第25話 特訓の成果
「ユニークモンスターって……」
「うさぎとカンガルーの2人組のユニークモンスターです」
いくら慣れてきたとはいえ相性最悪の弓で戦うのは結構きつい。
「今回は直接攻撃しなければ他のスキルも使っていいですよ」
前はオーガに素手で相手をして怒ってたのに…っと思っていると、
「私は無傷で勝つ方法を考え付いてはいます」
いつもは詳しい戦闘方法を指示されずに戦っている。それは、いつも聞いてしまうと緊急時に咄嗟に自分で判断することが出来なくなるからだそうだ。
だが、今回は戦い方は教えてくれないけれど無傷で勝てるというのは教えてくれた。
そこまで言われて弓では無理と言うとただビビったみたいになるので断れなくなった。
「よしっ!!やってやるよ!!!」
とりあえず色々と手を考えるためにまだ遠くにいるそうだが鑑定をしてもらった。
【名前】
【種族】 チャンピオンラビット
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 A
【HP】 1800/1800
【MP】 1000/1000
【攻撃】 630
【防御】 400
【魔攻】 380
【魔防】 350
【敏捷】 710
【運】 2
【スキル】
・武豪Lv.9・縮地Lv.9・闘気Lv.7・連携Lv.7
・身体強化Lv.5
【ユニークスキル】
【称号】
・ユニークモンスター
【名前】
【種族】 チャンピオンカンガルー
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 A
【HP】 1800/1800
【MP】 1000/1000
【攻撃】 690
【防御】 510
【魔攻】 380
【魔防】 350
【敏捷】 610
【運】 6
【スキル】
・武豪Lv.9・縮地Lv.9・闘気Lv.7・連携Lv.7
・身体強化Lv.5
【ユニークスキル】
【称号】
・ユニークモンスター
「ど う し ろ と ……」
普通に接近戦でも手を抜けない相手だ。素のステータスでは負けているところもあるくらいなのに…
この砂漠エリアでは隠れるための障害物などもないので隠れて移動しながらちまちま撃って倒すことはできない。
まずは1キロほど離れたところに移動した。
弓と矢を大きくして2メートル程の大きさにした。
矢というかどっちかと言うと槍に見えてしまう。
「レンズ!」
ナービにも少し協力してもらい、氷結魔法で望遠鏡のようなものを作り、ユニークモンスター達を捕捉した。
「ドッピュンッ!!」
同時に4本の矢を放った。
「躱したっ!!」
2体の腹付近に1本ずつ刺さったが頭を狙ったのは躱されてしまった。
そして矢が来た方向に全速で向かってきている。
近寄られると弓では倒せなくなってしまうので弓を今までの大きさに戻して矢を放っていく。
「ですよね!!」
今度はこちらに意識が向かっているのと弓が小さくなったことで矢の速度が落ちているので全て躱されてしまっている。
どうしようか考えても躱しきれないほどの矢を放つしか方法が思い浮かばない。だが、そこまでの技術はまだできない。
打つ手なしかと思ったが多重思考と神速思考のおかげで対抗策が思いついた。
その作戦を2体が目視でギリギリ姿が見えた頃から開始した。
「よしっ!」
カンガルーの脚に矢が刺さった。
それを境にどんどんと矢が当たるようになっていった。
「ギュ……」
「グゥ……」
こちらも距離を取りながら放ち続けると、全身に矢が刺さって2体とも立っているのがやっとになっ
た。
「ドッピュンッ!!」
最初に放った2メートルの矢を2本放った。
『ピコーン!』
『縮地Lv.9を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『闘気Lv.7を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.7を強奪し、連携Lv.5と統合します』
『武豪Lv.9を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.9を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.7を強奪し、連携Lv.7と統合します』
『武王Lv.2が武王Lv.3になりました』
「お疲れ様です」
ナービが無茶を言うせいでとても疲れた。
「幻術魔法で矢が放たれたように見せかけるとは流石です」
そうなのだ。思いついたのは幻術でわざと躱せる場所に矢が来ていると思い込ませて躱させた瞬間に躱せない位置に矢を放って当てていったのだ。
「ナービはどうやって倒す予定だったの?」
「魔法で矢を作ってそれを放つ予定でした」
「えっ!!その魔法ありなの!?」
一応矢に魔法を付与して使うのも思いついたが、魔法を使ってはダメだと思っていた。
「はい。私は直接攻撃をしなければ他のスキルを使っていいと言いましたよ」
確かにそう言われたが魔法を付与しても良かったのかよ〜〜。
「なんで付与をしないのですか?とはずっと思っていましたが、遠くからの狙撃と幻術魔法の発想は私にはありませんでした」
褒められているのか貶されているのか分からないが一応褒められたと思っておくとしよう。
「何かドロップしているようですよ」
見てみると、確かに布の様なものが落ちていた。
「絶対いらない……」
近寄って見てみると、白の道着が落ちていた。
「いらないと思うけど一応鑑定お願い」
【名前】チャンピオンの道着
【レア度】A-
【耐久】 600/600
【スキル】・武豪Lv.3
【特殊効果】
【攻撃】+70/【防御】+70
【魔防】-20/【魔防】-20
「いらないね」
「いりませんね」
確かに強い効果がある。しかし、俺と相性が悪い。
そのままアイテムボックスの中に放り込んだ。
「では、次の階層に行きましょう」
「もう弓はやめていいよね?」
「いいでしょう」
弓にありがとうと言ってから弓を鎌に変えて背にしまった。
「45階層では新たに1種類モンスターが追加されています」
今度は3体が1団体で行動しているそうだ。
早速姿が見えてきた。どうやらサソリのようなモンスターが追加されていた。
【名前】
【種族】 カンフースコーピオン
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 B+
【HP】 1000/1000
【MP】 600/600
【攻撃】 300
【防御】 470
【魔攻】 170
【魔防】 420
【敏捷】 290
【運】 2
【スキル】
・武豪Lv.5・盾豪Lv.5・闘気Lv.3・連携Lv.4
【ユニークスキル】
【称号】
「いや!魔法を使えよ!!」
なんで全部が武闘派なんだよ!あとは魔法系のやつが居ればバランスがいいでしょ!
サソリなんだから毒魔法でも使っとけよ!
はぁ…近寄って来ているから倒すとするか。
「うざい!!」
あれから何度も攻撃を仕掛けているが全部サソリのハサミの側面に付いている盾のようなもので防がれてしまう。
「魔法を使わないのですか?」
「使っていいの!?」
「いいですよ?」
さっきまで武器スキルの練習がまだ終わりの許可を貰っていなかったからまだ続いているのかと思っていた。
魔法を使っていいなら相手をするのは簡単になる。
「轟雷!!」
俺を中心に半径3メートルほどに思いっきり雷を打ち付けた。
「轟炎!!」
さっきの雷の炎バージョンを使った。
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
︙
︙
この調子で魔法も使いつつダンジョンを進んで行った。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 53★ (1UP)
【ランキング】 1位
【HP】 3220/3220 (60UP)
【MP】 2650/2650 (50UP)
【攻撃】 570+70 (10UP)
【防御】 446+15 (8UP)
【魔攻】 570+70 (10UP)
【魔防】 446+15 (8UP)
【敏捷】 632+5 (11UP)
【運】 82
【スキル】
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4・打撃大耐性Lv.3
・斬撃大耐性Lv.3・火耐性Lv.8・水耐性Lv.2
・風耐性Lv.8・土耐性Lv.3・闇耐性Lv.8
・光耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・再生Lv.8・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3
・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8・連携Lv.7(2UP)
・危険察知Lv.4(1UP)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.9・崩壊Lv.7
・多重思考Lv.2・神速思考Lv.1
【エクストラスキル】
・魔王Lv.3・武王Lv.3(1UP)
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・魔を統べる者
・武を統べる者
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます