執筆環境のあれこれ。
奇水です。
小説家などしていました。
今でも小説家のつもりです。
小説あんまり書いてないですけど。
あれこれとあって、小説もここ数年まともに書いてませんでしたが、そろそろ再稼働しないとまずいというか、すでにデッドライン割っているというか……とにもかくにも、何か書かないとやばいというか……。
予備に買ったノートパソコンのWordを開けて書いてるところですが、Wordも久々すぎて、今ひとつ慣れません。
パソコンは一年前から使っているんですけど。
しかし、小説の執筆環境というのも色々とあるもので、私の知ってる範囲でも、自室でパソコンで書いている人もいれば、貸事務所のようなものを借りて、別の人たちとシェアしながら執筆している人もいます。
ほどよく他人がそばにいる環境の方がいい、という人は一定数いるようで、そうすると緊張感が違うのか、あるいは別の理由があるのか……単純に、自室だと色々と本だの動画をみるだのというような、誘惑に駆られてしまうからではないかって気もしますが、案外と家から出て書いているという人はいるようです。
貸事務所や、仕事部屋を借りたりなどしなくとも、ファミレスで書くという人もいます。
ファミレスを仕事場代わりにしている人は、ノートパソコンで書いたりもしますが、アイパッドで書いたり、ポメラで書いたりしている人もいます。
私もファミレスで書いてる時は、ポメラです。
最初のポメラは、交流がある作家の方にいただきました。
予備を持っていたのをいただいたと記憶しています。
確かDM40だったんじゃないかしら。
もう十年以上前なので記憶も胡乱ですが……その後、そのポメラはうっかりと踏んづけて壊してしまいましたが、随分とそのポメラで原稿を書いたものです。
DM40は小説を商業刊行してからもう一台買いましたが、それで一冊か二冊の原稿を書いた記憶があります。
そうこうしているうちに、お世話になっている方から「もういらないから」とDM100をいただきました。
これがとてもよい。
現在はポメラはDM250とかでているんでしたっけ?
とにかく色々とでているようですが、形態的にはDM100がベースになっているようですし、スペックは当然に格段に進歩しているでしょうけど、今持ってDM100は現役で使える……と、私は思っています。
残念ながら、私は糖尿病壊疽で足を壊してからは免許も返納し、車もない状態ですすので、ファミレスにいくことはなくなりました。
コロナもあってか、ファミレスの営業時間も大幅に減り、現在24時間経営しているところは、県内にはないんじゃないかと思います。
そういうわけで、私はファミレスにいくこともなく、家の中で執筆するのですから、ポメラを使うこともなく……ここ数年、たまに図書館にいってメモをとる時に使う程度で、ほとんどポメラは遣いません。
なんだかとても残念です。
◆ ◆ ◆
家で書くにしても、色んなスタイルがあるようで、ある売れっ子作家の方は地下にシアター付きの執筆スペースを作ったりもしているようで、売れている人は違うなあと思ったものです。
売れているといえば、戦前の話ですが、『丹下左膳』などの著者である長谷川海太郎は、旅館のような大きな家を建て、その中で執筆する部屋を三つ用意していたという話があります。
林不忘、牧逸馬、谷譲次の三つのペンネームを持っていた長谷川梅太郎は、ペンネームに応じた部屋を三つ作り、そこで作品を書いて、時間管理をされていた奥様によって、時間ごとに部屋を変え、別の作品を書いていた……とのこと。
これは故唐沢俊一先生の『すごいけど変な人×13』に収録されていた話で、近年とみに評判の悪い唐沢先生のことですから、これも本当の話かはちょっと解りませんけども、まあ出典も明記しましたし、そのうちにじっくり調べることにして。
私も実際、作業ごとに部屋を変えたりしています。
と言っても、私は長谷川梅太郎のように幾つもペンネームを持っているとかではなくて、ただなんとなく、気分転換に部屋を変えているだけです。
私はとにかく落ち着かない人間で、何かしらして気分転換が頻繁に必要になるのでした。
以前にファミレスに通っていたりしたのですが、それができなくなった今では、二階の作業部屋と自室の2つにそれぞれパソコンを設置して、動画を見るためのノートパソコンを持ち運びつつ、どちらかで作業をしているのでした。
それで作業効率が上がったりなどということは、特にないんですけど。
とにかく私はおちつかない人間なので、作業部屋は幾つもいると、まあそれだけの話です。
もしかしたら、長谷川梅太郎もそうだったのではないか……などと少し思っていたりもします。
真相は、解んないですけど。
ところで、私は今、電力会社との契約がうっかりと切れてしまい、今家は停電中です。
現在、大家さんの所有する事務所の書庫で作業しています。
しばらく、お金が貯まるまでは、ここで作業することになりそうです。
第三の執筆スペースができて、はからずも長谷川梅太郎のような状態です。
長谷川梅太郎くらい売れたら、いいんですけどね。
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