第15話 魔剣

「剣が進化可能になりました」


21階層に向かって歩きだそうとしていると、ナービにそう言われた。鑑定してもらうと、



【名前】強奪の魔剣

【レベル】10(MAX)[進化可能]

【レア度】A−

【切れ味】A-

【魔力伝導率】B

【耐久】521/800

【スキル】

・HP強奪Lv.1・MP強奪Lv.1・成長・進化

【特殊効果】【攻撃】+20/【魔攻】+20



「進化させる時はどのように進化してほしいかを明確に考えて進化させるとより強くなります」


そう言われてこの剣にどうなってほしいかを考えた。

まず俺の長所は強奪で様々なスキルを手に入れられることだ。そうなるとこれから剣以外の武器のスキルも手に入るだろうから……と色々考えた上で、明確にどうなってほしいかを考えて進化をさせた。

すると魔剣が赤黒く光り始めた。

そして光が消えたのでナービに鑑定してもらった。




【名前】強奪の魔剣

【レベル】1

【レア度】A+

【切れ味】A+

【魔力伝導率】A

【耐久】1000/1000

【スキル】

・HP強奪Lv.4(3UP)・MP強奪Lv.4(3UP)

・形状変化(New)・成長・進化

【特殊効果】【攻撃】+40/【魔攻】+40



早速自分が思った通りなのか形状変化を使って確かめてみた。


「槍!」


そう言うと、剣は形を変えて槍の形になった。


「大剣!」


今度は剣だが、今までの片手剣の大きさではなく、俺の背くらいある巨大な剣になった。


「このスピードで変化できるなら戦闘中でも使えますね」


俺はもっと遅くぬるぬると変化する感じになると思っていたが、シュンッ!と早く変化した。その変化スピードは1秒もしなかった。


「確かにこれから武器を扱うスキルは増えると思うのでいい感じに変化しましたね」


ナービからお褒めのお言葉を頂いた!!


俺は気分のいいまま21階層に向かっていった。



「ここからは湿地帯のようですね」


見ると歩くところは、どこも深さ30センチは水になっていて、水の下には泥も見える。


「これって……」


「足が濡れるくらい我慢してください」


濡れない方法を聞こうとしたらそう言われてしまった。しょうがないので濡れながら進んで行った。



「モンスターがいました」


ここでは少し戦いづらいが、モンスターが現れたのならしょうがない。



【名前】 

【種族】  リザードマン

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 C−


【HP】   700/700

【MP】   50/50


【攻撃】  220

【防御】  180

【魔攻】  110

【魔防】  100

【敏捷】  120

【運】   4


【スキル】

・かみつくLv.3・ひっかくLv.3


【ユニークスキル】


【称号】




何ともスキルがしょぼいという感じだ。


向かってきたからには倒そうと、動きづらいがリザードマンに向かって行った。リザードマンはひっかいてきたので、それを躱して首を落とした。2メートル程の大きさだったのでひっかくときに首が下がったため斬りやすかった。


『ピコーン!』

『ひっかくLv.3を強奪し、ひっかくLv.2と統合します』


この階層にはリザードマンしかいなそうとの事なのでさっさと22階層に向かっていった。



「どうやら魔法を使うリザードマンがいるようです」


なんと!ここでまさかの魔法に出会うとは!

早速いるところに連れていってもらった。




【名前】 

【種族】  ファイヤーリザードマン

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 C+


【HP】   800/800

【MP】   200/200


【攻撃】  220

【防御】  180

【魔攻】  200

【魔防】  150

【敏捷】  140

【運】   5


【スキル】

・かみつくLv.4・ひっかくLv.4・火魔法Lv.3

・火耐性Lv.2


【ユニークスキル】


【称号】



するとすぐに赤いリザードマンが視界に入った。

念願のものをついに見つけた!っという感じで風の身体属性強化も使い、何もさせることなく首を斬り落とした。普通のリザードマンとサイズはほとんど同じであるため、少しジャンプしたので着地した時に水が体にもかかったがアナウンスによりそんなことは気にならなかった。


『ピコーン!』

『火魔法Lv.3を強奪しました』

『火耐性Lv.2を強奪しました』


念願の属性魔法の2つ目を手に入れたと喜びに打ち震えながらその場で魔法融合をしようとしていると、


「火魔法と暴風魔法ではどう頑張っても魔法融合出来ません」


魔法融合はその魔法が融合するとどんな効果を生み出す魔法になるかを鮮明に思い浮かべてしなければならないそうだ。


「俺の想像力を持ってすれば……」


「そのような問題ではなく、魔法融合は火魔法と暴風魔法では魔法の強さが違うため出来ません」


火魔法と風魔法では魔法融合できるが、火魔法と暴風魔法ではできないらしい。火魔法が進化すると暴風魔法と魔法融合できるらしい。

なら進化させなきゃ良かったと思ってしまう。


「魔法融合は進化させた魔法同士の方がより強い魔法になります」


どうやら進化はさせてよかったみたいだ。


「よし!ここでファイヤーリザードマンを狩りつくそう!」


「いいえ。それは待ってください」


何としても魔法融合を成し遂げると意気込んだが、ナービに止められてしまった。


「この階層には他の属性を持つリザードマンがおり、おそらく23階層にも22階層に出ない属性を持ったリザードマンがいるでしょう」


どうやらここは魔法のバーゲンセールのようだ。


「このような場合は芋虫と同じように25階層か26階層にまとめてそれらの属性を持つモンスターがいると思われます」


「よし!持っていない属性を奪ったら、さっさと次の23階層に行こう!」


エンカウント率をONにしながらダンジョンを突き進んで行った。


「あとこの階層にいるのはウォーターリザードマンです」


あとこの階層では水魔法が手に入るようだ。水魔法とついでに耐性を強奪するのに1時間以上かかった。

どうせなら一気に強く魔法融合をしたい!っと言う思いがあったので楽しみは取っておいて、火魔法と水魔法での魔法融合はしないでおいた。

それとリザードマンの肉が何個かドロップした。

ドロップした食べ物はモンスターの【ランク】が高い方が美味しいらしいのでオークよりも美味しいだろう。

そうして、23階層に向かっていった。




「ここでは風魔法、土魔法、回復魔法が強奪できます」


23階層について、ナービからそう言われた。

たくさん奪うぞ!っと強盗のような思考をしながらリザードマン達を倒して行った。


「よしっ!次っ!」


風魔法は持っていて、回復魔法には耐性がなかったため、さっきより早く持っていないスキルを奪い終えることが出来た。

要は済んだと、24階層に向かっていった。


「ここでは残りの闇魔法と光魔法が強奪できます」


まだ見ぬ魔法にワクワクしながら強奪しに向かっていった。


2時間くらいかけてようやく全てを奪い終えた。

階層が広いのか芋虫の時のように誘き出すことが出来ずに時間がかかった。

闇魔法は視界を奪ったり、精神攻撃をする状態異常を引き起こす魔法で、光魔法は光らせたり、光で火傷をおわせるなどの魔法だった。

どっちも単体ではあまり強くは無い魔法だが、進化したり魔法融合したら化けるかも知れない


少し休憩をして25階層に着いた。


「やはりこの階層に全種類いるみたいです」


よし!こいつらを狩り尽くせば魔法融合ができる!

でも、待て前に狩り尽くした時は……。


「もしかして、狩り尽くしたらユニークモンスターがでるの?」


前はそのようにした時に出現したから今回ももしかしたらと思い、聞いてみた。


「恐らく出現するであろうと思います」


ユニークモンスターはその階層に出現するモンスターに似たやつが出てきてレアスキル持ちということは……。


「魔法のレアスキルを持っている!!」


「はい。レアスキルである魔力操作や詠唱省略や無詠唱などは持っていると思われます」


あれ?全部聞き覚えがあるぞ?


「ということは……」


「はい。マスターが欲しがるようなレアスキルを持っていることはほとんどないと思われます」


そんなまじか……いや、待て、俺にはほとんど機能していない【運】82というステータスを持っているんだ!今回は機能してくれるはず!機能してくれるよね?機能してください……。


そう何かに祈りながら25階層に魔法のスキルを奪いに向かった。







【名前】  斉藤 零

【種族】  人間

【年齢】  18

【レベル】 37★

【ランキング】 1位


【HP】   2260/2260

【MP】   1850/1850


【攻撃】  410+40

【防御】  318+10

【魔攻】  410+40

【魔防】  318+10

【敏捷】  456+5

【運】   82


【スキル】

《物理系》

・剣士Lv.8・投擲Lv.2・棒術Lv.3・武術Lv.3

・鞭術Lv.4・糸操作Lv.5・噛みつくLv.6(2UP)

・突進Lv.8・威圧Lv.3・闘気Lv.3・隠密Lv.MAX

・ひっかくLv.5(2UP)・ 木登りLv.3・統率Lv.2

《魔力系》

・火魔法Lv.4(New)・水魔法Lv.4(New)

・暴風魔法Lv.2・土魔法Lv.3(New)

・闇魔法Lv.3(New)・光魔法Lv.4(New)

・回復魔法Lv.3(New)・植物魔法Lv.4

・猛毒魔法Lv.2・糸魔法Lv.MAX・陰影魔法Lv.1

・支援魔法Lv.2・召喚魔法Lv.3

・身体属性強化Lv.1・魔力精密操作Lv.1

・魔力感知Lv.9・詠唱省略Lv.7・無詠唱Lv.5

・生活魔法Lv.4

《耐性系》

・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.8・斬撃耐性Lv.5

・火耐性Lv.2(New)・水耐性Lv.2(New)

・風耐性Lv.3(New)・土耐性Lv.3(New)

・闇耐性Lv.3(New)・光耐性Lv.2 (New)

《特殊系》

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5

・再生Lv.2 ・罠感知Lv.5・罠解除Lv.2 ・偽装Lv.2(1UP)


【ユニークスキル】

・ナビゲーション・限界突破・魔法融合

・強奪Lv.6・崩壊Lv.4・時空魔法Lv.4

・重力魔法Lv.5


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千




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