第27話 宝箱3
「宝箱が出現しました」
モンスターが消えて宝箱が出たようだ。
「なんか使えるもの!」
そう言って開けたが中身は…….
「鎧?」
中には全身につける鎧のようなものが入っていた。
【名前】シルバー鎧
【レア度】B+
【耐久】 700/700
【スキル】・硬化Lv.4
【特殊効果】
・ 【防御】+70/【魔防】+50/【俊敏】-60
「いらねぇ〜〜」
レアボスでも無いしと良いものは出ないだろうなとは思っていたが、一応は期待していたのに全く要らないものが出てきてしまった。
「1番下げたくない【俊敏】が下がってしまうのでこれ要りませんね」
ナービも同意見だった。それに鎧のスキルに硬化はあるが、それの進化後のスキルを持っているので使うことはないだろう。
それでもなにかに使えるかもしれないので、一応アイテムボックスにいれておいた。
「そういえば今地上はどうなってるの?」
ダンジョンに潜ってから半年ほど経ったが地上の様子は聞いていなかった。
「すいません。21階層から地上の様子は分からなくなりました」
ダンジョンに深く潜りすぎると地上の様子は分からなくなるそうだ。
なので現時点でわかる範囲を聞いてみた。
「ダンジョンでドロップした物で攻撃した方が威力が高くなるとわかったことと、魔石が新たなエネルギー源になると分かり、世界各国で魔石を集め始めたことと、大型ダンジョン4つの入口近くにお互いの場所にワープできるゲートが出現したことです」
ダンジョン産の物の方が威力が上がることがわかったのは意外だった。
「アメリカでゴブリンに銃で交戦していた時に1人の兵士がゴブリンに近寄られてしまいパニックになってたまたま下に落ちていた棍棒で殴って発覚しました」
ドジな話だった。
「あれ?大型ダンジョンって5つあるって言ってなかったっけ?」
ナービから説明を受けた時に5つと聞いた気がする。
「はい。本当は5つある筈なのですが1つは出現していません」
なんの手違いかは分からないが1つの大型ダンジョンは出現していないそうだ。
理由を聞いても分からないそうだ。
これで地上の成果報告は終わった。
「今の魔剣のレベルは?」
魔剣の進化はとても重要なためナービに聞いてみた。
「今の魔剣の鑑定結果はこちらです」
【名前】強奪の魔剣
【レベル】23 (9UP)
【レア度】S
【切れ味】S
【魔力伝導率】S
【耐久】∞
【スキル】
・HP強奪Lv.7・MP強奪Lv.7・形態変化・不壊
・意思・成長・進化
【特殊効果】【攻撃】+70/【魔攻】+70
「まだ進化は出来ないか〜〜」
やはり進化できるには次のボスを倒すくらいではないとダメそうだ。
「次は暑くない階層だといいなぁ〜」
いくら身体属性強化をしているからといって日差しは感じるので暑いような気がしてしまうので暑くない階層がいい。
「では、少し休みましたら次の階層に行きましょう」
ということなので少し寝てから次の階層に向かうとしよう。
「よしっ!!次の階層に行くぞ!」
そう言って51階層に続く扉を開いた。
「………」
「良かったですね。涼しいですよ」
確かに涼しいね。だって周りが海なんだもんね。
1本道が出来ており、その左右が海で覆われている。
「やっぱりこのダンジョンは精神攻撃が好きみたいだね」
砂漠だったので暑かったから涼しくしてと思ったら今度は海とか絶対に悪意があるでしょ!!
「とりあえずこの一本道を進んでいきましょう」
ナービはそんな俺の感情を無視して先に進めと行ってくる。
「わかりましたよ!1本道を進みますよ!」
若干投げやりになりながらも1本道を進んでいく。
「モンスターが横から出てきます」
歩き始めて10数分してナービからそう声がかかった。
とりあえず鑑定結果を見してもらった。
【名前】
【種族】 サハギン
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B
【HP】 800/800
【MP】 700/700
【攻撃】 360
【防御】 310
【魔攻】 330
【魔防】 300
【敏捷】 250
【運】 9
【スキル】
・槍豪Lv.3・水流魔法Lv.1・水中移動Lv.6
・水中呼吸Lv.4・連携Lv.2
【ユニークスキル】
【称号】
両脇からトライデントを持った顔は魚で体は人型のモンスターが出てきた。
「「ギョギョ!!!」」
二匹が同時にトライデントで刺そうとしてきた。
なので魔剣を2つの盾にして2つのトライデントを受け流した。
「コキュートス!」
海から出てきたので体に水が付いており、他のモンスターよりも早く凍り付いた。
凍って動けない隙に盾を鎌にしてサハギンの首を斬り落とした。
『ピコーン!』
『水流魔法Lv.1を強奪し、魔王Lv.3と統合します』
『水中移動Lv.6を強奪しました』
『槍豪Lv.3を強奪し、武王Lv.3と統合します』
『水中呼吸Lv.4を強奪しました』
そうして時々現れるサハギンを倒しながら先に進んだ。
52階層も同じ感じでサハギンしか出なかったのでそのまま進んで行った。
「53階層からは様子が変わりましたね」
「そうだね…もっと悪くなったね」
53階層は見えるところに陸は無く、全てが海になっており、目の前に4人が乗れる位の木のボートが4隻置いてある。
「これに乗って行くの?」
「普通はそうですね」
ナービ言い方的にどうやら普通ではないやり方もあるようだ。
「今のマスターのMPと飛行と重力魔法と暴風魔法のスキルを活かせば2時間ほど飛んでいられると思います」
「まじか!!」
ついに空を飛べるようになったようだ。
「ただその場合はモンスターが倒せず、新しいスキルが手に入りません」
スキルが手に入らないのは少し困る。
「なのである程度スキルを取れるまではボートで進み、スキルがもう充分だと思いましたら空を飛んでいけばいいと思います」
簡単な方法があるじゃないかと思い、ボードの1隻に乗って暴風魔法で風を起こしながら進んだ。
「そろそろモンスターが出現するので気をつけてください」
ナービにそう忠告を貰ったので出てくるモンスターの鑑定結果を見せてもらった。
【名前】
【種族】 ガンフィッシュ
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B
【HP】 200/200
【MP】 100/100
【攻撃】 600
【防御】 450
【魔攻】 120
【魔防】 80
【敏捷】 700
【運】 9
【スキル】
・突撃Lv.5・水流魔法Lv.1・水中移動Lv.8
・水中呼吸Lv.5
【ユニークスキル】
【称号】
なんだこいつはと思っていると危険察知が反応したので体を仰け反った。
「危ねっ!!!」
すると目の前に20センチほどの先の尖った魚が通り過ぎた。
「このモンスターがこの辺りに大量にいるので注意してください」
こんなのが大量にいるのかと思っているとナービからもう1つ嫌な報告があった。
「この魚がボートに当たると穴が空きますので気をつけてください」
どうしろと!と思っていると危険察知が大量に反応した。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 54★
【ランキング】 1位
【HP】 3280/3280
【MP】 2700/2700
【攻撃】 580+70
【防御】 454+15
【魔攻】 580+70
【魔防】 454+15
【敏捷】 643+5
【運】 82
【スキル】
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3・偽装Lv.MAX
・熱感知Lv.8・連携Lv.7 ・気配精密探知Lv.8
・水中移動Lv.7(New)・水中呼吸Lv.5(New)
・危険察知Lv.6(2UP)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.9・崩壊Lv.7
・多重思考Lv.2・神速思考Lv.1
・全耐性Lv.3・超再生Lv.2
【エクストラスキル】
・魔王Lv.3・武王Lv.3
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・耐える者
・魔を統べる者
・武を統べる者
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます