第9話部活動をする少女2
放課後になってレオナちゃんとの部活動見学回り。
幾つかの部活動を渡ってきて興味がわくものもあった。
「リーナちゃん次はここにしませんか?」
「ここはどういった活動をしているんですか?」
「パンフレットによると、魔道具についての研究をしているらしいですよ?確か、リーナちゃんは魔道具を作ってますよね?それで、どうかなって思ったんですけど?」
私が魔道具を作っている事から、そちらに寄った部活動を提案してくれた。
「魔道具に関しての部活動ですか!確かにそれは興味がありますね!お姉さまに作る魔道具のヒントが得られるかもしれません!」
「えーっと、今はどんなのを作っているんですか?」
「今はまだお母様のポーション作りに専念したくてまだ何も考えていないのです。」
「そ、そうなんですか。それならよかったかもしれないですね。」
「はい!それでは入ってみましょうか!」
ドアを3回軽くたたく。
しかし、反応はなかったが部屋が空いていたため中に入る事に。
部屋の中は、綺麗に整頓されていたが誰もいなかった。
「あれ?おかしいですね?ここで間違っていないはずなんですが?」
「今日はもしかしたら他の場所でやってるのではないですかね?」
「そうかもしれません。それなら探しますか?」
「いえ、次の場所に行きましょう。すぐに見つかるか分かりませんから。それより、次はレオナちゃんが行きたいところに行きましょう。私が行きたいところばかりでは、退屈でしょうし。レオナちゃんが好きなことをもっと知りたいですし。」
「分かりました!それじゃあ、次は生物研究をしている活動に行きましょう。主に、色んな生き物の飼育をしているらしくて、行ってみたかったんです!」
「楽しそうですね!生き物の飼育ですか。少し気になります。」
「それじゃあ、行きましょう。」
そうして、二人で活動をしている場所に向かった。
飼育している所は、屋外ではなく室内。
活動は飼育だけでなく植物の栽培もしていると言うことだった。
飼育・栽培場所は、体育館の裏にある専用のハウス『エーテル館』の中らしい。
「ここのようですね。」
「大きいですね。それなりに本格的にやってるようですね。ここならいろいろな薬草が作れそうですね!」
「そうですね。それに、飼育環境もそれなりにいいらしいですから、期待が高まります。」
そう思いながら、中へ入って行く。
部屋に入ってすぐ目に入ったのは、バラ園のように花でいっぱいの室内だった。
そこには、薔薇だけでなく、色とりどりの花やお目にかかることがめったにない植物まであった。
「すごく綺麗ですね!これほど広いのに隅々まで掃除がいきわたってますね!」
「私もここまでは見たことがないです。お姉さまはガーデニングが趣味で花に水やりをしているところを見たことがあります。ですが、ここまで大きいくはありませんでした。」
「サラ先輩は、ガーデニングが趣味なんですか!何だか絵になりますね!」
「ええ!!お姉さまはいかなる時も絵になりますが、水やりをしているといはいつも笑顔でとても絵になります!!」
「そうなんですか?見てみたいですね?そういえば、今まで見てきた部活動と同好会のどこにもいませんでしたし、もしかしたらここに所属しているかもしれませんね?」
「ええ、お姉さまは花に目がないですから。あり得るかもしれません。」
「あなたたちどうしたの?」
と、いきなり背後から声がした。
「お、お姉さま!?なぜここに!?」
「びっくりしました!?サナ先輩、こんにちはです。」
「びっくりしたのはこっちよ。あなたたち、何しに来たの?もしかして、部活動の見学に来てくれたの?」
「そうなんです。」
「それならうれしいわ。」
「まさかお姉さまがいるとは知りませんでしたが、面白そうだったので。」
「私は、飼育の方に興味がありまして……。それで、こちらは植物しかないのですが、そう言った方のはここでやってないないのですか?」
「ここはね、地下施設まであるの。だから地下の方に行けば、見学できるわよ。何なら私が案内をしするわよ?」
「お姉さまにですか!?ぜひお願いします!?」
「私もサラ先輩なら安心です。」
二人とも、お姉さまに案内してもらうことになった。
地下に行くには、専用のエレベーターか階段で降りるようになっていた。
「ここが飼育用の階よ。」
と、案内されたところは大小さまざまな檻があり、中には多くの生き物がいた。
そして、一番奥にはまるで本物の自然じゃないかと思わせるぐらいの空間が、鉄格子を境に作られていた。
「この学園の外では飼育ができないからどうしてもここじゃなといけないの。だから、そこまで大きい生き物は飼育できないの。でもね、ほら、あそこにいる犬や猫可愛いでしょ?あれぐらいなら飼育できるのよ。他にも色々いてね。」
「可愛いうさぎさんまでいるんですね。」
「でも、すごいですね。こんなに広かったらとても疲れますよね?」
「ええ。でも、こうでもしないとちゃんと元気に育ってくれないから。」
「そういえば、ここの生き物は契約をしていないんですか?」
「ええ。というか、魔獣はそんなにいないのよ。」
魔獣、それは通常の動物とは違い魔法が使える。それにより、魔法のパスを接続することができ契約することができる。
「ここにいるのは、普通の動物がほとんどを占めているわ。でも、全くいないわけでもないけど、契約しても怒られないわよ。ここにいるのは珍しい魔獣じゃないし、それに、怪我をして保護していた魔獣ばかりだから。弱いわけじゃないけど、誰も契約しないのよ。」
「じゃ、じゃあ、今ここにいる魔獣と契約しても怒られないんですか?」
「ええ。もしかして、レオナさんは魔獣と契約したいの?」
「は、はい!まだしたことなくて。」
「そうなの?ならどうする?今は無理だけど時間がある時なら言ってくれればできるわよ。」
「本当ですか!!それならまた今度お願いします。」
「ええ。分かったわ。」
目をキラキラさせてまるで子供がおもちゃに目を輝かせているようだった。
「お姉さま、ここにはほかの方はいらっしゃらないんですか?」
「もちろんいるわよ。生徒会長のマリア先輩と同級生のヒマリの二人がね。前までは多かったんだけど、最近は入部希望者が少なくてついにはここは危ないのよね。」
「そうなんですか。」
「ええ。それで二人は、もうどこに入るのは決めてるの?よかったら入ってほしいところなんだけど、強制するのはよくないから。」
「いえ、お姉さまがいるなら私はここにします。」
「私も、飼育をしたいと思っていたんです。」
「そうなの?うれしいわ!それなら、会長に言っておくわね。」
と、ここで簡単の質問をしてみる。
「それで、ここで私たちは何を手伝えばいいんですか?」
「それは、自分がしたい事なら何でもいいのよ。私は、ガーデニングが趣味だから、そればっかりよ。会長はここで飼育を担当をしているわ。そして、まだあってないと思うけど、ヒマリは栽培を主にしているわ。」
「栽培はどんなことをしているんですか?」
「私の場合はお花ばかりだけど、ヒマリの方は食用植物を主にしているわ。実験に使える薬草や、普通の野菜まで。場所はこの下なの。」
「そうなんですか。面白そうですね!もしかしたら、お目にできない薬草があるかもですね。」
「楽しそうね。まあ、興味がある事は担当の人に聞けば教えてくれるわ。」
「お姉さま、二つのことを担当してもいいんですか?」
「もちろん大丈夫よ。」
「それなら、私は栽培とガーデニングを担当したいです。それなら、お姉さまと一緒に部活動ができますし、実験用の薬草も育てられますから。」
お姉様と部活も出来て珍しい植物の研究が出来る。
まさに一石二鳥。
「私は、飼育を担当したいです。」
「ええ、二人とも分かったわ。私から伝えておくわね。」
「お姉さま、これからお願いします。」
「お、お願いします。」
「こっちからもよろしくね。」
「そういえば、部活動名が書いてなかったんですが、この部活動の名前は何ですか?」
「ああ、それは今年からは新しい名前にしようってことで、パンフレットに乗せるまでに名前がまだ決まってなかったなの。それでこの部活動名は、『ライフガーデン部』。」
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