クズすぎる叔父

アユナを売った? 奴隷商に売っただと?


俺は叔父が言ったことに動揺しながら言う。


「嘘だろ?」


「仕方なかったんだ、借金が返せなくてな」


叔父はそう言ったが悪気はないように見え、叔父は手に持っていたリンゴをかじって呟く。


「クソ不味いな」


叔父はそう呟いたら口の中にあったリンゴをペッと、飛ばした。


仕方ないだと? 冗談じゃない。


そう俺は叔父に苛立ちながら思い、怒った口調で叔父に詰め寄って言う。


「ふざけんな、アユナはどこにいるんだ!」


「うるせえぞ、ガキが」


そう叔父は怒鳴りながら言ったら俺を突飛ばし、俺は床に尻を打つ。


俺が立ち上がろうとすると叔父は手に持っていたリンゴを俺に投げつけて、怒った口調で言う。


「にしても、アユナの奴め…どうせ奴隷として知らない男に抱かれるんだから、この俺が最初をもらってやろうとしたのに平手打ちしやがって…」


こいつ、クズ野郎だ。それにアユナが知らない男に抱かれるだと? なら早く助けないと…。


そう思っているとふと俺の視界にナイフが映る。


丁度良い、このナイフでアユナの居場所を吐かせるか。


そう思いながら俺は腰にぶら下げていたナイフを鞘から抜くと、叔父が言ってくる。


「…ん? お前、ナイフなんか持って何を…」


俺はナイフを思いっきり叔父の左手に突き刺し、ナイフは手のひらを貫通して叔父の左手から血が溢れ出てくる。

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