第397話 スタンプラリーに行こう。
ルイスは、イベント内容を見て考える。子供達は、既に出掛けておりグレンもクラスメイトと行くらしい。ルーカスも、配信コラボで行くしお一人様なのである。アメリカ組は、現在は寝てるだろうし。
ちょっとだけ、寂しく思ってしまう。
ソファーに、だらしなく寝転び深いため息をつく。すると、フィンが不思議そうに首を傾げて、軽く嘴で袖を引っ張って小さく鳴く。まるで、行かないのかと問うように。ルイスは、キョトンして笑う。
リルとソルが、ソファーに乗りルイスに甘える。
「久しぶりに、もふもふ団と行きましょうか。」
すると、キリッ(`・ω・´)とするもふもふ達。
「さて、そうと決まれば!」
ルイスは、リルとソルを抱きしめて勢いよく起き上がる。そして、部屋着から戦闘装備に変更する。ゆっくり、2匹を降ろすとスコルとハティーを背中に乗せたフィンが現れる。フィアも、準備万端だ。
「では、行って来ます。」
ドアを開くと、ルンルン歩きで出て行くリル。目を輝かせて、ついて来てるか見ながら行くソル。
ついて来てるよと、頭を撫でると嬉しそうに歩く。後ろでフィンは、何かを待っている雰囲気。外に出た瞬間に、ヒョイっと背中に乗せられる。フィアを膝に乗せる。撫でろと、下から目線で言ってくる。
軽く頭を撫でると、嬉しそうである。
スタンプラリーは全部で7つ。
一つ目、採取依頼
マップのピンが、刺さった場所で依頼の品全5つを採取して納品しよう!マップ:獣王国、北の森。
さあ、行きましょうか!
採取物:魔草、薬草、痺れ草、毒草、眠り草。
ポーション系の、基礎野草ですね。この5つは、栽培が可能な野草でもあります。ちなみに、アトリエから少し離れた場所でガリレフさんが育ててます。
さあ、ポイントに着きました。
気合いの表情\\\٩(๑`^´๑)۶////
やですね、ウチの子達ってばもう…可愛いです。可愛いので、これから起こるであろう激戦も許します
子供姿で、リルとソルは全力疾走。
スコルとハティーも、負けじと走り出す。なお、勢い余って池に落ちたり、木の根で転んだり大きな魔物に追いかけられたりしては、ぴえーんとルイスの元に駆け寄るのだった。勿論、素でやってます。
この2匹は、おバカで可愛いです。
池に落ちたら、泳いで自力脱出。魔物は、フィンさんが蹴散らしてあげています。とても、面倒見の良いフィンさん。何だかんだで、甘いんですよね。
リルとソルも、フィンには甘えるんですよね。
っと、早いですねリルさん。リルは、採取スキル持ちなのです。ソルは、荷物持ちを頑張ってます。
イベントフィールドの薬草は、とっても5秒で元通りになるので群生地をピンポイントに狙って採取します。この薬草は、イベントが終わっても消える事はないので、取れるだけ取ります。プレイヤーが来たら、譲れば良いのです。さてと、頑張るのです。
同じ目的のプレイヤーが、ちらほら見えます。
けれど、やっぱり有名クランになると、譲ったり見つけられない子のサポートをしています。
今の運営になって、だんだんとゲーム内の治安が良くなってきて、僕も嬉しい限りなのですよ。勿論、少数とはいえマナー違反をしたり、悪い事する人もいるのですが。運営さんも、お仕事が早いのです。
受付で、採取物を確認して貰う。スタンプゲット!
さて、人が増えてきました。減るまで、休憩しましょうかね。シートを引いて、邪魔にならない場所でお菓子を食べます。もふもふと、甘いお菓子…。
はっ!これ、今最高の瞬間なのでは?
ん?何やら騒がしいですね。
マッキーさん達が、配信者達と来ています。まあ、距離もありますしこのままのんびりします。
「とても、良い風が吹くのです。」
ゴロンと、寝転がれば透き通り広がる青空。
「少しだけ、お昼寝しても良いかもしれません。」
スコルとハティーを、優しく抱きしめて呟く。2匹は、嬉しそうに『きゃー(≧∇≦)』と嬉しそうな雰囲気である。フィンは、やれやれと優しく見守る。
猫吸いならぬ、犬吸いなのです。
正確には、狼なのですが。細かい事は、気にしないのです。2匹とも、良いモフみ…。ゴロン…。
マッキーとルーカスは、小声で会話する。
「ルイス、とても気を抜いてるな。」
「あんなに無防備だと、心配になるっすね。」
フィン視線が合う、分かってると頷くフィン。リルとソルも、周りを警戒しながらルイスの隣へ。フィアも、ルイスの周りをゆっくり飛びながら周りを見ている。まるで、邪魔させないぞと言うかの様に。
「大丈夫そうだな。」
「今日も、平和っすねー。」
そして、素早く配信の準備をするのだった。
ルイスは、暫くして起き上がる。
「さあ、もう少し集めたら次に行きましょう。取り敢えず、クエストを終わらせて時間が出来たら、またここに来て薬草集めをするのです。」
わんわんおー!٩( 'ω' )و
「さてと、次はやはり鉱石ですか。」
二つ目、採掘依頼
マップのピンが、刺さった場所で依頼の品を採掘して定量納品しよう!マップ:鉱山の国、採掘場。
さあ、行きましょうか!
採掘物:自由採掘
(※採掘物やレアリティーでポイント変動します。)
さあ、ポイントに着きました。
おや、グレンとその友達が居ますね。邪魔しない様に、無言で通り過ぎます。目指せ、とても質の良い鉱石!さあ、ソルさん!出番なのですよ!採取持ちのリルとは違い、ソルには採掘スキルを持っているのです。つまり…、最高品質の鉱石を探せると!
まあ、魔物もいるのですが…
(`・ω・´)☆ ・:*+.\(( °ω° ))/.:+
僕の出る幕はない様です。
さて、それなりにゲットです。外に向かって、歩いて行くと。皆さん、とても苦労しているみたい。
僕の後ろを着けてた人、ごめんなさい。
あの場所には、もうゴミ品質の鉱石しかないのですよ。そして、鉱石は高額なのでスポーンしません。
嬉しそうに、採掘してましたが…。
取り敢えず、スタンプゲットなのです。まだ、2つしか終わってません。これは、大変なのです。
しかし、もふもふ達と遊びながら楽しいスタートをきれたのでは?あと5つ、楽しんで進むのです!誰か、暇な人居ませんかね?トキヤさん、出張中で今回のイベントは泣く泣くスルーするそうなのです。
お一人様、これは満喫するしかないですね。
途中、遊べる人が増えたら良いですよね。なんて、思いつつモフモフする。さあ、次のマップへ行きましょう!次のクエストを確認して…っと。ふむ。
ルイスは、キョトンとしてしまう。
暫くして、ハッとして歩き出す。周り視線を感じつつ、ゆっくり採掘場を後にするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます