第44話 うん。覚えてる
英士『風歌ちゃん頑張ったね』
何回も言って下さる山乃さん…
風歌「けど…市の職員が来て『来栖さんを助けもせずにボンヤリしてたから』って…」
英士『風歌ちゃん、市の職員と御厨くん、るなちゃんの言葉どっちが正しい?』
風歌「…リョウくんと、るなちゃん」
英士side
そう。御厨くんとるなちゃんだよ。全て見てたんだもん
信じらんねぇし、許せない!わざわざ病室に来て迄さ、風歌ちゃんが記憶が曖昧なのを良い事に…
英士『風歌ちゃんは、 泳ぐの苦手なんだもんね?来栖さんは怖くてバタバタしちゃたんだよね。 可哀想に…二人でパニックになっちゃって。風歌ちゃんはお湯の中に沈みそうになったんだよ。来栖さんを助けたい一心からだよね。 必死にお湯から顔を上げて来栖さんを支え様とした時に、御厨くんが…』
風歌「うん。助けてくれたの。リョウくんもるなちゃんも、パパも『 助けられなくてごめんね』って ずっと言ってるの。けど…リョウくんが『オイ!何やってんだよ!ふざけんな! 』 って叫んで助けてくれたの覚えてる。るなちゃんだって 『ふうちゃん頑張って』って泣きながら励ましてくれたの覚えてる… 曖昧な部分と、鮮明に覚えてる部分が混在しているけど、それだけは覚えてる。そしてパパがずっと、 病院で目を覚ますまで 『よく頑張ったな』って頭を撫でてくれているのを感じてた…」
それこそが
捻じ曲げられた真実の証じゃん
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