第13話 蜂事件

「15階層からは猿が追加で出ます」


猿が追加されるだけで後は特に変わらないそうだ。

だから猿を少し倒したら、そのまま次の階層に向かって行こうと思う。


「猿を3匹発見しました」



【名前】 

【種族】 モンキー

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 D


【HP】   540/540

【MP】   260/260


【攻撃】  140

【防御】  130

【魔攻】  120

【魔防】  100

【敏捷】  120

【運】   4


【スキル】

・ひっかくLv.3・木登りLv.3


【ユニークスキル】



【称号】





どのスキルも別に欲しくはないが、一応取っておくことにする。

木から一気に3匹とも飛び降りて向かってきたので、頭上に硬くて細い糸を設置して猿たちを巻きつけて胴体を切断した。


この3匹でひっかくと木登りは手に入ったので、この階層は用済みだ。真っ直ぐ16階層に進んでいく。





「16階層から19階層はモンスターが行き来できるようです」


なんと16階層から19階層は繋がっているようだ。


「そして蜂しかいません」


「これってもしかして……」


「はい。多分19階層に女王がいるのでしょう」


うわぁ〜っと思いながらも、ダンジョンを進んでいった。


「蜂を発見しました」




【名前】 

【種族】 ソルジャービー

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 D


【HP】   670/670

【MP】   280/280


【攻撃】  140

【防御】  110

【魔攻】  160

【魔防】  130

【敏捷】  180

【運】   6


【スキル】

・飛翔Lv.4・毒魔法Lv.5


【ユニークスキル】



【称号】





毒魔法に気をつけて1.5メートルほどの蜂を剣真っ二つにした。


「蜂がどんどんと向かってきます」


「もしかしてエンカウント率大UPのせい?」


エンカウント率大UPのせいでこれから大量の蜂を相手にしなければいけないのか?


「多分違うでしょう。蜂を斬った瞬間に一斉に向かってきたので、そういう仕様でしょう」


「嫌な仕様だなっ!!」


仕様に悪態をつきながら蜂を倒しに行った。





「全然蜂が減らないよ!!」


あれから2時間以上は蜂を斬っているが、全く数が減っている様子がない。


「先に女王をどうにかしないとダメですかね」


どうやらこれだけ大量発生していると、確実に女王蜂がいるそうだ。そして、それをどうにかしないとこの状況は変わらないそうだ。できることならもっと早く知りたかった…。

向かってくる蜂を斬り捨てながら19階層を目指していく。



19階層に着くと、今までよりも大量の蜂が飛んでいた。


「これは思っていたよりも厄介ですね」


一番遠くに他の蜂よりも大きい蜂がいるのが何とか見える。そしてその周りに他のと少し違う蜂も混ざっているように見える。


「私もサポートするので、少しあやふやな想像でもいいので広範囲で高威力の魔法を考えてください」


無茶を言われてしまったが、どうにかするしかないようだ。

今まで使っていた風魔法は風の刃を出すウィンドカッターと風の竜巻を起こすウィンドサイクロンだ。それ以外に新しく何か考えろと言われても、そんな急には思いつかない。

そこで新しくなければ思いつくのか?と考えた結果、思いついたのが2つの魔法をを1つにすればいいんじゃないか!ということだった。


「テンペストカッターサイクロン!!」


巣と俺の中心くらいのところに巨大な竜巻が出現して竜巻から風の刃が全方向に無差別に放たれている。勿論風の刃は俺のところにも来るので剣で斬っていく。魔法の制御はナービがやってくれてるので、俺は斬るのに集中できる。

女王の側から今までと色と大きさの違う蜂も出てくるが魔法ですぐやられている。そいつらは何をしに出てきたのだ。


俺の魔法が解けると周りの蜂のほとんどは倒していて、生きてる蜂も羽をやられたのか地面に倒れている。

そして先ほどやられていたやつと同じような普通の蜂ではないのがでてきた。





【名前】 

【種族】 アサシンビー

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 D+


【HP】   400/400

【MP】   240/240


【攻撃】  200

【防御】  100

【魔攻】  190

【魔防】  90

【敏捷】  190

【運】   9


【スキル】

・飛翔Lv.6・毒魔法Lv.7・隠密Lv.5


【ユニークスキル】



【称号】





【名前】 

【種族】 キャプテンビー

【年齢】  0

【レベル】 1

【ランク】 C−


【HP】   800/800

【MP】   280/280


【攻撃】  200

【防御】  170

【魔攻】  180

【魔防】  160

【敏捷】  190

【運】   5


【スキル】

・飛翔Lv.7・毒魔法Lv.6・指揮Lv.3・風魔法Lv.4


【ユニークスキル】



【称号】




アサシンビーは普通のソルジャービーより2回りほど小さく、逆にキャプテンビーは2回りほど大きい。

さっきの魔法でMPを4/5ほど使ってしまったので、剣で斬っていき、MPを回復していく。

アサシンは隠密のせいか見失ってしまうが、ナービに場所を聞いて斬っていく。


1時間ほどして2種類の蜂を斬り終えると、奥から絶対に女王だろうと思われる大きい蜂が出てきた。





【名前】 

【種族】 クイーンビー(ユニーク)

【年齢】  0

【レベル】 15

【ランク】 C+


【HP】   1650/1650

【MP】   20/1200


【攻撃】  260

【防御】  220

【魔攻】  250

【魔防】  210

【敏捷】  320

【運】   18


【スキル】

・飛翔Lv.9・毒魔法Lv.8・熱感知Lv.3・統率Lv.2

・威圧Lv.4・支援魔法Lv.2・召喚魔法Lv.3


【ユニークスキル】



【称号】

・ユニークモンスター




5メートルくらいの腹の膨らんだ蜂が飛んでいる。

ステータスを見るとどうやら戦闘はあまり得意ではなさそうだ。多分MPが少なくなり、召喚魔法で配下を召喚できなくなったのだろう。


「キチュアッッッ!!!!」


威圧で一瞬体が固まってしまったが、それもすぐに解けたので、飛んでいる女王に粘着質の糸をつけて糸操作で引っ張って地面に叩きつけた。抜け出されないうちユニークの芋虫にやったみたいに糸を巻きつけて行った。そして周囲にも粘着糸を撒いて行った。


「これでいいんだよね?」


「はい。これで残りの蜂も全部倒せるでしょう。」


「キチュアッッッ!!!!」


女王の声を聞いて多くの蜂たちが女王に群がるが、女王と同じように粘着糸にくっついて動けなくなっている。


「ゴ○ブリホイホイみたいだ」


1時間ほどで蜂が現れなくなったので生活魔法で火をつけて一気に燃やした。


そしてさらに1時間経たないうちに女王を含めて全ての蜂が死んでいった。


魔石を拾いながら数えていたが、1000を超えた時点で数えるのをやめた。

そして薄い膜のようなものに入っている蜂蜜のようなものも周りに大量にあった。それもついでに魔石と一緒に回収した。

今回は特にレアドロップはなかった。ユニークモンスターを倒しても毎回ドロップすることはないみたいだ。


疲れたため20階層の階段で早く休もうと急いで20階層に向かった。



「合計で1523個の魔石が手に入りました」


20階層に着くとナービは魔石を数えていたらしく、数を教えてくれた。数えてたなら言ってよ……。

幼虫事件よりも数が多かったので、スキルの途中経過を抜きでアナウンスを解除してもらった。




『ピコーン!』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『レベルが上がりました』

『毒魔法Lv.8が毒魔法Lv.MAXになりました』

『飛翔Lv.2が飛翔Lv.MAXになりました』

『風魔法Lv.8が風魔法Lv.MAXになりました』

『隠密Lv.5を強奪し、隠密Lv.MAXになり、派生して、影魔法Lv.1を取得しました。影魔法Lv.1が影魔法Lv.MAXになりました』

『指揮Lv.3を強奪し、指揮Lv.MAXになりました』

『体術Lv.9が体術Lv.MAXになりました』

『剣士Lv.4が剣士Lv.8になりました』

『身体強化Lv.8が身体強化Lv.MAXになりました』

『魔力操作Lv.8が魔力操作Lv.MAXになりました』

『魔力感知Lv.8が魔力感知Lv.9になりました』

『詠唱省略Lv.5が詠唱省略Lv.7になりました』

『無詠唱Lv.3が無詠唱Lv.5になりました』

『強奪Lv.4が強奪Lv.6になりました』

『崩壊Lv.1か崩壊Lv.4になりました』

『重力魔法Lv.3が重力魔法Lv.5になりました』

『時空魔法Lv.2が時空魔法Lv.4になりました』

『召喚魔法Lv.3を強奪しました』

『支援魔法Lv.2を強奪しました』

『1回の戦闘時に1人で1000以上のモンスターを倒しました。称号【一騎当千】を獲得しました』



スキルが9つもLv.MAXになったが、隠密には進化はないみたいなので8つを進化してみた。

『ピコーン!』

『毒魔法Lv.MAXが進化し、猛毒魔法Lv.5になりました』

『飛翔Lv.MAXが進化し、飛行Lv.5になりました』

『風魔法Lv.MAXが進化し、暴風魔法Lv.2になりました』

『影魔法Lv.MAXが進化し、陰影魔法Lv.1になりました』

『指揮Lv.MAXが進化し、統率Lv.2になりました』

『体術Lv.MAXが進化し、武術Lv.3になりました』

『身体強化Lv.MAXが進化し、身体属性強化Lv.1になりました』

『魔力操作Lv.MAXが進化し、魔力精密操作Lv.1になりました』


統率はクイーンビーも持っていたやつだ。

飛翔が飛行になったが、まだMPの問題でもっとスキルレベルを上げるか、MPを増やさないと飛ぶのは無理だそうだ。

身体属性強化は自分の取得している魔法スキルの属性で強化できるようになるものだった。例えば、火魔法だったら攻撃が特に上がり、風魔法だったら敏捷が特に上がるそうだ。特に上がるステータスについては属性事に異なるようだ。

他のスキルは単純にパワーアップした感じだな。

陰影魔法は自分と相手の影を操って、影から棘を出したり、相手を縛り付けたりできるようだ。

召喚魔法は自分の眷属や契約したモンスターを呼び出すもののようだ。眷属もいなければ契約したモンスターもいないよ……。

支援魔法は自分以外の周りの人のステータスを少し上げるようだ。1人の俺にはいらないやつだ……。


そして新しく獲得した称号の詳細を確認した。


【称号】

・一騎当千

一回の戦闘時に1人で1000以上のモンスターを倒したものに与えられる称号

〈効果〉

一回の戦闘時に100体倒すごとに、ステータスと獲得経験値とドロップ率が1.1倍




あまりすごくなさそうだが、今回みたいに1000体倒すと、2.5倍以上になる。だからもし今後、今と同じ状況になったとしたらとても効果を発揮するそうだ。


『ピコーン!』

『魔法融合を取得しました』


少し魔法が増えたので★を使って魔法融合を取得した。


「さすがにお腹が減ってきたけど何を食べよう?」


「調味料がないのでオークの肉をそのまま焼いて食べるしかないですね」


勿体無い気もするが、調味料なしでオークの肉を焼いて食べた。


「うまっ!!」


味付けが無くても今まで食べた肉よりも美味しいかった。これがちゃんとした料理人が手間暇かけて作ったらどんな味になるのだろうと思いながら食べていった。


「食後のデザートに体力が少し回復しますし、蜂蜜を食べたらどうでしょう?」


蜂蜜を単体で食べるのは甘すぎるからあまり好きではないが、体力が回復するならと食べてみた。


「全然うまい!」


甘過ぎない、かと言って甘くない訳でもない。ちょうど良い甘さかつ、しつこくなくて美味しかった。


「6時間後に起こして〜」


「了解しました」


生活魔法で水を飲んで、俺は少し眠ることにした。








【名前】  斉藤 零

【種族】  人間

【年齢】  18

【レベル】 36★ (6UP)

【ランキング】 1位


【HP】   2200/2200 (360UP)

【MP】   1800/1800 (300UP)


【攻撃】  400+20 (60UP)

【防御】  310+10 (48UP)

【魔攻】  400+20 (60UP)

【魔防】  310+10 (48UP)

【敏捷】  445+5 (66UP)

【運】   82


【スキル】

《物理系》

・剣士Lv.8(4UP)・投擲Lv.2・棒術Lv.3

・武術Lv.3(New)・鞭術Lv.4・糸操作Lv.5

・噛みつくLv.3・突進Lv.2・威圧Lv.3

・隠密Lv.MAX(New)・ひっかくLv.3(New)

・ 木登りLv.3(New)・統率Lv.2(New)

《魔力系》

・暴風魔法Lv.2(New)・植物魔法Lv.4

・猛毒魔法Lv.2(New)・糸魔法Lv.MAX

・陰影魔法Lv.1(New)・支援魔法Lv.2(New)

・召喚魔法Lv.3(New)

・身体属性強化Lv.1(New)

・魔力精密操作Lv.1(New)

・魔力感知Lv.9(1UP)・詠唱省略Lv.7(2UP)

・無詠唱Lv.5(2UP) ・生活魔法Lv.4

《耐性系》

・恐怖耐性Lv.4・打撃耐性Lv.2・斬撃耐性Lv.2

《特殊系》

・吸血Lv.3・超音波Lv.5・性豪Lv.5

・飛行Lv.5(New)・再生Lv.2

・罠感知Lv.5・罠解除Lv.2


【ユニークスキル】

・ナビゲーション・限界突破・魔法融合(New)

・強奪Lv.6(2UP)・崩壊Lv.4(3UP)

・時空魔法Lv.4(2UP)・重力魔法Lv.5(2UP)


【称号】

・先駆者

・挑戦者

・一騎当千

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