第14話 ボス戦2

「…さい。起きてください…。起きろ」


「…最後命令口調じゃなかった?」


「気のせいです」


意識が起きかけようとしたタイミングで、命令口調で言われた気がした。だからびっくりして起きてしまった。


「20階層はカブトムシとクワガタが出ます」


初めて割と好きな方の虫が出てくるようだ。

少し気分が乗ってきたので早速進んでいく。


「カブトムシがいました」



【名前】 

【種族】 カブトムシ

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 C−


【HP】   900/900

【MP】   280/280


【攻撃】  170

【防御】  210

【魔攻】  150

【魔防】  190

【敏捷】  160

【運】   5


【スキル】

・飛翔Lv.7・突進Lv.5・打撃耐性Lv.4

・斬撃耐性Lv.3・風魔法Lv.2


【ユニークスキル】



【称号】



2メートルのカブトムシは遭遇してもあまり嬉しくはなかった。

【防御】高いが、今のステータスなら余裕で切り裂けるらしいので、突っ込んできたのを横に避けてそのまま切り裂いた。


『ピコーン!』

『風魔法Lv.2を強奪しました』


そしてクワガタの方はこのステータスで【攻撃】と【防御】を入れ替えたような感じらしいので特になんら困らず倒しながら進んで行った。


「宝箱がありました」


久しぶりに宝箱があったようだ。


「魔法のスキルの書をください!」


恒例になりつつあるスキルの書を呼びながら宝箱を開けると、


「スキルの書だ!!」


そこにはスキルの書が入っていた。

早速、使うと念じてスキルを取得した。


『ピコーン!』

『偽装Lv.1を取得しました』


残念ながら魔法のスキルではなかったようだ。


「いいのを手に入れましたね。もし、ダンジョンから出て、誰かにステータスを見せたり、鑑定された時などにステータスを偽装できます」


しかし今のLv.1だとLv.2の鑑定のスキルを持っている人には偽装できないらしい。

ただ偽装していると勝手にスキルレベルも上がっていくらしいので、Lv.1の時のステータスに偽装しておいた。


そうしてまたダンジョンを進んでいった。





「扉がありました」


そうしたら大きな扉が見えてきた。


「レアボス出現率大UPをONにしますか?」


ONにしてレアボスが出てきたほうがレアスキルやレアドロップが手に入るかもしれないが相手も強くなるし〜っと考えていた時にナービから声がかかった。


「どうしますか?怖いから強いモンスターとは戦いたくないと思いますのでOFFにしますか?」


「ONにしてやる!」


ナービに煽られると何だか悔しくなるのでステータスでレアボス出現率大UPをONにしてから扉を潜った。



「あれ?いなくない?」


いざっ!と意気込んで入ったら中には何もいなかった。


「マスター上です」


上を見ると2匹のモンスターが飛んでいた。



【名前】 

【種族】  ゴールデンカブトムシ

【年齢】  0

【レベル】 5

【ランク】 B−


【HP】   1800/1800

【MP】   800/800


【攻撃】  240

【防御】  340

【魔攻】  230

【魔防】  330

【敏捷】  220

【運】   18


【スキル】

・飛翔Lv.9・打撃耐性Lv.8・斬撃耐性Lv.7

・突進Lv.8・威圧Lv.3・風魔法Lv.8・闘気Lv.3

・火耐性Lv.3


【ユニークスキル】



【称号】

・20階層ボス

・レアボス




【名前】 

【種族】  シルバークワガタ

【年齢】  0

【レベル】 5

【ランク】 B−


【HP】   1800/1800

【MP】   800/800


【攻撃】  340

【防御】  240

【魔攻】  330

【魔防】  230

【敏捷】  220

【運】   18


【スキル】

・飛翔Lv.9・打撃耐性Lv.7・斬撃耐性Lv.8

・突進Lv.8・威圧Lv.3 ・風魔法Lv.8・闘気Lv.3

・火耐性Lv.3


【ユニークスキル】


【称号】

・20階層ボス

・レアボス



闘気は【攻撃】と【防御】と【俊敏】を体力を消費して上げるスキルだそうだ。

そして、今回は火耐性があるので芋虫と蜂と同じようには出来なそうだ。



「「ギィィィィッッッ!!!」」


威圧をしてきたが、一瞬止まるだけだった。

今回は身体属性強化で風魔法を付与して【俊敏】を上げ、限界突破を発動しながら戦った。今回は格上ではないらしいので、挑戦者の称号の効果は発動しなかった。


まず前から闘気を使いながらカブトムシが突進してきたが、俺は少し力比べがしたかったので、俺も突進してカブトムシに剣で斬りかかった。


ガキンッ!!!


ツノは硬いらしく全く斬れなく、4メートルほどある奴が上から来たのもあってか、力試しでも少し負けて押されている。

そんな時に、後ろからクワガタも突進してきた。俺はカブトムシのツノを受け流し、カブトムシの背中上を俺が通過するように剣で弾いた。これでクワガタとカブトムシが衝突すると思っていた。


「うそっ!!」


クワガタが進路を少し上に変えて、俺に向かって突進してきた。


「増加!!」


「ギィィッッ!」


そう唱えると、ナービが俺の体が怪我をしない限界まで重力魔法で俺にかかる重力を増加してくれた。重力が増したことで、クワガタを下に落ちることで避けれた。そして、その勢いをそのままに、カブトムシの背中に剣を突き刺した。

ちょうど飛んでいたから硬い羽が開いていたため、すんなりと剣が刺さった。

そこに粘着糸を巻いてカブトムシから降りて距離をとった。


「計画通り…!!」


カブトムシは痛みからか咄嗟に羽を閉じてしまい、粘着糸で羽がくっついてもう羽を広げられなくなっていた。


今度はクワガタが突っ込んできたが、陰影魔法で自分の影の中に隠れて避けた。


「ギィッ!」


そして通り過ぎたので影から出て、陰影魔法でクワガタの影を操ってクワガタを地面に縛り付けた。

ただあまりこの拘束の時間は持たなそうなので、飛ぼうと足掻いている羽に粘着糸をつけて陰影魔法を解いた。


「これであとは地上戦だ!」


「性格が悪いですね」


こっちがまだ飛べないのに、敵だけが飛べるっていうのはずるいでしょ。

これでもう遅くて、図体のでかくて、力強いだけのモンスターなので足を切って動けなくしてから風魔法にだけ気をつけて、関節などの柔らかい部分を斬って倒した。


『ピコーン!』

『レベルが上がりました』

『打撃耐性Lv.8を強奪し、打撃耐性Lv.6と統合しました』

『闘気Lv.3を強奪しました』

『突進Lv.8を強奪し、突進Lv.5と統合しました』


「お疲れ様です」


今回は前のジェネラルオークよりも苦戦をしなくて勝てた。


宝箱があるので中身を確認してると、


「袋?ポーチ?」


中にはポーチのような物が入っていた。

鑑定してもらった。


【名前】 マジックポーチ

【レア度】B+

【容量】 1辺5メートル

【スキル】

【特殊効果】


これは1辺5メートルの立方体がピッタリ入る、空間を拡張したポーチだそうだ。


「これはつまり……」


「はい。マスターには不必要なものです。しかも、このマジックポーチは時間停止が無いため完全な下位互換です」


良いものではあるが、俺にとってはゴミのようなものが出てしまった。

他に中身がないか見て見ても他には何も入っていなかった。


「まじかよ……」


マジックポーチをアイテムボックスの中にそっと入れた。







【名前】  斉藤 零

【種族】  人間

【年齢】  18

【レベル】 37★ (1UP)

【ランキング】 1位


【HP】   2260/2260 (60UP)

【MP】   1850/1850 (50UP)


【攻撃】  410+20 (10UP)

【防御】  318+10 (8UP)

【魔攻】  410+20 (10UP)

【魔防】  318+10 (8UP)

【敏捷】  456+5 (11UP)

【運】   82


【スキル】

《物理系》

・剣士Lv.8・投擲Lv.2・棒術Lv.3・武術Lv.3

・鞭術Lv.4・糸操作Lv.5・噛みつくLv.3

・突進Lv.8(6UP)・威圧Lv.3・闘気Lv.3(New)

・隠密Lv.MAX・ひっかくLv.3・ 木登りLv.3

・統率Lv.2

《魔力系》

・暴風魔法Lv.2・植物魔法Lv.4・猛毒魔法Lv.2

・糸魔法Lv.MAX・陰影魔法Lv.1・支援魔法Lv.2

・召喚魔法Lv.3・身体属性強化Lv.1

・魔力精密操作Lv.1・魔力感知Lv.9・詠唱省略Lv.7

・無詠唱Lv.5・生活魔法Lv.4

《耐性系》

・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.8(2UP)

・斬撃耐性Lv.5(3UP)

《特殊系》

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5・飛行Lv.5

・再生Lv.2 ・罠感知Lv.5・罠解除Lv.2

・偽装Lv.1(New)


【ユニークスキル】

・ナビゲーション・限界突破・魔法融合

・強奪Lv.6・崩壊Lv.4・時空魔法Lv.4

・重力魔法Lv.5


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千


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