第360話 ハッピーハロウィン

※この話は、本編とは関係ありません。それでも、良い方はゆっくり読んでくださいな。




今日は、待ちに待ったハロウィンである。街のお店もbreezeもハロウィンの飾りや、商品がずらりと並んでいる。明日は、楽しいハロウィンの日だ。


「ハロウィン?」


カロは、キョトンとしている。カロとリリアにとっては、初めてのハロウィンである。ガイアは、吸血鬼でプロメアは魔女そしてメウロが狼男の衣装だ。


「リリア、妖精のドレスとかどう?」


プロメアは、ドレスを片手に笑う。リリアは、よく分からないがハロウィンは仮装イベントだと聞いたので、取り敢えず衣装を選びに行く。カロも、ガイア達に連れられて戸惑いつつも、衣装を選びに行くのだった。ここは、シャルムの店なので品揃えも品質も完璧なのだ。小物も、たくさん置いてある。


「楽しそうで何よりだな。」


トキヤは、笑いながら5人の服選びを見守る。


ルイスは現在、ハロウィンイベントの打ち合わせ、戦闘イベントの会議。そして、お店の事で手一杯なのである。本当なら、ルイスも行きたかったが、マッキーに首根っこ掴まれて連行されて行った。


という事で、5人をトキヤがお願いされたので、トキヤとランコルが一緒に行く事になったのだ。


暫くして、リリアが妖精。カロは、死神衣装で現れる。トキヤは、暢気に笑う。ちなみに、衣装代は先払いされている。まあ、いつもの事である。


「さて、そろそろ大丈夫か?」


トキヤの声に、プロメア達は服を着替えて集まる。ルイス達に、仮装姿を見て貰うのは明日だから。


上機嫌で帰って来た5人に、ルイスは優しく微笑んでいる。ルイスは、書類に視線を戻してひと息つくと伸びをする。トキヤは、暢気に笑って座る。


「このままでは、やる事が多すぎて倒れてしまいそうなのですよ。まあ、決まってはきてますが。」


ルイスの言葉に、思わず笑ってしまうトキヤ。


「明日の準備は、終わってるんだろ?」


「勿論、2人にとって初めてのハロウィンですからね。プロメア達も含め、やる気は充分ですよ。」


ルイスは、笑ってから紅茶を飲む。


「それにしても、今回は黒猫なのな。」


「5人で配信した時、語尾がにゃんだったので。それで、黒猫紳士に決めたみたいですね。」


グレンは、なの!だったはず…


「グレンは?」


トキヤは、思わず真顔で言う。


「魔法少女服が、用意されてましたが…。本人の強い希望で、お化け衣装に変更になりましたよ。」


ルイスのなんとも言えない、微妙な表情に思わず笑うトキヤと周りのメンバー達。グレンは、苦笑。


「取り敢えず、明日の打ち合わせしよう。」


ルイス達は、頷くと流れの確認をするのだった。




今日は、楽しいハロウィンである。まず、毎回お馴染みのレイドを爆速で終わらせて、ストーリークエストもサクサク終わらせる。そして、夕方…


「trick or treat!」


ルイスは、5人に言われて小さなハロウィンクッキーの詰め合わせた袋を渡す。ジャックオーランタンとコウモリと黒猫とオバケと魔女のクッキーだ。どれも、一口サイズでハロウィンデザインの袋に入れてある。とても、可愛いらしいお菓子である。


グレンは、ハロウィンデザインの飴である。


トキヤは、チョコを渡していた。


そのまま、プロメア達は街へと走り出した。歓迎する様な、プレイヤーと住民達に魔法の言葉をかけてお菓子を貰う。カロは、たくさんのお菓子に困惑する。リリアは、とても嬉しそうである。


いつもなら、ここでイベントは終わりなのだが…


「今日は、外食は駄目なんだって。」


ガイアの言葉に、キョトンとする4人。まあ、別にクリスマスやお正月よりハロウィンのお店は少ないから、特に問題はないのだが。基本的に、こういうイベントでは自由な外食が認められている。


なので、不思議に思ったのだ。


「じゃあ、特殊鞄もカゴもお菓子でいっぱいだからさ。そろそろ、ホームに帰ろうよ。」


メウロの言葉に、4人は頷いて帰るのだった。


「お帰りなさい、プロメア達。」


ルイスは、花園へ連れて行く。


「ようこそ、ハロウィンパーティーの会場へ!」


マッキーや、ほかのメンバーも手を振って歓迎。breeze主催、名も無き同盟メンバー限定のハロウィンパーティーが始まろうとしているのだった。


ちなみに、いつもはお菓子を食べる事を禁止されているこの時間。今日だけは、食べ放題である。


勿論、同盟全員で盛り上げていく。


歌ったり、踊ったり、会話を楽しんだり。今日は、素敵な夜になる。それを願って、楽しんでいく。


「写真とるぞ!!ハッピー!」


『ハロウィン!』


こうして、賑やかなハロウィンは終わるのだった。








作者コメント

ハロウィンの朝に、仮装した奴らが来たのです。


「trick or treat!小説書かないと、カボチャぶつけるぞ!」


グレンは、カボチャを構える。


「trick or treat!小説書かないと、ケーキ没収しちゃいますよ!」


ルイスは、紅茶をつぎながら言う。



ちなみに、しなかったのでカボチャ投げられました


投げられたカボチャは、のちに作者が煮物にして美味しくいただきました。遅れて、ごめんなさい!

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