音は?ほとんどの参加者はエラー起こってリザルトしたぞ。あん、あの爆発音は外部か?」
「崖だっけ?エリア・ヴィシャルノメアの丘陵地帯から平原は見える。つって、8000km離れた場所だぞ。とんでもねぇ、チートだぞ」
「純君、残酷な天使のように我々は神話のように戦わなくては。純君、
「OK、剣の腕がなる。全員斬ってもいいのだよな?斬ってあとから訴訟とか最悪だぞ。裁判とか起こすなよ。ムラッシュであとで報告入れておくか」
「元気ハツラツ、油断大敵意気揚々とやる気はあるんだけどな。柊と行くよ。では」
「馬場君?君たちに任せるよ。」
十三冠も初めての出来事に頭を悩ます。一旦、ヴィシャルノメアの崖に向かった柊純と馬場豊。
マーリンは幻視と幻術でそれを確認。
「ノエル?団長聞こえますか?団長は?十三冠十三冠向かってくるよ。《運営の犬ども》
マーリンは杖をふるう。マーリンの現実の
「いいじゃないか!?心ぴょんぴょん待ちにぶっ殺してやる!一が肝心だ!初めに詰んだ詰んだと運営が認めればあの塔まで一直線だ!ぴょんぴょんして、マーリン援護頼む」
「ハァー、ノエルったら。仕方ないな。」
「救世主の話をするとしよう。星の台に星の内海に原初の花の塔よ我々の王の楽園の罪なき者たちが通ることを認めない。光よ、神の意向に星の祝福よ、君たちに祝福あれ”世界最果ての楽園の理想郷”《アストライア・アヴァロン・ヘヴンス》まさかペルーニャ・ヴァロン・ロックフェラーがこのユニゾンスクエアバーストYSBをパクられるとは正直ガッカリだ」
マーリンのユニゾンスクエアバーストは味方全員のクリティカル威力50%上げHP・YSB・ダメージカット70%・攻撃力上昇を毎ターンというチート過ぎるユニゾンスクエアバーストだ。これはいくらβ版と言って看過できない状況だ。
「覇王天翔武星狼破斬ッ!覇王天翔星狼破斬超天堕狼破武斬よりも、こっちの出力最大で、イヤー、スマイルだぜ!スマイルだぜ!がっハハハハハハハハハ」
ノエルの放ったYSBは大陸を割き、塔まで海が割れた。この2人がβをクリアされると緊急事態だ。
「神姫絶唱、依頼を。」
「獅子心王、正気ですか?
「ノエル・マーリンだ。この2人がどこからゲームに参加したか位置情報を確認後現実世界でバッドエンドのその先に待っているのは法の裁きだ。
「エクス?エクスか?捉えたのか?」
「チッ、厄介だな!
エクス・レヴィー・ルスタリオはアロンダイトを手に取り、マーリンに剣を投げた。瞬間的な時空の門が開き、マーリンの首をつかみエクスは剣を振った。
「ん?」
「残念だ。僕の素晴らしき世界の幻術に騙されるとは。先に塔にいるよ」
「聖剣、湖の乙女よ、これは勇者の戦いー承認」
「
反射した世界に湖のしぶきに時空を割き虚空の閃光の斬撃50回の連続の神速の反射の斬撃にマーリンを討ち取った。
「ごはっ・・・があっ・・・・うっ・・・ガッ・・・おつ」
血を吐いてマーリンはログアウト。エクス・レヴィー・ルスタリオはランスロットの席。母親であるフレンの息子。湖の乙女に祝福された聖剣の担い手。
ノエルを追うと、獅子心王が立っていた。
「この企画立案したのはホーエンハイムか?あのバカ弟がこのゲームを乗っ取ろうと画策。残念だな。
「お前らの遺伝子が私たちクローンの命をそまっつにした!粗末にされた機械の
「覚えていようがない。ロスチャイルドの研究者に腹いせを言え。ロックフェラーは一切関わりがない。立ち去れ!罪人が!ロスチャイルドの怒れ狂ったイカれ狂ったくるみぽんちおの科学者・マッドサイエンティスト・心理学者にそう言ったクレームを言え。」
「ちょ、ちょ、ちょおおおおおおおおおおっ!」
現実世界の篹愛僂夢亥と麻阿燐翔を逮捕。獅子心王は安堵した。
2007年
βの失敗にアストライア・アヴァロン・ヘヴンスの期待値が下がった。
ペルーニャ・ヴァロン・ロックフェラーはPEX・VALORANDをサービス終了。その持ち株を売りロスチャイルドの研究施設に飛行機でロサンゼルスまで行った。
「クローンを作った?事前に申してください。人間がそこの域まで達するのは神の冒涜。極めて生命に対する侮辱を感じるねぇ!侮辱だとも!ロスチャイルドの意見は承知した」
「反重力の作り方っすよ。《反重力》宇宙人や古代人がそういった真祖の始祖のルーツを反重力っすよ。人間は空っぽの器ですよ。核ですら作れる。宇宙ですら。我々、研究者ってのはそれでも前を向いて、振りからずに研究して世界を作る。お分かりか?小貴族」
「アメリカと中国は嫌煙だ。嫌悪してる。中国がロシアと手を組んで核爆弾で攻撃されても中国の武漢の細菌研究所の細工は?9月11日に国際タワービル。世界貿易センタービルが爆破されるよ。全然喜ばしい話でもない」
「おい、ロックフェラー博士!アナタは何を見た?アナタは何を言ってるのか?あの・・・あの・・・世界貿易センタービルが爆破!?誰が!?」
「自国の紙幣をよく見なさい」
「紙飛行機創ってやるか」
研究所のデータの紙を半分に折って紙飛行機にしてハサミで切る。
HELLと文字が現れる。HELLを再構築。十字架が視える。そして世界貿易センタービルが爆破されるというのはアメリカ紙幣札のバッドエンドのその先の100$札。
ペルーニャ・ヴァロン・ロックフェラーは立ち去った。
「イルミナティーのカードも信用となる」
ペルーニュがいつもコートのふちに入れてるのがイルミナティカード。
残酷な世界に崩壊への歯車。ペルーニャは本社に戻ってきた。
ファンタスティックなニュースはない。ペルーニャの補填と保障は各プレイヤー参加者に届いた。
9か月後
天宮綺羅・陽阿理・師恩たちが原宿のタピオカ屋に並んでいるところ、後にこのゲームというか後にこの作品の主人公である”勇者”英雄”とばったり出会う。タピオカをこぼすところを容器を持った状態で綺羅の腰回りをつかんで何も言わずに立ち去った。
当時は東京の中学に通いこの週末姉に付き添いで原宿に来ていた。
”勇者””英雄”少年はアストライア・アヴァロン・ヘヴンスに関与もない。テストプレイにも参加したことがない。
徐々に動き出す未来の指針。
「さっきの子お礼ぐらい言わないと」
「そうだね、あの子はもうい見かけないよ」
「制服で特定は?」
「私服だよ。」
「会えるって。会えるから今日は次に行こう」
綺羅はこの時に思った。一目惚れしたのだ。あの少年に逢いたいと。
でも、少年は姉の買い物の付き添いでこの原宿に来ていた。
獅童明日奈獅童明日奈これは一応ネットネーム。
アスナでネットのアカウント作って配信サイトやアニメや漫画を読んでいる。
姉の名前が獅童明日奈。少年は姉のPCでニコニコやYouTubeみている。妹もいる。
妹は獅童双葉獅童双葉。都内の剣道の腕前は全国大会出場経験者。
少年はこの時まで普通な普通な人生を送っていたかもしれない。
少年の名は獅童颯翔獅童颯翔《獅童ハヤト》この物語が大きくも動き出す2010年。プロローグも転となる。
2010年
アストライア・アヴァロン・ヘヴンスがサービス開始になる前。
”崩壊への歯車”の音が鳴り響く。
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