野宿

依頼のゴブリン退治を終え、森にいた俺達は帰路につくが日が暮れ、辺りはもう暗くなっていた。


「暗くなってきたな、嬢ちゃん」


「そうね、マスフェス。今日はこの辺で野宿にする?」


「そうだな、夜の森は危険だし……」


俺とアリシヤが話しているとビスマルが話しに割り込んでくる。


「じゃあ、俺達も一緒に野宿するぜ!」


はぁ…最悪。


俺がそう落ち込んでいるとアリシヤはビスマルを無視して俺に言ってくる。


「マスフェス、ちょっと付いてきてくれる?」


「構わないが」


俺はアリシヤの後を付いて行き、しばらく森の奥へと進んで行くとアリシヤが振り返って俺に言う。


「マスフェス…う、し、ろ♪」


アリシヤに言われ俺はとっさに振り返ると後ろの木々に剣を持った山賊のような格好をした二人がいた。


山賊か?


「クソ、バレてたか」


そう言うと二人は俺に剣を構えながら駆け込んできた。


俺は剣を鞘から抜いて二人を剣で斬り殺した。


それを見てアリシヤは満足そうに俺に言う。


「森に入る前から後を付けられてわ」


「何でもっと早くに教えてくれなかったんだ?」


「な、い、しょ♪」


アリシヤは微笑みながらそう言うと来た道を戻って行く。

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