第24話 武器スキル練習
「まずは剣の訓練をしましょう」
「剣は今まで使っていたからやらなくてもいいんじゃない?」
このダンジョンに入ってから剣は使い続けていたので訓練は必要ないのではないかと思ってナービに言ってみたが、
「片手剣は今まで使ってきましたが、両手剣や細剣や双剣は使ってなかったので今使っていきましょう」
確かにずっと片手剣しか使っていなかった。なのでとりあえずガントレットを両手剣にしてモンスターを探した。
「モンスターがいました」
やはりさっきと一緒でうさぎとカンガルーの2人組だ。
先程と同じように突っ込んできたので両手剣でガードする。
防戦一方で何をどうすればいいのか分からなくなっていたが、だんだん両手剣を振るのが慣れていきどうすればいいかがわかってきた。
まず、相手の攻撃をガードする瞬間だけ剣を重くすると相手が少し押し負ける。そして、剣を振る時は軽くして振るスピードを早く、当たる瞬間に重くする。こうなってくると少し大きい剣と同じなので対処は簡単になった。
「最後!!」
「グゥッ!!」
『ピコーン!』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.2と統合します』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.2と統合します』
「だいぶいい感じですね」
この調子で他の武器の練習もして行った。
剣、斧、盾、刀、槌、棒、鎌は軽くして当たる瞬間に重くするをすれば良かったので割と早く慣れることができた。
問題は槍と鞭と弓だ。
「グフゥッ!!」
カンガルーに蹴られて吹っ飛んだ。
すぐに立ち上がり再び攻撃を仕掛けてくるのを槍で防ぐ。
「グッ!!」
槍が細いせいでときどき攻撃を掠ってしまう。
槍も今までの武器と同じように振って当てて倒した。
「それでは棒と変わらないので槍の先端で刺して倒してください」
そうナービに言われたのでやり直しとなっている。
槍が長いせいで近寄られるとなかなか刺すチャンスがなくて困っていた。
「なんのための形態変化なんですか…」
ナービにそう言われてどうゆうことかを考てみた。
形態変化…形態変化…
「あっ!!」
そうだった。今までは2メートルくらいの槍を頑張って使っていたが、別にわざわざ2メートルの槍を使う必要が無いのだ。
今度は槍を1メートルくらいにして戦っていった。
『ピコーン!』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.4と統合します』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.4と統合します』
『危険察知Lv.1が危険察知Lv.3になりました』
「よしっ!!」
槍を短くすることで振りやすくなり刺すことができるようになった。
「次は鞭ですね」
鞭は攻撃をしてもあまりダメージになっていなくとりあえず後回しにしてしまっていた。
でも、今回の槍のおかげで攻撃力をあげる方法は思いついたので試してみる。
「オリャッ!!」
「ギュッ!!」
今までは鞭は硬くしなやかな紐のようなやつだったが今回は持ち手だけ普通で、あとは有刺鉄線のようにした鞭を使っている。
しかし、有刺鉄線のようにしたことで刺さるので抜かなければならなくなり、そこが今までと少し感じが違くなりコツを掴むのに少し時間がかかった。
コツを掴んだので、また形態を変えてみた。
今度は長くてしなる剣のようにした鞭?言わゆる蛇腹剣のようなものを使っていった。
『ピコーン!』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.4と統合します』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.4と統合します』
「よしっ!!後1つ!!」
モンスターを倒そうとしているのに普通の鞭を使う必要なんてなかった!
そう晴れ晴れした気持ちでいたが、気になることがあったのでナービに聞いてみた。
「あの剣をしならせたみたいなやつだと剣スキルと鞭スキルどっちが使われるの?」
あれは剣でも鞭でもなかったのでどちらが使われるのか気になった。
「結論から言うと、どちらも使われます」
どっちの特性も持った武器だと両方のスキルを使われるそうだ。例えばもし薙刀ならば剣と槍のスキル、鎖鎌だと鞭と鎌のスキルが使われるそうだ。
「では、最後の弓を使っていきましょう」
弓が1番の問題児なのだ。
矢はどうなるのだろうと思ったが、欲しいと思った本数出現して放てるようだった。そしてその矢は消えることなく刺さったままだが、消さないと他の武器に形態変化することはできなかった。消すには消えろと念じるだけで良かった。
「あいつらに対して弓って相性最悪じゃない?」
「相性は良くないですね」
あいつらがこちらを認識していないところから矢を放っても放たれた方向に全力で走ってきて接近戦をしようとするので弓はどうも使いづらかった。
「別に弓を使えなくてもこの先躓くことは無いかもしれませんが、最強を目指すと言った人が「俺は弓は苦手だから弓では他の人に勝てない」なんてことがあってもいいのでしょうか?」
これはただ上手く乗せようとして言っているのが丸分かりだが、それでもただ言わせておくのは悔しい。
「弓でこいつらを倒せばいいんだろ!!」
そうして弓の訓練が始まった。
「くそ…」
なかなか上手くいかない。弓でどちらか一体は近寄ってくる前に倒せるようになったがもう一体に近寄られてしょうがなく手で矢を刺したり弓で殴ったりして倒したが、それではダメだと言われた。
「なぜ矢を1本づつ放っているのですか?」
「っ!!!なんでそれを早く言ってくれないの…」
「早く言ったところで慣れるまではそんな芸当できませんから」
「ドッピュンッ!!!」
『ピコーン!』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.5と統合します』
『武豪Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『縮地Lv.6を強奪し、武王Lv.2と統合します』
『連携Lv.2を強奪し、連携Lv.5と統合します』
「お疲れ様です」
あれから少し訓練をして今では12本まで同時に狙った場所に放てるようになった。
しかし放つ時に謎の効果音を言うのがルーティンとなってしまった。
「じゃあそろそろ次の階層に行「ユニークモンスターが出現しました」こうか…」
俺の発言とナービの発言が被ってしまった。
「ユニークモンスターが出現したならそれを倒してから次の階層に行くか〜〜」
「そうですね。ユニークモンスターを弓で倒して次の階層に向かいますか」
「っっ!??」
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 52★
【ランキング】 1位
【HP】 3160/3160
【MP】 2600/2600
【攻撃】 560+70
【防御】 438+15
【魔攻】 560+70
【魔防】 438+15
【敏捷】 621+5
【運】 82
【スキル】
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4・打撃大耐性Lv.3
・斬撃大耐性Lv.3・火耐性Lv.8・水耐性Lv.2
・風耐性Lv.8・土耐性Lv.3・闇耐性Lv.8
・光耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・再生Lv.8・罠精密感知Lv.1・罠解除Lv.3
・偽装Lv.MAX ・熱感知Lv.8・連携Lv.5(3UP)
・危険察知Lv.3(2UP)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.9・崩壊Lv.7
・多重思考Lv.2・神速思考Lv.1
【エクストラスキル】
・魔王Lv.3・武王Lv.2
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
・魔を統べる者
・武を統べる者
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