叔父の悪巧み2

建物の中に入ると、五人の男性が椅子に座って、テーブルの上で賭け事をやっており、俺に気付いた男性達が怒った口調で言ってくる。


「なんだ、てめぇ」


「お前、何の用でここに来た」


「アユナを返してくれ」


そう俺が言ったら、男性の一人が瓶の酒を勢い良く飲み干すと瓶を力強くテーブルの上に置いた後に、酔っているせいか頬を赤らめながら俺に言ってくる。


「もしかして今日奴隷商に売られた女のことか? …確かそいつの叔父がアユナとか言ってたしな」


「そうだ、早くアユナを返してくれ」


そう俺が言ったら男性の一人がテーブルの上に足を乗せて、笑いながら俺に言ってくる。


「やなこった、返して欲しいなら金を出せ。まっ、金を出した所で返さねぇけどな」


男性がそう言ったら他の男性達も笑い出した。


困ったな、出来れば殺しはしたくなかったんだが、そうでもしないとアユナを返してくれなさそうだからな。


そう思った俺はナイフを手に取り、一番近くにいたテーブルの上に足を乗せている男性の首をナイフで斬る。

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