第60話 誹謗中傷.流る血涙(けつるい)

英士の勤務先 会議室


【流る血涙(けつるい)】


《見た目には


見え無いのです


心の傷は


笑顔の奥の


流る血涙(けつるい)》


笑顔の奥で血の涙を

流しているなんて気が付きもせず

誹謗中傷を繰り返したのでしょう?


悪気はなかったと言うのでしょう?


同じ思いさせられても

あなたは傷付かない質だから

人の心の痛みがわからないの?


見た目には

見えないでしょうけど

血の涙が止まらないのです


あなたのした事の

責任は取れるのですか?


杉「重たい詩ね…」


英士「杉さん… 【流る血涙】(ながるけつるい)の詩は、 あの事故の桜王風歌さんが書いた物なんスけどね…その詩を元に記事書こうと思ったら、俺の文章には凄い主観が入っちゃって…とてもじゃないけど記事に出来ないです… これは彼女の事を支援したい。助けたい。第三者という立場の想いとして。彼女や、ご家族の Twitter とかの想いに対する文章として載せることにします…」


【その後の未来】



《責任を


 持てるのならば


良いけどね


 傷付けた人


その後の未来》


不特定多数の人が延々人を批判して。その後の未に影響を及ぼす事もあり得ると考えた事はありますか?言う事は自由だけど、その後の本質とは別の所まで責め立てていくのはどうなんだろう?


【言えるのですか】


《アナタのね


家族がいじめ


受けて尚


いじめ無かった


言えるのですか》



こんなにも、こんなにもっ。沢山の子供達が、ご家族が泣いているのにどうしたら分かる?いつもいつも同じ様な言い訳ばかり。頭下げても心が無いよね。こちらは分かってる。それでも気が付かないで、アナタの方が間違ってるって言い続けるんでしょうね


アナタの家族がいじめを受けても、誹謗中傷されても『いじめはありませんでした』の説明で納得出来る?『助けて下さい』って訴えると思うよ?理不尽な言い訳や、隠蔽に屈するまいと。家族を救う為真実を知りたいと願うはずだよ。自分の家族を助けてくれ。と訴えて『人権を侵害された』と憤って戦うはずだよ


貴方が傷付けた人も同じ

その人にも『人権』があるんだ


ご家族が助けたいと

真実を知りたいと

戦っているのだから

何故そのような事をしたか

真実を語り

謝罪しなければならない


違いますか?


自分だけ良ければという考えは間違っていると思うよ。もし貴方が傷付けられても、誰も助ける気にならないから


被害者は尚更だよ


それ位被害者は苦しんでいるんだから



何年


何十年


永遠に


苦しむ


心の傷は塞がらないんだから


【どの顔して】


《いじめっ子


自分の子にさ


どの顔して


いじめはダメよ


伝えるんだろね》


#いじめは犯罪です


英士「これでも抑えたんですよ…俺。お年寄りに対して虐待に近い事をして。溺れそうになった方と、助けようとした彼女は一歩間違えたら… それなのに罪を彼女に着せようとしたんですよ?会社だって… 彼女の従姉の女の子だって、体を壊すまで追い詰められた… 許される訳ないじゃないですか!」


杉「 今は大部回復したみたいだけど、一時期は記憶障害も負ったのよね?彼女… 可哀想に…山乃くんの怒りも凄い良く分かるわ。本当に怒ってるのよね。貴方が自分の事『オイラ』って言わないんですもの…」


デスクの杉さんは、オイラの想いを理解してくれる 優しい人だ


英士「施設側は、ついに『脅し』という言い逃れできないミスを犯しましたからね。 今までご家族や、彼女の友達が必死になって集めた証拠をまとめて戦いますよ。 俺は彼女を守るって誓ったんです。泣き寝入りなんてしませんから」


杉「 私も協力するわ。この事件は、本当に許されない事だもの。あの…桜王風歌さんのお父様に私もお話を聞きたいわ。連絡先…教えてくれないかしら?」


風歌ちゃんが傷付けられている事で、オイラは少し冷静さを欠いているんだと思う


だから、杉さんが第三者の目で物事を俯瞰で見てくれたら


ありがたいなって


オイラは、源本さんに連絡して、杉さんの事を伝えると


倫『こちらからもお願いしたいです』


源本さんは、そう言われたんだ



風歌ちゃん…オイラがもう血涙なんて流させやしないんだ…





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