その6 いのちのおわり

ソシャゲの宿命、サービス終了。

まあその終わり方には色々な理由が絡んでいるのは当然なので、真相は闇の中では有るけれど結局世の中お金よな、とは思いつつ。


かくしてサービス終了が告知され、瞬く間に、オタクたちは倒れていた。

最終エピソードは、とても良い終わり方だったので運営さん頑張ってここまで作ったんだなぁと感動すらした。ありがとう運営。


と、まあここで終われば普通なのでしょうが、生憎とあのジャンルのオタクは普通では無かったらしい。詳しくは触れたら燃やされそうなので割愛。


本題。

さて、サ終、いわゆるエンディングを迎えたオタクたちはどうするか。

通常コンシューマゲームであれば次を買ったり、やりこみを始められる。前者はともかく、ソシャゲでやりこみは不可能だ。永遠に共にはあれない。(幸いと一部機能を除いたオフライン版なるものがリリースされているので話に触れることは可能なのだが)

終わってしまうと新しいネタを仕入れることも出来ないので、なかなか過酷な環境に入る。


かくいう私は、サ終だろうがなんのその、毎日元気に何かしていた。SSを書いたり、絵を描いたり。

多分、私の中には原作と切り離しても動けるだけのCP解釈を手に入れてしまったからだと思う。良くも悪くも、もう私には公式の新しい何かは必須ではなくなっていた。もともと絡みの薄いCPですから気にならないともいう。


ただ、周りはそういう人ばかりではなく。

新しいところに行く人ももちろんいる。それが普通。というか新しい楽しみを見つけたなら喜ばしいこと。楽しそうで何よりだよー! と思ってる。良いよね、新しい沼。

一方で哀れになる感じの人もいる。何も公式がくれなくなるって嘆く腐女子が、私にはちょっと良く分からんかった。

多分、そういう腐女子たちにとって公式のくれる新しいネタを同志で取り上げながらキャッキャするのが楽しかったんだろう。生憎と私にはガチで語り合える程度の腐女子がいなかったので、本当のところは分からない。

良くも悪くも、私は一人で生産して一人で消費される事に慣れきってしまったので、何というか、すっかり別次元にいたっぽい。

他所から見たら、いつまでも同志の増えない人だったかもしれないけど、安っぽく消費されるのも嫌だった面倒くさい腐女子だったからこれで問題は何もなかった。

どっちが良いかなんてことは受け取り方一つなので正否を語るつもりはないけれど、まあ、同志はいた方が楽しいよねとは思う。解釈違いさえなければ。これ最重要。


加えてこのソシャゲ、なんか新作出すらしい。よく分からん。

この点については、ガチで意見が分かれるのでとてもデリケートな部分だと思う。私は推しが如何なってるかで決めようと思います。戦死してると助かります(???)


すっかり推しカプの自給自足に慣れた私は、今でも一人楽しく日々を過ごしています。

まあ、最近は呟く回数は減ったのだけれども。


そうして、なんやかんや、先日サ終してから一年経ってましたね。時間の流れは早いものだ。

私がこの二年間くらいで出した二次本は、小説9冊(全部七万字クラス)。いかに、気が狂ってるのかよく分かる。

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