第9話 ボス戦
早速鑑定の結果をナービに出してもらった。
【名前】
【種族】 ジェネラルオーク
【年齢】 0
【レベル】 5
【ランク】 B−
【HP】 2000/2000
【MP】 800/800
【攻撃】 340
【防御】 260
【魔攻】 240
【魔防】 210
【敏捷】 220
【運】 17
【スキル】
・剣術Lv.5・打撃耐性Lv.5・斬撃耐性Lv.4
・火魔法Lv.2・威圧Lv.2
【ユニークスキル】
・狂戦士Lv.2
【称号】
・10階層ボス
・レアボス
俺の運はやはり効果がないようだ。
できれば逃げたいが一回ボス部屋に入ったらボスが死ぬか、入った人が死ぬまで扉は開かないそうなのでここはやるしかないだろう。
「ブモォォ!!!!!」
ジェネラルオークが叫んだ瞬間、体が動かなくなった。
「ブモォォブモォォォ!!」
その隙を狙っておそらくファイヤーボールだと思われる火の玉をこちらに放ってきた。
なんとか当たるギリギリで動けるようになったので、掠りはしたけどなんとか回避ことができた。
「今のは!?」
「威圧のスキルです」
ナービは冷静にそう答えた。威圧と火魔法を使わせないために身体強化を全力でかけて接近戦に持ち込む。【俊敏】のステータスだけはこちらが上回っているのでスピードで翻弄しながら剣で斬っていく。
「全然刃が通らない!!」
俺の攻撃力が低いのか、ジャネラルオークの防御力が高いのか、あるいは両方かなのかはわからないけど、全然ダメージを与えられない。
「ジェネラルオークの右手を狙って攻撃して持っている剣を奪いましょう」
どうやら俺の剣よりもジェネラルオークが持っている剣のほうが性能がいいらしい。
足狙いから手狙いに変えて斬りかかる。
ジェネラルオークはだんだん攻撃が当たらないのにイラつき始めたようだ。
「グハァッ!」
いける!と思ったところでジェネラルオークが剣を投げ捨てて蹴りかかってきた。
剣でなんとかガードしたものの、壁まで吹っ飛ばされてしまった。
「ユニークスキルの狂戦士を使いました」
どうやらユニークスキルを使ったようで、赤いオーラに包まれている。狂戦士の効果は全てのスキルを使用不可かつ思考力が低下する代わりに痛みに鈍くなり、【攻撃】と【敏捷】を2倍にするそうだ。
「思考力が低下しているため、攻撃は単調で動きは直線的なので読みやすいので動きをしっかり見切ってください」
読みやすいとはいえ急に速さが倍以上になっているため躱しきれずに防御するが何度か殴られてしまう。どうにかできないかとチラッと周りを見ると、すぐ近くにジェネラルオークが持っていた剣が落ちていた。
なんとか拾いに行って、ジェネラルオークの剣を右手に今まで持っていた剣を左手に持って二刀流で相手をした。手数が増えたため、なんとか攻撃を捌けるようになった。
「何か決定打に繋がることはないか!」
攻撃を捌けるようになったが剣を片手で使っているのもあって、ジェネラルオークに大ダメージを与えることができない。
「私が合図したら右手の剣でジェネラルオークを思いっきり斬ってください」
ナービを信じて合図が来るまでなんとか粘っていた。
「今です!!」
2、3分たったくらいでナービから合図が来た。
合図と同時に右手の剣がブーンと言う音を立てて振動し始めた。そして殴りかかってきたジェネラルオークの左腕を斬り落とした。
「ブモォォ!!!!!」
狂戦士の効果であまり痛みを感じていないのか右腕で殴ろうとしてくるので今度は右腕を斬り落とした。ここでは流石に怯んだので、その隙に首を斬りかかろうとした。しかし、最後の抵抗で蹴りを放ってきた。
ジェネラルオークの首が飛ぶのと俺が蹴りで吹っ飛ばされるのはほぼ同時だった。
「グゥッ!」
左手の剣で一応ガードしたが、右手で首を斬りかかる直前だったため、左手にはあまり力は入っていなかった。だから結構な勢いで吹っ飛んで、壁に激突した。
「はぁ…はぁ…ナービ…なんとか勝ったぞ…」
「今回はよくがんばりました」
そのナービの褒め言葉を聞いて気を失った。
「痛っ!いててー…」
どのくらい気を失っていたかわからないが目を覚ました。
「ナービどれくらい寝てた?」
「10分くらいです。すぐ目を覚ました」
そんな長時間寝ていたわけではなかったようだ。
「ボスが倒されてから部屋の外に出るまでボスは出現しないのでゆっくり休んでください」
モンスターが出現しないみたいなのでゆっくりさせてもらうことにしよう。
「止めていたアナウンスを解除します」
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『レベルが上がりました』
『恐怖耐性Lv.2が恐怖耐性Lv.3になりました』
『恐怖耐性Lv.3が恐怖耐性Lv.4になりました』
『剣術Lv.7が剣術Lv.8になりました』
『身体強化Lv.4が身体強化Lv.5になりました』
『魔力操作Lv.4が魔力操作Lv.5になりました』
『身体強化Lv.5が身体強化Lv.6になりました』
『魔力操作Lv.5が魔力操作Lv.6になりました』
『体術Lv.6が体術Lv.7になりました』
『剣術Lv.8が剣術Lv.9になりました』
『剣術Lv.9が剣術Lv.MAXになり、進化可能になりました』
『超音波Lv.3が超音波Lv.4になりました』
『超音波Lv.4が超音波Lv.5になりました』
『ジェネラルオークから威圧Lv.2を強奪しました』
『初めてボスと遭遇しました。称号【初ボス戦】を獲得しました』
『初めてレアボスと遭遇しました。称号【初レアボス戦】を獲得しました』
『初めてボスを討伐しました。称号【初ボス戦クリア】を獲得しました』
『初めてレアボスを討伐しました。称号【初レアボス戦クリア】を獲得しました』
『全ての[初の]称号を獲得しました。称号を統合し、称号【先駆者】を獲得しました』
『格上の相手に対し1体1で正々堂々戦い、勝利しました。称号【挑戦者】を獲得しました』
随分と長かった。レベルが5上がったので★がまた一個増えたようだ。
「重力魔法を取得しますか?」
ナービが聞いてきたのでもちろんと答えて取得した。
『ピコーン!』
『重力魔法を取得しました』
これで魔法が2つになった!休んだら魔法を試してみようと思う。
「剣が振動したのって超音波のスキルを使ったの?」
「はい。ユニークゴブリンソードでは魔力伝導率が悪く使えませんでしたが、ジェネラルオークが持っていた剣なら少し無茶をしましたが使えました』
いらないだろうと思っていたスキルでも、もしかしたら今回みたいに使える場面があるかもしれないので出来るだけ強奪していこうと思った。
しかし、ジェネラルオークから火魔法が手に入るかと思ったが、そう上手くはいかなかったようだ。
「ちなみに少し無茶って?」
「MPでゴリ押しして発動させました」
思っていたよりも無理やり力技で発動させていたようだ。
「HPとMPの消費が激しいので今は眠って起きてからまたこれからのことを話しましょう」
結構眠かったのでお言葉に甘えて、再び寝させてもらうことにした。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 25★ (5UP)
【ランキング】 1位
【HP】 576/1540 (300UP)
【MP】 445/1250 (250UP)
【攻撃】 290 (50UP)
【防御】 222 (40UP)
【魔攻】 290 (50UP)
【魔防】 222+10 (40UP)
【敏捷】 324+5 (55UP)
【運】 82
【スキル】
《物理系》
・剣術Lv.MAX[進化可能](3UP)・投擲Lv.2
・体術Lv.7(1UP〕・棒術Lv.3・噛みつくLv.3
・突進Lv.2・威圧Lv.2(New)・罠感知Lv.4
・罠解除Lv.2
《魔力系》
・身体強化Lv.6(2UP)・魔力操作Lv.6(2UP)
・魔力感知Lv.7・詠唱省略Lv.1・無詠唱Lv.1
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.4(2UP)・ 打撃耐性Lv.2
・斬撃耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.5(2UP)・性豪Lv.5
・飛翔Lv.2
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.2・時空魔法Lv.1
・重力魔法Lv.1(New)
【称号】
・先駆者
・挑戦者
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