テキサスに友を訪れた時
蝙蝠は飛んでゆく
(テキサスに我が友を訪れ
暮れゆく日に互いの頬を焼きつつ
フリオ洞窟の口から飛翔する蝙蝠の群れを
コーラ瓶片手に眺めたあの時ほど
満ち足りた、また幸福な夕暮れはなかった)
蝙蝠は飛んでゆく
(如何にして滅びはその翼を我らの上に広げ
慄く者を奇妙にも魅了するのか?)
蝙蝠は飛んでゆく
(宇宙の音楽はあの黄昏の中で響き始め
差し込む朝日のもとで弦は断ち切られた)
蝙蝠は飛んでゆく
(明かりを掲げて洞窟に入る者を
大地の闇はその檻に押し込める)
蝙蝠は飛んでゆく
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