その4 現実は過酷なのだ

流石に数週間ほど過ぎ、ついについったーの垢わけを実行する。

一次創作民のTLに腐女子思考は持ち込んではいけないと思ったのだ!

普通にそのゲームが好きな人もいたから!


というわけで、垢分けの後、オタクあるある【繋がりたいタグ】に手を出してみた。特段本当に仲間が欲しかったわけではないけど、同志はいないか、あぶり出してみたかったのだ。

そうなの。

ただそれだけだった。

そして現実を突き付けられる。


「そのCP初めて聞きました!」


いやもう、衝撃。

悪気はないの分かるし、私も少ないだろうなぁと思ってだけど!

0件は幻じゃなかった。私しか居なかったんだ。いやぁ泣き笑い。


そう。

こうなってしまったら、やるしかない。

私が書くしか、このCPの存在を証明できない。


いや二次なんて存在しなくてもいいのは重々承知だし、私ですらそう思う。

公式にはなりえない幻を愛でるのは、二次界隈の外から見たら頭のおかしい気味が悪い集団には間違いないのだもの。

でもその反面、このCPは公式! って言いたくなる腐女子の気持ちも分かる。

そう、私は何儀な生き物……。


そうして、じりじりと自分の中で煮詰めつつ、ほぼ手探りで書き始めたワタシ。

何を手探りって、何処までを捏造して何処までを原作に忠実にするかに死ぬほど頭を使った。二次では要らないことだと分かっていても、一次創作脳の私がそれを許さなかった。

何しろ、私は過激なR-18が見たいわけでも書きたいわけでもない。当該CPならではの【物語】を紡ぎたかったのだ。

これは後に地雷続発の原因になったので、よくよく未来の私は気をつけるように。


そうして気付けば半年くらいが過ぎていた。ソシャゲ飽き性の私にしてはだいぶ長くプレイしてたことになる。

ついでに、この当時アニメが作られていたので何と声の当てられてなかったCPの片割れに声がつきました。私の大好きな声優さんでした。ありがとう最高です。

ここで声がついたことにより、このソシャゲサ終後、移動先が見つかったので本当にありがとう。今もとても楽しいです。


半年。そうすでに半年経過した。

でもやっぱり検索しても件数は私しか増えていなかった。


もはやここまで来ると開き直りの領域に近い。

そう。自給自足で満足する他道はなく、そして私は、結構それが楽しかった。

多分それは、元々が一次創作者だったからだと思う。見られてないのが当たり前、っていうのはある意味心の強さでもあると思う。

要は感想もないし需要もない。作り手は感想がある方が嬉しいのはもちろんなので、それなら別CPを推したほうが、書いたほうが可能性は上がる。

よほどの神絵師や神物書きなら、信者を募れるだろうけれど、私はあいにくと凡庸なのだ。


増えなくたっていい。でも、私はそれでも楽しかった。

繋がりたいタグで増えたフォロワーの推しカプの話を聞くのも好きだった。私がそれを書くことは永遠になかったけれど、他人の好きを聞くのは楽しいものだから。


そう、でもね、やっぱり一人で作り続ける事には弊害があって、私は初めて地雷というものに遭遇することになった……。

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