第16話 魔法スキル収集
「なかなか効率が悪い…」
あれから5時間ほどやっているのに、特に何も変化はなかった。
「普通はこんなものですよ」
芋虫と蜂の数がおかしかっただけで普通はこのようになるそうだ。
まだまだ先は長そうだが、魔法のためと思いまた地道に集めていった。
「さすがにそろそろユニークモンスター出てくるかな?」
あれから1週間が経った。魔法のスキルレベルは全部6にはなった。そしてレベルも2上がった。
それまで鶏肉っぽい味で結構うまいリザードマンの肉を食べながら生活していた。
そして宝箱も発見したが、中身は魔剣より弱い武器だったのでアイテムボックスに入れて置いた。
「いつ出てきてもおかしくはないと思われます」
ナービもそう思うらしいのでレアスキルを持ったユニークモンスターを期待しておこう。
「ユニークモンスターが出現しました」
さっきの話から4時間後くらいにナービからやっとユニークモンスターのお出ましが報告された。
【名前】
【種族】 マジシャンリザードマン
【年齢】 0
【レベル】 5
【ランク】 B−
【HP】 1400/1400
【MP】 1200/1200
【攻撃】 200
【防御】 180
【魔攻】 400
【魔防】 350
【敏捷】 230
【運】 19
【スキル】
・火魔法Lv.9・再生Lv.4・風魔法Lv.8
・詠唱省略Lv.3・無詠唱Lv.1 ・かみつくLv.8
・ひっかくLv.8
【ユニークスキル】
【称号】
・ユニークモンスター
特に欲しいレアスキルは持っていなかったが、火魔法を強奪出来ればスキルレベル上げが終わるのが早くなる!と少しは【運】に感謝した。
「どうせなら魔法勝負でやりますか?」
「もちろん!」
ナービからの提案に乗った。
名前とステータスからして明らかに魔法戦特化という感じなのでどうせなら魔法勝負で勝ちたい。
「時空魔法と重力魔法でも【MP】の消費は多いですが、攻撃魔法は使えると思います」
ユニークスキルの攻撃魔法!っと早速試したい気持ちに襲われた。
「ゲェア!!」
しかし、マジシャンリザードマンが火魔法を放ってきた。
「ストーンウォール!」
土魔法で壁を作ってファイヤーボールらしきものを防いだ。しかし、スキルレベルの問題だろうか、壁が少し溶けていた。
「テンペストサイクロン!」
風魔法から暴風魔法に進化してから初めて使ったが威力が結構上がっていた。時空魔法と重力魔法の攻撃魔法を考える時間稼ぎには十分になるであろう。
「ゲェゲェェ!!!」
思惑通り風魔法を使って何とか防いでいるが、それで精一杯のためこちらに攻撃する余裕は無さそうだ。
「グゲェェ……」
1、2分で少しダメージは負っていたが何とか防いだようだ。
しかしこの間に新しい魔法を考え終わっていて、魔法の準備も開始していた。
「圧縮空気弾!」
そう言った途端にマジシャンリザードマンの胸あたりで爆発がおこった。
『ピコーン!』
『再生Lv.4を強奪し、再生Lv.2と統合します』
『無詠唱Lv.1を強奪し、無詠唱Lv.5と統合します』
【運】が機能せずに火魔法が強奪できなかったが、重力魔法の攻撃魔法が上手くいったため満足していた。
やったことは重力魔法で圧縮した空気をマジシャンリザードマンの胸のところまで持っていき、圧縮を解除しただけである。
「お見事です。しかし、この魔法はまだあまり実践向きではありませんね」
そうなのだ。圧縮するのと保つので【MP】を1000程消費したし、圧縮するのは手元でなけれはならないし、圧縮した空気を運ぶのも圧縮しているのに集中して他の余裕があまりなくゆっくりとしか動かせなかった。
もしやっている途中で攻撃されて圧縮が解けたら爆発が俺のすぐ近くでするため危なかった。
「しかし、使いこなせるようになったら強力な魔法ですね」
使いこなせるようになって離れた敵の目の前で空気を圧縮させて爆発できるととても強力なのだ!
「もう少し【MP】と重力魔法のレベル上げが必要ですね」
使いこなせるようになるのはまだ先の事になるだろう。
時空魔法を使った攻撃魔法も考え終わっていて、マジシャンリザードマンがまだ生きていたら試そうと思っていたが、次の機会に試そう。
「ドロップはー……」
「していませんね」
ユニークモンスターのドロップ率はあまりよろしくはないみたいだ。なんか【運】が仕事をサボっている気がする。次の【運】の活躍に期待してまたスキルレベル上げに向かった。
「やっと終わった〜〜」
ユニークモンスターからさらに3週間、つまりスキルレベル上げを始めて、1ヶ月以上たってやっと全ての魔法が進化可能になった。
そして他のスキルも多くがレベルアップした。
さらにレベルも3上がったため、★を1つ取得したので極限突破を取得した。
もうこの階層に用はないと、急いで26階層に向かって足を進めた。
「進化させよう!」
26階層についてすぐに溜めておいた魔法を一気に進化させていった。
ついでに魔力感知とかみつくも進化できるようになっていたため進化させた。
『ピコーン!』
『火魔法Lv.MAXが進化し、火炎魔法Lv.1になりました』
『水魔法Lv.MAXが進化し、水流魔法Lv.1になりました』
『土魔法Lv.MAXが進化し、岩石魔法Lv.1になりました』
『闇魔法Lv.MAXが進化し、暗黒魔法Lv.1になりました』
『光魔法Lv.MAXが進化し、光明魔法Lv.1になりました』
『回復魔法Lv.MAXが進化し、治癒魔法Lv.1になりました』
『魔力感知Lv.MAXが進化し、魔力精密感知Lv.2になりました』
『かみつくLv.MAXが進化し、喰いつくLv.6になりました』
ひっかくはレベルがMAXになったが、進化も派生もしなかった。
よし!魔法融合をしてやるぞ〜っと意気込んだのだが、ナービからお声がかかった。
「一応嬉しい報告になるのですが、この階層からは武器を使うリザードマンがいるそうです」
「それはもしかして……」
「はい。ここからは武器などを扱うスキル集めになりますね」
またずっと集めるのか…と取得できる嬉しさ半分、面倒な気持ちが半分といった感じだった。
今はその事は忘れて…いざ!魔法融合を始めよう!
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 42★ (5UP)
【ランキング】 1位
【HP】 2560/2560 (300UP)
【MP】 2100/2100 (250UP)
【攻撃】 460+40 (50UP)
【防御】 358+10 (40UP)
【魔攻】 460+40 (50UP)
【魔防】 358+10 (40UP)
【敏捷】 511+5 (55UP)
【運】 82
【スキル】
《物理系》
・剣士Lv.9(1UP)・投擲Lv.2・棒術Lv.3
・武術Lv.5(2UP)・鞭術Lv.4
・糸操作Lv.6(1UP)・喰いつくLv.6(New)
・ひっかくLv.MAX(5UP)・突進Lv.8
・威圧Lv.3・闘気Lv.3・隠密Lv.MAX
・ 木登りLv.3・統率Lv.2
《魔力系》
・火炎魔法Lv.1(New)・水流魔法Lv.1(New)
・暴風魔法Lv.2・岩石魔法Lv.1(New)
・暗黒魔法Lv.1(New)・光明魔法Lv.1(New)
・治癒魔法Lv.1(New)・植物魔法Lv.4
・猛毒魔法Lv.2・糸魔法Lv.MAX
・陰影魔法Lv.2(1UP)・支援魔法Lv.2
・召喚魔法Lv.3・身体属性強化Lv.1
・魔力精密操作Lv.1・魔力精密感知Lv.2(New)
・詠唱省略Lv.8(1UP)・無詠唱Lv.6(1UP)
・生活魔法Lv.6(2UP)
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.8・斬撃耐性Lv.5
・火耐性Lv.8(5UP)・水耐性Lv.8(6UP)
・風耐性Lv.8(6UP)・土耐性Lv.8(5UP)
・闇耐性Lv.8(5UP)・光耐性Lv.8 (6UP)
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5
・再生Lv.4(2UP)・罠感知Lv.8(3UP)
・罠解除Lv.3(1UP)・偽装Lv.7(5UP)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・限界突破・極限突破(New)
・魔法融合・強奪Lv.7(1UP)
・崩壊Lv.5(1UP)・時空魔法Lv.5(1UP)
・重力魔法Lv.6 (1UP)
【称号】
・先駆者
・挑戦者
・一騎当千
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