痛風はガチで痛い。

 いや、マジで。

 

 奇水です。ライトノベル作家です。ちなみに電撃文庫では公式には自レーベルの刊行作品をライトノベルとは言わないのですが、普通に電撃文庫で出している作品の中では、ライトノベル作家とかラノベとか言ってるので、別にライトノベル作家でいいのだと思っています。私の名刺には小説家って書いてますけど。


 今回も健康ネタです。


 痛風です。


 はい。刃牙ファンにはお馴染みのアレですね。風が吹いても痛くなるという病気です。本当にそんな謂れかは知りませんが、贅沢病と昔は言われてたようですが、ぶっちゃけ栄養の偏りが起こすものですし、食事を管理できない人間がなる病気です(必ずしもそうではないみたいだけど)。今は金持ってる人はそこらきちんとやってる人も増えているでしょうから、むしろ貧乏人の病気になりつつあるんじゃないかしらね。

 私が痛風になったのがいつ頃かは解りませんが、初めて痛風発作に襲われたのがいつだったかはハッキリと覚えていて、あれは2015年に大阪で榊一郎先生主催の新年会に参加して、帰宅した時です。

 いっぱい食べたけど、高速バスから車で帰宅する都合、酒が飲めなかったので、コンビニでビールとつまみ買って、艦これのアニメ第一回を見ていた時でした。

 実はその時の新年会で内田弘樹先生とお会いして、艦これ関係のあれこれを聞いたのですが、今となってはほぼ覚えていません。覚えてはいませんが、その時は艦これアニメはどういうものになるのかなあと、正直言うと、あんまり興味はなかったのですが、新年会で聞いたこともあり、興味深く見てました。あとビールとか一人飲むするのに、TVでも見てないでいると侘しいからですね。


 そしてその最中にきました。


 ……実は、私がそれを痛風だと気づいたのは結構後のことで、その時はなんだか痛いなあ、程度のものでした。

 足の甲が赤く腫れて、痛む――今まで体験したのとは別種のものでしたね。

 その当時足の感覚がすでに麻痺していたせいか、私が感じた痛みは「ズキズキするけども、我慢できなくもない」くらいで、割とのんきに受け止めてたように記憶しています。


 まさか、それが何時間も続くとは、思っていもいませんでした。

 

 最初のその発作がどれほどで収まっていたのかは、実は覚えていませんが、軽く十二時間は続いてたと思います。

 しかしその時の私はまだ、それがどういう種類のものか全然気づいてませんでした。痛風に対する知識もなかったいえばそれまでですが、四十にもなろうかという歳になっておいて、成人病やら生活習慣病についてまったく無知だったのは、自分でもバカみたいだと思ってます。


 次の発作は、何を書いてたかは忘れましたが、原稿執筆のためにあたりめとラムネを大量に買い込み、それを齧っていた時におきました。

 なんであたりめとラムネなのかというと、噛み続けるというのが脳の刺激になるという話と、ラムネがブドウ糖補給にいいと聞いていたからで、特にそれ以上の考えがあるでもなく、割と速いペースで近くのディスカウントショップで買ったあたりめを齧っていたと思います。

 

 その時に起きた発作で、確か痛風であると気づいたと思います。


 痛みをどうしたらいいのか解らず、検索しても氷で冷やすくらいしか手がない。薬を処方してもらおうにも、すでに夜だったので病院もあいてない……というかこの状態で運動するのも無理……。

「なんとかギリギリ耐えられる程度の痛み」

 ではありましたが、それが十数秒ごとのスパンに起きるというのが、十二時間続くというのは、さすがに私も心折れる事態でした。

 いや、その時は十二時間どころではなく、二十時間以上続いたと記憶しています。

 その時には、さすがに痛風をどうにかした方がいいと考えるようになっていたのですが、どうしてかその時の私はぐぐるとか病院にいくという選択肢がありませんでした。後者は単純に金がなかったというだけのことですが、前者がよく解りません。多分、痛みをどうにかするには冷やすしかない、みたいな記事を頭の中で変な認知の仕方していたのだと思います。

 そしてとった選択肢が――


 納豆を食べる。


 ……はい。ここで痛風に詳しい人は、色々とオチが読めましたね。

 実際のところ、一日一パックくらいだと別に問題はないのですが、どういうわけか私は、毎食納豆を食べてました。どうして納豆をチョイスして、どういう理由でそのような食事をしたのか、今となってはさっぱり解りません。

 かなり短期間で再発し、またもや地獄を見た私は、誰かのツイートで納豆の食べすぎで腎臓を悪くしたとか見て、あんまり偏るのもよくないという程度のことにようやく気づき、納豆はやめました。


 その後の悪戦苦闘を語りだすと長いのですが、その後の生活では糖尿病食に切り替えたこともあり、痛風発作はほぼなくなりました。

 しかし時折に何か発作の前兆を感じるたびに、あるいは発作が起きてから、慌ててタマネギ、キャベツ、トマト、ヨーグルト……などの、尿酸結晶を輩出しやすいとされる食べ物を無理やりに食べて、大量に水を飲み、どうにかこうにか対症療法をしています。

 病院に通って治療した方がいいのですが、やはりその、お金がね……。

 ただでさえ野菜多めの生活は、炭水化物中心の生活より高く付くのに、病院にいかずにどうにかできる分野は、食事でどうにかするしかないのが現状なのでした。

 

 ですが、私の足、麻痺しててこれなんですよね。

 そこまで麻痺してないのに痛風発作起こすと、どんだけ痛いことになるのか。

 

 それを思うと、なかなかにぞっとしません。


 みなさま、痛風は本当に気をつけましょう……。

 

 痛いから。


 本当に。


 ガチで。

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