第8話 時空魔法
「特に状況が変わるわけではありませんので、そのまま真っ直ぐ10階層に行きましょう」
ナービに案内してもらって、現れるモンスターを倒しつつ10階層への階段まで真っ直ぐ進んでいった。
「すみません。10階層から出現するモンスターが変わるためこの階層でまだ持ってないスキルは全部強奪してから行きましょう」
途中までは10階層に何が出るのがはっきりとわからなかったが、ある程度近づくとわかったらしい。
確かにそう言われると持っていないスキルはコンプしたいと思ってしまうため、モンスターから強奪していった。その間に何個か宝箱も見つけて取っていった。
【名前】丈夫なズボン
【レア度】E
【耐久】 80/80
【スキル】
【特殊効果】
【名前】丈夫なシャツ
【レア度】E
【耐久】 80/80
【スキル】
【特殊効果】
【名前】MPポーション
【レア度】E
【品質】 E
【特殊効果】
宝箱の中身で良かった物はこれくらいであとはゴブリンの棍棒などいらないものであったため放置して行った。
これで下着類以外の装備は全部ダンジョン産のものになった。
そして全部のスキルを奪い終えた時のステータスはこうなった。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 19★ (1UP)
【ランキング】 1位
【HP】 1180/1180 (60UP)
【MP】 950/950 (50UP)
【攻撃】 230 (10UP)
【防御】 174 (8UP)
【魔攻】 230 (10UP)
【魔防】 174+10 (8UP)
【敏捷】 258+5 (11UP)
【運】 82
【スキル】
《物理系》
・剣術Lv.7(1UP)・投擲Lv.2・体術Lv.6(1UP)
・棒術Lv.3(New)・噛みつくLv.3(1UP)
・突進Lv.2(New)・罠感知Lv.4(3UP)
・罠解除Lv.2(1UP)
《魔力系》
・身体強化Lv.4(1UP)・魔力操作Lv.4(1UP)
・魔力感知Lv.7(1UP)
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.2
《特殊系》
・吸血Lv.3(1UP)・超音波Lv.3(New)
・性豪Lv.5(3UP)・飛翔Lv.2(New)
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.2(1UP)
【称号】
・初エンカウント
・初ユニークエンカウント
・初スキルゲット
・初スキルレベルアップ
・初レベルアップ
・初モンスター討伐
・初ユニークモンスター討伐
・初ユニークスキルゲット
ナービにスキルが見にくいといったら見やすくしてくれた。ホーンラビットがなかなか見つからず突進のスキルが奪えなくて大変だった。一番強奪できたスキルが性豪なのが少し腹が立つ。
「全部のスキルが取得できたので次の階層に行きましょう」
ナービに案内され10階層までやってきた。
「10階層からはどんなモンスターが出現するの?」
「10階層からはオークが出現します」
なんといきなりオークが出現するそうだ。しかも10階層にはオークしかいないらしい。俺は少し緊張しながら進んでいった。
「オークを発見しました」
オークを見つけてしまったようだ。ステータスを聞いてみた。
【名前】
【種族】 オーク
【年齢】 0
【レベル】 1
【ランク】 D+
【HP】 700/700
【MP】 50/50
【攻撃】 220
【防御】 160
【魔攻】 90
【魔防】 70
【敏捷】 110
【運】 5
【スキル】
・棒術Lv.3・打撃耐性Lv.2・斬撃耐性Lv.1・性豪Lv.3
【ユニークスキル】
【称号】
「ステータスこれだけ高くてCランクないの?」
「物理攻撃には強いですが魔法攻撃に弱いためDランクとなっています。」
ということは現時点で魔法が使えない俺にとってはCランクみたいなものってことですよね……。
まともに一撃くらっただけでも危ないので身体強化を使って全力で相手をする。
「ブホォォ!!!」
走って近づいたが、オークも気づいたようでこちらに走ってくる。俺はオークの左足を斬りながら走り抜けて行った。
「ブモォ!」
ダメージは与えたようだが、致命傷には至っていないため、同じようにして右足も斬りつけた。
前のめりで倒れたため胴体を踏みつけて首を斬りつけた。
「すごく緊張した……」
「お疲れ様です」
1戦するだけでも精神的にだいぶ疲れたようだ。まだまだオークはいるらしいので同じように倒していく。さらにオークを二体倒した時にアナウンスが聞こえてきた。
『ピコーン!』
『レベルが上がりました』
『オークから打撃耐性Lv.2を強奪しました』
「9階層に続く階段まで戻ってスキルを取得しましょう」
やっと魔法が使えるようになるとテンションが上がりながら来た道を引き返した。
「では、時空魔法を習得しましょう。」
嬉しくて震える右手を左手で押さえながら時空魔法を取得を選択する。
『ピコーン!』
『時空魔法を取得しました』
魔法を取得できたことに打ち震えていると、
「では実際魔法を使ってみましょう」
「はい!!」
魔法の使い方を教えてくれるそうなので食い気味に返事をして次の言葉を待つ。
「亜空間に物を収納すると考えて出現させたいところに魔力を操作してアイテムボックスと唱えてください。慣れれば無詠唱でもできますが慣れるまでは詠唱していきましょう」
言われた通りに魔力を集めて………
「アイテムボックス!!」
そう唱えた瞬間、手の横から黒い渦のようなものが出てきた。
「成功した!」
『ピコーン!』
『詠唱省略Lv.1を取得しました。』
魔法が使えた慶に打ち震える暇もなくスキルを取得してしまった。詠唱省略?俺はいきなり難しいことをさせられたのか?
「ナービさん?」
「普通の人は魔力操作を持っていないため『魔力よ集え、我が亜空間を開け、アイテムボックス!』などと詠唱して言わなければいけませんが、魔力操作を持っているのにわざわざ恥ずかしい詠唱したくないですよね?」
「ありがとうございます…」
その詠唱はなんだか恥ずかしいので言わなくて済んだことに感謝する。
もしかしてと思い頭の中でじっくりと考えて声に出さずに心の中で「アイテムボックス!」と言うとまたアイテムボックスが出現した。
『ピコーン!』
『無詠唱Lv.1を取得しました。』
やはりできたようだ。しかしアイテムボックスのような魔法なら変わらないが、攻撃魔法の威力はスキルレベルMAXになるまで、詠唱>詠唱省略>無詠唱となっていて、魔法の安定性もこのようになっているようだ。
だが俺のようにソロでダンジョンを攻略している場合は詠唱なんてしている余裕はないため詠唱省略や無詠唱はとても役に立つ。
「今後、魔法を戦闘で使う場面は来るのでMPに余裕がある時は詠唱省略と無詠唱のスキルレベルを上げていきましょう」
絶対余裕がある時は上げようと決意してカバンをアイテムボックスに入れてまたオークを倒しに行った。
それから7体オークを倒す間に打撃耐性Lv2と斬撃耐性Lv.2を1つずつ強奪できた。性豪が手に入らなくて本当によかった。そして5体目から身体強化を使わず倒せるようになった。
「オークの肉?」
最後の一体から肉がドロップした。
「食べれるの?」
「はい。そこらのスーパーで売っている豚肉と比較にならないほど美味しいです」
10キロ近くドロップしたが勿体ないので調味料を手に入れるかお腹が減って耐えられなくなったら食べようと時間が停止するらしいのでアイテムボックスに入れた。ちなみに味にこだわらなければ、オークの肉は生で食べても問題ないそうだ。
「見えました。これが11階層に続く扉です」
なんと目の前に大きな扉があった。
「10階層から11階層、20階層から21階層と節目の階層にはボス部屋があり、ボスを倒さない限り次の階層には行けないようになっています。」
突如として現れたボス部屋に緊張していた。
「私でもボスがオーク系のモンスターであることしかわからないため、注意していきましょう」
扉を開けて中に入ると目の前にはさっきまでに見たオークの3回りほど大きいオークが剣を持って待ち構えていた。
「ブモォォ!!!!!」
こうして最初のボス戦が始まった。
【名前】 斉藤 零
【種族】 人間
【年齢】 18
【レベル】 20★ (1UP)
【ランキング】 1位
【HP】 1240/1240 (60UP)
【MP】 1000/1000 (50UP)
【攻撃】 240 (10UP)
【防御】 182 (8UP)
【魔攻】 240 (10UP)
【魔防】 182+10 (8UP)
【敏捷】 269+5 (11UP)
【運】 82
【スキル】
《物理系》
・剣術Lv.7・投擲Lv.2・体術Lv.6・棒術Lv.3
・噛みつくLv.3・突進Lv.2・罠感知Lv.4
・罠解除Lv.2
《魔力系》
・身体強化Lv.4・魔力操作Lv.4・魔力感知Lv.7
・詠唱省略Lv.1(New)・無詠唱Lv.1(New)
《耐性系》
・恐怖耐性Lv.2・打撃耐性Lv.2(New)
・斬撃耐性Lv.2(New)
《特殊系》
・吸血Lv.3・超音波Lv.3・性豪Lv.5・飛翔Lv.2
【ユニークスキル】
・ナビゲーション・強奪Lv.2
・時空魔法Lv.1(New)
【称号】
・初エンカウント
・初ユニークエンカウント
・初スキルゲット
・初スキルレベルアップ
・初レベルアップ
・初モンスター討伐
・初ユニークモンスター討伐
・初ユニークスキルゲット
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