第28話 魚
危険察知によると避けようが無いくらいに突撃してくるとわかったので限界突破と極限突破も使って全力で強化してボートからジャンプした。
そしてそのまま暴風魔法を使って空中にとどまった。
「今のはさすがに危なかったですね」
もう下のボートは見る影も無いほどにボロボロになっている。もしボートからジャンプしなかったら俺もボートのようになっていたかもしれないと思うと少しゾッとする。置いたあったボートは罠だったようだ。
空中にいても危険察知が反応してきたので急いで魔法を準備した。
「雷豪!!」
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『突撃Lv.5を強奪し、武豪Lv.3と統合します』
『水流魔法Lv.1を強奪し、魔王Lv.3と統合します』
『水中移動Lv.8を強奪し、水中高速移動Lv.4に進化しました』
『水中呼吸Lv.5を強奪し、水中呼吸Lv.MAXになり、無呼吸Lv.1とに派生しました』
HPと魔防が低かったため、一撃でほとんど倒してしまったようだ。
かなりの数がいたっぽいが、魔石は海に沈んで取れなかった。
「お疲れ様です」
焦りはしたがボートが壊されただけ済んだので良かった。
「★が増えたけど何を取得すればいいかな?」
「でしたら、神速反射はどうでしょう」
神速反射は反射速度を上げるスキルのようだ。
今回の場合は危険察知でどこから魚が飛び出してくるかはわかったがとても躱し切れずに空に逃げるしか無かったがこれがあれば反射速度が上がるため全部躱せるようになるそうだ。今回はボートごと壊されたので意味は無かったかもしれないが。
『ピコーン!』
『神速反射Lv.1を取得し、武王Lv.3と統合します』
何となく予想はしていたが、武王と統合されてしまった。
この階層にはガンフィッシュしか出ないらしいので空を飛んで先に進んだ。
「54階層はガンフィッシュもでますが、違うモンスターもでます」
ガンフィッシュが出るのであればボートは使えないのか?と思って最初から飛んで行こうか悩んでいたが、ナービから声がかかった。
「雷電魔法を流した魔剣を水に付けているとあまり死なないかもしれませんが、船には突撃してこないと思います」
そんなことでガンフィッシュ対策ができるそうだ。
しかし、他のモンスターは多少ダメージは受けるが平気で攻撃してくるらしいのでそこは警戒してないといけない。
魔剣を鞭のように長くして海につけながらボートで進んで行った。
「新しいモンスターが出現しました」
あれから少し進むとナービから声がかかった。
早速鑑定してもらった。
【名前】
【種族】 ソードフィッシュ
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B+
【HP】 1000/000
【MP】 700/700
【攻撃】 420
【防御】 330
【魔攻】 340
【魔防】 320
【敏捷】 300
【運】 9
【スキル】
・剣豪Lv.4・水流魔法Lv.2・水中移動Lv.8
・水中呼吸Lv.6
【ユニークスキル】
【称号】
姿が見えるとカジキマグロのツノの部分が剣になっている魚が複数いた。
魔剣は海につけているため魔法で相手をするしかない。
「槍流星群!」
泳いでいるため狙うのも大変だったので流星群の槍バージョンを放った。
この魔法で倒せたのはほとんどいなかったが、魔物達の泳ぐスピードが遅くなった。
「水の中で戦っても大丈夫かな?」
「もし危なくなってもすぐ空に飛べるので大丈夫ですよ」
今後もしかしたら水の中で戦わなければならない時があるかもしれないと思い、練習を兼ねて水の中で戦ってもいいかナービに聞いてみたら大丈夫と言われたので水の中に入ってみる。
「ブブブッッ!」
恐る恐る普通に呼吸してみたがいつもより酸素は薄く感じるけど普通に呼吸できた。
しかし喋ることはできないみたいだ。
「ブッ!!」
危険察知が反応したので鞭を速度重視のために槍に変えて危険察知に合わせてソードフィッシュに攻撃した。
刺したのがちょうど頭付近だったのと雷電魔法を槍に付与していたおかげでその一撃で倒すことができた。
今までは危険察知で避けることしか出来なかったが、神速反射のおかげで危険察知に合わせて攻撃をできるようになった。
動き自体は陸よりも遅くなっているが水中高速移動のおかげで速度低下は許容範囲内に収まっていたので普通に戦えそうだ。
また危険察知が複数反応したため、槍で攻撃していった。
『ピコーン!』
『剣豪Lv.4を強奪し、武王Lv.3と統合します』
『水流魔法Lv.2を強奪し、魔王Lv.3と統合します』
『水中移動Lv.8を強奪し、水中高速移動Lv.4と統合し、水中高速移動Lv.5になりました』
『水中呼吸Lv.6を強奪し、無呼吸Lv.1と統合し、無呼吸Lv.4になりました』
『危険察知Lv.6が危険察知Lv.8になりました』
「ふぅ〜〜」
「お疲れ様です」
あれから全く槍流星群が当たっていないソードフィッシュもでてきたが普通に相手をすることが出来た。
「もう飛んでいってもいいかな?」
「問題ないと思います」
もう欲しいスキルもないので飛んで次の階層に進んで行った。
「結局もう59階層まで来ちゃったね」
「そうですね」
あれからポイズンフィッシュとフライフィッシュという毒がある魚とトビウオのような魚が出てきただけで欲しいスキルも面白みもなかったので最初から飛んできてしまった。
「しかしこの階層は最初から飛んで階層を無視する必要はなさそうですよ」
「おっ!!!」
やっとなんか新しいスキルが手に入るかと期待してみる。
「なんのスキルがあるの?」
気になって先になんのスキルがあるのか聞いてしまう。
しかし、回答は俺の予想とは違ったものだった。
「いいえ。スキルの問題ではなく、この階層にはユニークモンスターがいます」
「え!?ユニークモンスターがいるの!?」
予想の斜め上の回答が返ってきた。
「他には地雷フィッシュというモンスターも出現しています」
この階層はなんだか面白そうと思ってしまった。
「じゃあボートに乗って進んだ方がいいかな?」
新しいモンスターが出るなら飛ばずにボートで移動した方がいいと思ってナービに聞いてみた。
「いいえ。ボートで行ってもすぐに壊されると思うので飛んでいきましょう」
すぐに壊されるならボートはただ邪魔なため飛んでいくことにした。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 56★ (2UP)
【ランキング】 1位
【HP】 3400/3400 (120UP)
【MP】 2800/2800 (100UP)
【攻撃】 600+70 (20UP)
【防御】 470+15 (16UP)
【魔攻】 600+70 (20UP)
【魔防】 470+15 (16UP)
【敏捷】 665+5 (22UP)
【運】 82
【スキル】
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3・偽装Lv.MAX
・熱感知Lv.8・連携Lv.7 ・気配精密探知Lv.8
・水中高速移動Lv.5(New)
・水中呼吸Lv.MAX(5UP)・無呼吸Lv.4(New)
・危険察知Lv.8(2UP)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.9・崩壊Lv.7
・多重思考Lv.2・神速思考Lv.1
・全耐性Lv.3・超再生Lv.2
【エクストラスキル】
・魔王Lv.3・武王Lv.3
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・耐える者
・魔を統べる者
・武を統べる者
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます