第390話 2日目突入!

ロシアサーバーに着き、宿を取りログアウトする事に。ここで、グレン達とは別れて4人行動になる。


次の日、朝に眠そうログインするエノク。葛葉は、すで起きていてチャットで誰かと会話している様である。無言で、時折り考える仕草をしている。


シュゼは、眠そうに欠伸してる。どうやら、同時くらいに起きたらしい。ハルトは、まだ寝ている。


葛葉は、こっちを見てから微笑む。


「おはようございます、良い朝ですね。」


「リアルは、雨だけどねー。」


エノクは、伸びをしながら言えば笑う葛葉。


「アメリカは、同じくらい晴れてるぞ。」


シュゼは、ベッドから降りて笑いながら言う。


「それは、良いですね。」


葛葉は、そう言いながらも珈琲のマグカップを2人に渡す。ハルトも、起きてきて挨拶する。軽食を食べて、いざクエストへ。4人で、向かうのだった。


ミニゲームを、クリアしてコインを3つ集める。


一つ目は、フェアリーボールキャッチャー。


ルールは、スケートで網を持って光の玉を捕まえるゲーム。赤い玉が、高得点で白い玉が基本的に現れる。合計点を、競い合うゲームである。ちなみに、滑れない人の為に転けない設定になっている。


500ポイントを、越えなければチャレンジ失敗。


「楽しいぃー!」


エノクは、網を振り回して笑う。


「あぁー、赤玉ぁ!」


ハルトも、必死に滑っている。


「赤玉、貰ったぜ。」


軽やかに、赤玉を捕まえて滑り去るシュゼ。


「いがいと、赤玉の移動速度が速いですね。」


とか言いながら、1番の高得点の葛葉。わいわいと楽しみ、コインを受け取って次の場所へ。


「スキーか、いいね!」


エノクは、楽しそうに笑っている。


「今度こそ、負けない!」


最下位だった、ハルトは気合を入れる。


「スキーなのは、分かるんだがルールは?」


シュゼは、クエストを開いて確認する。


「ハルト君、障害物競走です。」


葛葉は、暢気に笑っていう。


二つ目は、オブスタクルレース(obstacle race)


「オブスタクル?」


「障害、妨害そして邪魔を意味する英語です。この障害は、物理的にも精神的な意味でも使われるそうですよ。簡単な話、障害物競走という意味です。」


ハルトの疑問に、葛葉はのんびりと答える。


「スキーで、滑りながら障害物を回避するゲームなんだけど。マップにいくつかマークあるだろ?その上を通過すると、様々な効果がつくみたいだ。加速とか、減速とかジャンプ力上昇とかな。」


とても、楽しそうである。


「うわぁー!速い速い!回避無理!」


早速、加速を踏んで雪山に突っ込むエノク。


「これ、踏む奴も考えないと事故るな。」


ハルトは、苦笑しながら言う。


「マップ見ながらだと、気が散るんだが。」


シュゼは、苦笑しながら落とし穴を回避する。


「確かに、反応が遅くなりますし。何より…」


総合スコアが、5000を超えたのでマップ内のバフの配置を変更します。障害物を追加しました。


難易度が2に変更されます。


「何でだよ!」


ハルトは、思わず叫んでしまう。


「こうなったら、全ステージクリアしたい!」


エノクは、木にぶつかりながら言う。


「頑張ってくれ。」


シュゼは、遠い目をして言う。


「「シュゼもやるんだよ!」」


「えー、ゴールすれば良いだろ。」


とか言いつつ、少しだけ燃えてるのが分かる。葛葉は、クスクスと笑いながら滑るのだった。全ステージクリアに、3時間かけてクリア。疲れる4人。


「達成感!」


エノクは、元気に言う。


「それな…」


ハルトは、ヘトヘトになりながら言う。


「無理、もうしたくない。」


グッタリとして、呻く様に言うシュゼ。


「少しだけ、お茶をしてお昼のログアウトしましょうか。シュゼ君は、時差あるのに配慮してませんでした。その、ごめんなさい…。大丈夫ですか?」


「うん、平気。ありがとうな。」


笑うと、ログアウトしてしまう。全員、その場でログアウトして1時間後に集合して移動していく。


「次は、スノボか…」


「今度は協力プレイみたいですね。」


シュゼの嫌そうな表情に、励ます様に言う葛葉。


「協力かぁ!何かな?何かな?」


三つ目、スノボデリバリー


文字通り、スノボで滑りながらマップのデリバリーポイントに荷物を届けるゲーム。魔物が、荷物を奪おうとしたりするので滑りながらの戦闘もある。協力しながら、30個中の合計20個の荷物を届ければ成功である。1人5個がノルマである。


「戦闘ありか。」


ハルトは、考える雰囲気だ。


「取り敢えず、やってみよー!」


滑り始めると、走ってくるゴブリンの集団。


「距離あるので、私が燃やします。3人は、奇襲を警戒しながら各自ポイントを目指してください。」


「「「OK!」」」


「やべっ、荷物!」


ハルトが、荷物を盗られるがシュゼがジャンプしてスノボで勢いよく突撃して荷物を回収。


「次は、盗られるなよ?」


荷物を渡して、苦笑する。


「thank you!」


ハルトが言えば、笑い合いながら滑り続ける。


「敵が弱くて良かったね。」


エノクも、ニコニコである。


「はい、これで最後。お届けですよと。」


コインを貰い、受付に持って行くと上半身装備の秘伝書を渡される。急いで、ブラジルサーバーへ。


ブラジルサーバーでは、いきなりのボス戦。敵は、ドラゴンで弱かったです。一方的な、フルボッコでしたのでショートカット。下半身装備の秘伝書を宝箱からゲットする。最後は、日本サーバーである。


時間もないので、全力で移動するのだった。

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